令和3年度 事例Ⅳ CVP計算のコツは?

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こんにちは。昨日だいきのブログでNPVが得意と紹介されてしまったさちです。

突然ですが、私は予備校に通っているときに講師の方に「『わかる』と『できる』は違う」と言われたことがあります。

テレビ番組で林修先生が「仕事には『やりたいこと』ではなく『できること』を選ぶ」というようなこと(ニュアンスのみ)を言っていたのも聞いたことがあります。

今年のNPVの問題も難しかったですね。「やりたい」し、予備校の解説を見れば「わかる」けど、自分の力では「できない」。前置きが長くなりましたが、これが私の本音です。

だいきも言っていましたが、私もふぞろい15で合格者の解答を見るのが楽しみです!

本日は、私も事例Ⅳチームの落ちこぼれ、もとい端くれとして、CVPの問題について考えてみようと思います。

※今年の問題と解答例が載っていますので、初見で解きたい! という方はご注意ください。

 

第3問(設問2)

問題はこちらをご参照ください→リンク

【私の解答】

固定費は1,200万円

変動費は50,000kgあたり1,800万円だから…

0~20,000kg以下

→最大売上1,400円×20,000kg=2,800万円

 変動費1,800万円×20,000/50,000=720万円 それに+固定費1,200万円+目標利益1,500万円=3,450万円

 (足りない)

20,000~30,000kg以下

→最大売上1,240円×30,000kg=3,720万円

 変動費1,800万円×30,000/50,000=1,080万円 +同上=3,780万円

 (もう少しだ)

30,000~40,000kg以下

→最大売上1,060円×40,000kg=4,240万円

 変動費1,800万円×40,000/50,000=1,440万円 +同上=4,140万円

 (この中だ!)

損益分岐点売上高:(固定費1,200万円+目標利益1,500万円)÷限界利益率 …①

変動費率:変動費1,440/売上4,240

限界利益率:1-変動費率=(売上4,240-変動費1,440)/4,240 ※ …②

①②より(1,200+1,500)×4,240÷(4,240-1,440)=4,088.57万円

数量:4,088.57万円÷単価1,060円=38,571.4…  ⇒38,572kg

【予備校の解答】

A~E社:38,572kg

 

反省点

予備校と同じ解答にたどり着くことはできましたが、非常に回りくどい計算でした。何がいけなかったのか。

この辺だろうと当たりをつけて、1回で単価を決めて解答するツワモノはいないと思うんです。ほとんどの方が、ひと通りの利益計算を行ったのではないでしょうか。

あとからわかる私の失敗は、変動費の出し方にありました。今年は変動費率がラウンド数字にならないんですよね。四捨五入での端数ミスを避けるために最後の限界利益率の計算を分数で出しました(※のところ)が、なんてわかりづらい!

販売単価が変わるため変動費率が都度変わってしまう今年の問題に関しては、1kgあたりの「変動費」で計算すべきでした。

50,000kgで1,800万円ですので1kgあたり360円、シンプルに割り切れますし計算が格段に楽になります。

「CVPは公式にとらわれず設問文を丁寧に読み解きましょう」と書籍で紹介しておきながらのこの体たらく、反省しかありません。

当日、事例Ⅲまで終わった脳で設問2のNPVを読んだあとにこの設問に向き合うって酷ですよね。本当に、最後まで体力気力が求められる試験だと改めて思いました。

 

みんなの出来栄えは?

落ち着いて時間をかければ解ける問題も、当日の疲労とプレッシャーの中で見ると全然違うものです。難問続きの事例Ⅳでしたが、全体的な出来栄えはいかがなものでしょうか。

私は、ふぞろい15での分析「みんなができた」「勝負の分かれ目」「難しすぎる」という指標も楽しみにしたいと思います。

 

明日は、実は事例Ⅳチームの一員、事務局長のしまちゃんです!

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