1次試験、過去問は何年分を何回転すれば良い?

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こんにちは。ストレート生合格ナビゲーターのとりっちです。

ストレート生の方は、いよいよトップギアで1次試験対策に向き合っておられることと思います。

 

以前の記事で、1次試験対策は「量的」なトレーニングであると書きました。

また、セミナーなどで受験生の方から、「過去問は何年分を何回転すれば良いですか?」という質問をいただくことがよくあります。

今回はこの問いについて考えてみたいと思います。

 

 

出題パターンを把握するという意味では、「5年分」が目安にされやすいですね。

手に入りやすい、という要因も大きいかと思いますが…。

私も、過去問があまり有効ではない中小企業経営・政策を除いた6科目で、5年分しか解きませんでした。

しかしそれは、「5年分解けば十分だ」と思ったからではありません。

 

過去問であれその他の問題集であれ、私が常にゴールにしていたのは「潰す」ということでした。

出題パターンを知り、間違えた問題についてその原因を分析し、本試験で同じパターンの問題が出てきた時には確実に正解できるようにする」ことを「潰す」と表現していました。

その「潰す」ことを前提にして取り組んでみると、6科目で5年分をこなすので精一杯だったのです。

どの科目も最低5回転はしましたが、「潰せ」たのはTACのデータリサーチに基づく難易度で言えばA~Cランクのみで、D、Eランクの問題は捨てました。

私は予備校に通っていたためその完成答練もありましたし、模試は4回受けたため、それらの問題を「潰す」ことも含めると、それだけで5月~1次試験前日までの時間を使い切ってしまいました。

 

ここまで読んでいただければお分かりになるかと思いますが、「過去問を何年分、何回転すれば良いのか」という問いに絶対の解はありません。

 

「同じパターンの問題が出てきたときには確実に解けるようになる」という状態に到達するために、何回転必要か?何年分まで遡れるか? という、限られた時間の中での自分との戦い。

それが1次試験対策だと私は思っていました。

 

そのためあらゆる隙間時間を活用し、3分あれば初見の問題なら1問解ける…、復習問題なら2問振り返りできる…といったように、「問題を解き続け、見直し続ける」ということを絶えず意識し取り組んでいました。

 

そういう意味で上記の問いに対して答えるならば、「時間の許す限りこなし続ける」しかない、と私は思います。

 

 

よく、「手を広げすぎない」ことが大事と言われるのは、「確実に解けるようになる」という本来のゴールを見失いやすくなるためではないかと思います。

かと言って、こなす範囲が狭いほど良いというわけでもありません。

5年分しかできなかった私よりも、過去問を7年分まで「潰せ」た人の方が、より確実に合格に近づいていたと思います。

(私は427点で合格したので、ギリギリの実力だったと自己分析しています)

 

毎年、たった1問の点差に何百人もの人がひしめく1次試験だからこそ、着実に「潰し」た問題を1つでも多く積み重ねる。

それが「限られた時間の中での競争」ということだと思います。

 

しかし、そこで時間の制約を気にして過剰に焦ることはかえって勉強への集中を妨げることになり逆効果です。

誰であっても(科目免除などの例を別にして)、目の前の問題を一問ずつこなしていくことでしか合格には近づけません。

以前の記事で「前提条件が異なる試験」と書きましたが、その意味では受験生は平等です。

誰もが焦ってしまうような状況の中だからこそ、落ち着いて戦略を立てる冷静さを保つことが合格に向けた大きなアドバンテージとなります。

一問ずつ着実に、過去問を「潰し」ていきましょう。

 

 

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mirei

 

ストレート生持ち前の「素直に受け入れる心」を武器に平成26年度の試験に臨むもあえなく不合格となってしまい、2年目のリベンジに向かって頑張る “受入美鈴”ちゃんです。

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