【ドロ沼回避法】「聞き上手」のススメ

同友館
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こんにちは。
多年度生合格ナビゲーター、キッラーンです。

先週の土曜日は、東京でセミナーを開催しました。アンケート結果を見ると皆さんの満足度が非常に高く、とても嬉しく思います。同時に、真剣に勉強に取り組む多くの受験生の方々と接し、キッラーンもとても良い刺激を受けました。改めてセミナーにご参加いただいた方にお礼を申し上げます。

そのセミナーの冒頭で「自分の意見」より「他人の意見」を聞く場としてセミナーを活用してください、という趣旨の話をさせていただきました。この考え方は2次試験合格にはとても重要な考え方で、「ふぞろい」の考え方の根幹にもあるものです。

なーんだ、そんなことか?

と、思われる方も多いと思いますが、実は長年勉強をしているとこれがだんだんと難くなってきたりします。今回のブログでは、キッラーンがドロ沼にはまっていった経緯を通して、そのあたりの恐ろしさ(笑)をお伝えできればと考えています。特に3年目以上の人は要注意なので、思い当たるフシのある方は気をつけてください。

前回のブログでは、1次試験を全科目免除した話を書きましたが、今回はその年の2次試験にどのように取り組んだかを書きたいと思います。

前々回のブログでは、最も気力が充実し、勉強会や予備校では「今年こそ合格だね」と言われはじめた年に、2次試験を受けられず悔しい想いをした話を書きましたが、それからの1年間はキッラーンにとっては非常につらく長い時間でした。

1次試験で足切りになって2次試験が受けられないことが分かってからは、キッラーンの心の中はしばらく空っぽでした。自主勉強会のリーダーをしていたこともあり、来年につなげるために勉強は続けていましたが、やはり以前のような集中力は発揮できませんでした。

2次試験の当日は予備校のイベントで本試験の問題を解きましたが、やはり本番のような緊張感は味わえませんでした。合格発表の時は、周りの勉強仲間が合格したときは心から祝福しながらも、心のどこかに嫉妬心がありました。

年が明けて、合格した勉強仲間が実務補習などいろんな経験をしている話を聞くたびに、「本当なら自分もそっちにいたかもしれないのに」といった口惜しさや、なんとなく取り残された感覚焦りなどの気持ちでいっぱいでした。

そんなネガティブマインド満点のキッラーンでも、唯一、輝ける場所がありました。それは勉強会です。受験生活4年目ともなればもはやベテラン。過去問は全てアタマに入っているし、前年には「合格間違いなし」の期待を受けていたほどでしたから、初めて受験する勉強仲間はキッラーンを「スゴイ人」として見てくれるわけです。

ただでも調子に乗りやすい性格のうえ、ネガティブなマインドの反動で、いつも以上に調子に乗り、あたかも講師にでもなったかのように勉強会では持論を展開しまくりました。

これで、以前すぎっちがブログで書いた裸の王様(キッラーンバージョン)の出来上がりです。

裸の王様2

自分の知識を定着させたり、考え方を整理するうえで話をするのは非常に有効です。しかし、それが行き過ぎると、単なる自己主張になってしまいます。あくまでも勉強会などでのグループ討議は、いろんな人の意見を吸収する場としてとらえないと、自己満足で終わり、何も得られていないということになりかねません。このときのキッラーンがまさにそうでした。

当時はそんなことにはまったく気づかずに時が過ぎ、2次試験の日がやって来ました。試験会場では勉強仲間が応援に駆け付けてくれ「今年は合格だね」などと声をかけてくれます。当然ながら、キッラーンは余裕の表情で、自信満々で会場に乗り込みました。その一方で、「受かって当然」のプレッシャーがあったのも事実です。

試験が終わった後は、事例Ⅳで出題傾向が大きく変わったので(これは平成23年度の話です)戸惑いましたが、「戸惑ったのはみんな同じだろう」くらいにタカをくくっていました。

試験終了後に勉強仲間と振り返り会をやったときも、いつものように講師にでもなったかのように持論を展開しました。当然ながら受かったものと本人は思っています。

さて、さらに時は流れ12月、運命の合格発表の日です。10時に協会のホームページを開きました。

番号がないorz

この時は、事実をうまく受け入れられませんでした。「何かの間違いじゃないか?」とまで思いました。次第に事実を受け入れるようになると、今度はそれまで分かった風に語っていた自分に対する恥ずかしさでいっぱいになりました。

ちなみに、試験直前まで悩み続けていたある勉強仲間は、この年に見事に合格しました。キッラーンと同時期に勉強し始めた彼が合格したと聞いたときは、自分のことは忘れて心から喜びました。それと同時に、彼の真摯に学ぶ姿勢を思い出し、キッラーンは自分の過ちに気付きはじめたのです。

落ちた直後はなぜ不合格なのか原因が分かりませんでしたが。そして、少しずつ冷静に振り返れるようになると、自分の答案が評価されないのが当然だと分かってきました。

簡単にいうと「与件や設問を無視して、自己主張している」解答だったのです。そして、思いました。

その年の自分の勉強のスタンスがそのまま表れたようなダメダメ解答だ!

つまりこういうことです。

<普段の勉強>
人の話を聞くより、自分の考えを発言することが多かった。

<試験では>
与件や設問を丁寧に読み取るより、自分の考えを書いてしまった。

前述の勉強仲間は勉強会のリーダーを務めながらも、普段から常に「人から何かを吸収しよう」としていました。それを思い出しながら、改めて彼の再現答案を読むと、丁寧に読み込まれていることが伝わってくるような解答でした。この経験を通して、キッラーンは2次試験はその年の勉強の姿勢がそのまま解答に現れるのだと考えるようになりました。

さて、みなさん
今から2次試験までを、どのような姿勢で勉強に取り組みますか?

こうして勉強への取り組み姿勢を大きく変えることを決意したキッラーンが、どのように自分の課題に取り組んだのかを次回は書きたいと思います。

次回のブログは、「やさぐれ」から少しずつ脱しつつある2年目生合格ナビゲーターの“けいたん”です。

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