「新聞メモ」プロの表現法を二次試験に活用しよう( 事例2編 )

同友館
doyukan_logo

こんにちは。2年目生合格ナビゲーター、はらっちです。

さて、二次試験まで残り4カ月。今回は、同じく「書く力」特に、発想力や表現力を伸ばしてくれた「新聞メモ」をご紹介します。

前回の「はらっちメモ」では、二次試験の基礎力、とりわけ「書く力」を固めるために作った「漢字メモ」を紹介しました。その後、「煩雑」と「繁雑」の使い方について質問をいただきました。恥ずかしながら、「繁雑」については詳しい知識を持っていなかったので、その場で調べ回答させていただいたのですが、新しい気づきもあり大変勉強になりました。引き続き、みなさまからのコメントをお待ちしています。

shinbunmemo

はらっちは、大学のときのゼミの先生の教えで、少し早く出勤して新聞を読むようにしていました。二次試験の勉強をするようになってから、新聞には事例企業のような記事がたくさんあることに気づきました。また、新聞は「書く」プロが書いた文章なので、読みやすいように配慮されています。

そもそも、「読みやすい解答」とはどんな文章なのでしょうか。はらっちは、色々な予備校の解答例や再現答案をみましたが、自分の答案も含めてあまり読みやすいと思ったことがありませんでした。二次試験対策を長く訓練していると、限られた字数制限の中、回答候補となるキーワードを多く盛り込むことが多くなり、読みやすさからは離れて行きやすいのかもしれません。

新聞は、プロの文章なので読みやすさには安定感があります。新聞を読み、重要ポイントを要約してテキストベースのメモを作るということを続けていると、読みやすさにつながる、いくつかの気づきがありました。そのひとつは、「体言止めをうまく使っている」ということでした。例えば、以下のような文章を例にあげると・・・

———————
相手を納得させる情報量を確保したうえで信頼関係を構築し、顧客が置かれた事業環境を理解して悩みに即応した解決策を提案する。
———————

この文章に、新聞風の体言止めを使うと以下のようになります。

———————
相手を納得させる情報量を確保したうえで信頼関係を構築。顧客が置かれた事業環境を理解して悩みに即応した解決策を提案する。
———————

新聞っぽくなったと思いませんか。体言止めにあまり違和感がないのではないでしょうか。

これには、以下のような効果があります。
ほどよいセンテンスに区切ることができ、文章のテンポが良くなる。
字数を少しでも削減できる。

一般的には体言止めは推奨されませんが、体言止めの使い方によっては、事実を端的に伝え、読み手に良い印象を与えることができるかもしれません。

次に、はらっちが実際に作成した昨年の「新聞メモ」の一例を紹介します。紹介用にオリジナル文章に改編していますが、とある小売大手が、ネット通販の拡大という環境変化に対抗するため、店舗での魅力を打ち出して顧客を獲得しつつある。という内容です。

———————
小売大手B社は、来店客の興味をひくような商品陳列や演出方法などの店舗運営を、現場の販売員の裁量に委ねるようにした。販売員の売場への思い入れや責任感が向上し、商品知識を学ぶ意欲が増すとともに、接客強化に繋がった。キャッチコピーで女性客が夏に楽しく外出するイメージを連想させて購買意欲を刺激し、催事などで実店舗ならではの価値を追求した。
———————

この記事から、接客と実店舗の2つの切り口がわかります。

<接客>
・インターナル・マーケティングで現場の販売員の意欲を高め、接客力向上を狙った
・販売員が商品知識を学ぶ意欲が増し、顧客に使い勝手をリアルに伝えられるようになった

<実店舗>
・商品陳列、店舗演出の改善により、顧客の購買意欲が向上した
・キャッチコピーで物語性を高め、顧客の五感、情緒に訴える
・催事(イベント)で品質を体験してもらう

<つまり何をした?>
実店舗とネット通販との違いを踏まえ、接客、店舗の工夫で、実店舗ならではの魅力を強化した。

もし逆にネット通販で実店舗に対抗するには何をすれば、そのために何を使えばいいか?という発想のヒントになります。よろしければ一度考えてみてください。

shinbunmemo2

このように、新聞記事は、写真やインタビューなどで現場がイメージしやすく、一次知識の使いどころがより身近な現実世界の物語として実感でき、発想力を高める役に立ちました。もし新聞を広げる機会があれば、どういう文章が書かれているか、事例で使われそうな記事はないか、注意してみてください。

ふぞろい8では、「合格者の解答プロセス大解剖」というコーナーがあります。ここでは、再現答案を公開した6人の合格者が個々の解答プロセス構築にいたる過程が書かれているのですが、やはり発想力や表現力の強化には苦労したことが共通して書かれています。読みやすい文章を書くためのフレームワークをどのように作っていったかが、6人の合格者の実例をもって書かれているので、こちらも是非参考にしてください。

さて、明日はお待ちかね、ふぞ8の大友克洋こと、すぎっちのイラストブログです。前回はやや目の位置に疑問が残るゆでガエルでしたが、どんなイラストが飛び出すのか?

■□■ お知らせ! 「ふぞろいな合格答案8」通信 バックナンバー ■□■
■1「ふぞろいな合格答案8」の表紙が決定しました!⇒6月1日
■2「ふぞろいな合格答案8」の先生キャラを大公開!⇒6月2日
■3「ふぞろいな合格答案8」の生徒キャラを大公開!⇒6月3日
■4「ふぞろいな合格答案8」の生徒キャラを大公開!⇒6月4日

長らくお待たせいたしました。
「ふぞろいな合格答案8」が6月20日に発売されることになりました。
ぜひ、手にとって見てください。

ふぞろい8カバー_ブログ村用サムネイル

毎年、発売後にすぐに売り切れ店が続出するため部数を増やしておりますが、1次試験後は入手しにくくなることが予想されるので早めにご購入いただければと思います。

ふぞろいでは夏セミナーも開催いたします!
詳細は決定次第、このブログにて発信しますので、ぜひご参加ください。

↓ポチっと応援クリック(マークをクリック)をお願いします。
合格ナビゲーターの更新の励みになっています(^^)/

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする