【2次対策:写経はアリ?ナシ?】byがき

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こんにちは。事例Ⅰ担当、ブログリーダーのがきです。15メンバーの投稿、1周目の自己紹介も終了し、2週目に突入。宜しくお願いします!!


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ふぞろい16メンバーのブログは2月20日スタート!

どうぞお楽しみに!

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さて、3月も半ばに差し掛かって来ました。今回は2次試験対策として人気?も高い「写経」について考えたいと思います。

「写経」とは?

ご存じの受験生も多いとは思いますが、一応説明させていただきます。

2次試験の過去問や演習での模範解答を、ひたすら書き写すことにより「合格できる解答」を頭と体に叩き込む勉強方法を「写経」と言います。いろんな予備校や診断士勉強ブログでも紹介されているので、実践されている方も多いのではないでしょうか?

ちょうど昨年の今頃、、2次の勉強真っ最中(2021年度は2次のみ受験)の私は「ひたすら過去問や演習を解くだけでいいのだろうか?まだ結構時間はあるぞ・・・」と、勉強方法に迷いがありました。

意外と、2次のみ受験する年の春シーズンって時間の使い方が難しいんですよね。。。そこで、ネットで知った勉強法「写経」を始めてみる事にしました。

そもそも、1次試験対策と異なり、2次試験については必要な勉強時間の「単位」がどうしても長くなります。2次対策の王道はやはり「過去問を解く」ですから、普通に実施すると最低でも80分はまとまった時間が必要。

そしてその自分の解答について検証・熟考(こっちの方が大事)するのにも一定の時間が必要な為、なかなか「スキマ時間を活用した」勉強というのがやりづらいのが特徴だと思います。事例Ⅳは例外ですけど。

そういう点では、「写経」は比較的小さな時間単位に区切って行えるメリットもありますし、様々な模範解答に触れる事が出来るので、実践している人が一定数いるのも頷けます。私もちょうど昨年の今頃からやり始めました。

しかし・・・・実際にやってみて、私はそれほど効果的な勉強法だとは思えませんでした。

理由は、人が構成した文章をなぞって書くだけだと、途中から脳が思考停止状態になってしまっているような感覚になり、「本当に身についているのか?」という疑問を感じたからです。

結局、2か月ほど継続してから、やり方を変える事にしました。

なぜ効果を感じられなかった?

ただ「単に写経するだけ」では、効果を感じられなかった理由について少し考えてみたいと思います。

これは、いろんな勉強法(20年度の2次に不合格になってから、勉強方法についていろいろ調べました)のうち、「効果的な勉強法」をランク付けしたものです。

参考:「結果が出る最強の勉強法」(光文社)より

これを見ると、「注意が必要(つまりそれほど効果が期待できない)」とされている勉強法って、要は「単なるインプット」なんですよね。

逆に、上に行くほど「脳に負荷がかかる」「アウトプットする」という特徴があると言えるのではないでしょうか。

そういえば・・・私も予備校に通学して勉強している時、重要だと思う箇所にはよく蛍光ペンでマーキングしていましたが、少し経ってからテキスト見直すと「あれ?これ自分が線引いたのかな?こんなの習った記憶一切ないぞ・・ヤバ」という事が多々ありました(笑)。

自身の脳のキャパの問題では・・・という点はここでは無視します

で、「写経」も書き写すだけだと「単なるインプット」になってしまうのではないか?というのが私個人の見解です。

おすすめの「写経」勉強法

ならばどうすべきか?という事ですが、私は途中から少しやり方を変えました。ただ書き写すだけの「写経」はやめて

  • まずは「ふぞろいの模範解答やA解答」を何個か読んで、解答のイメージをつかむ
  • それらの模範解答の共通で使われている「キーワード」を何個か抜き出す
  • その「キーワード」を使って、自分で文章を書きなおす

という事をやっていました。

例えば、「ふぞろいな合格答案14」の事例Ⅰ、第1問の模範解答を見てみると(与件文の内容や設問等、詳細は割愛します)、

描いたビジョンは、①老舗ブランドとグループの飲食業・旅館業とのシナジー効果を発揮し、インバウンドブームを取り込み、②孫であるA社長を後継者として育成し、企業グループの成長地域活性化を実現すること。(20点満点)

とあります。太字の部分がキーワードですが、これをフンフン・・と読んでから、「老舗ブランド」「シナジー効果」「後継者育成」というワードだけを抜き出し、自分で書き直してみます。

特に無理してオリジナリティーのある文章に仕立てる必要はありません。基本的には抜き出したキーワードを手掛かりに文章を再現させるだけでOK。

もともと「写経」なので、文章構成自体はパクリでも全然構わないんです。

ただ、ここでちょっとした表現、例えば「後継者として育成し」という一文の表現が自分アウトプットではなかなか出てこず、「後継者育成を行い」とか、「後継者育成を推し進め(若干意味がおかしいかも?)」など、自分の中から捻り出した表現をアウトプットする工程が加わります。

工程を一つ加えることで、写経が「単なるインプット」から「アウトプット」の領域に移行し、より効果的になります。しかもかかる勉強時間もそれほど変わりません。

いかがでしょうか?もし、昨年の私の様に「2次対策の勉強」ですこし迷っている方がいたら是非お試しください。

その際はツールとして、是非「ふぞろいな合格答案(各種)」をどうぞ。解答例も複数掲載されていますので、上記の勉強方法にも最適です。

余談

ちなみに、ベンジャミン・フランクリンという昔の偉い人も、自分の文章力を高めるために同じようなことをしていたそうです。

  • 素晴らしいと思う文章の中の、特に重要なワードを2,3個抜き出す
  • それを基に自分で文章を再構成する
  • その原文と自分の文章のどこが違うのかを熟考する

診断士試験は美文を書く必要はありませんが、文章構成力をつけるにはこの勉強法は効果的だ、と言えるのではないでしょうか。

 

いろいろ、試してみましょう

ただ、写経も含め、「どんな勉強方法が効果的か」は人によって違います。いわゆる「写経」が非常に効果的な人もいると思います。

上記で紹介した勉強方法が効果的かどうかは、是非自分で試しながら工夫していくことをお勧めします。

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

明日は、「夜の会議は消灯して参加」、家族への配慮が素晴らしい男、もっちゃんです。

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