皆さんこんにちは! 事例Ⅳチームです。
(事例Ⅳチームの自己紹介はこちら:かもとも、しまちゃん、くろ、だいき、さち)
今日と明日のブログは、事例Ⅳチームによる座談会をお送りします。
テーマは「事例Ⅳ第1問(経営分析)」について。
事例Ⅳチームメンバーが受験生時代に考えていたことや工夫していたこと、試験当日に迷ったこと、
今振り返って思う反省点、等々、ざっくばらんに話しました。
それではどうぞ!
目次
今回の座談会は、半分ファシリテーターとして参加します。
最初に皆に聞きたいんやけど、4つの事例のなかで事例Ⅳってどんな位置づけやった?
得点源にしたかったとか、足切りを回避できたら良いとか、目標はあったんかな。
私は60点取れれば良いと思っていたよ。
どちらかというと得意だと思っていたから、取れるだけ点数はほしいと思っていた。
私は銀行勤めだから苦手意識はなかったけど、二次試験を過去に3回受けていて、「思ったより得点が取れないな」という感覚があった。
だから高得点を狙うつもりはなくて、60点目標の気持ちでいたよ。
俺は、得意意識はあって、得点源にしたかったな。
それじゃ、第1問の経営分析についてはどうやろう?
経営分析単独でこのレベルを目指すってことは考えていなかったかな。
経営分析に関してあまり勉強した記憶はなくて、固定比率と固定長期適合率を復習しなおしたくらいかな。
経営分析だけを意識した勉強というのは特にしていなかった。
固定比率と固定長期適合率の違いを説明できるようにって聞くと踏み込んだ感じやけど、一次試験の知識の復習って位置づけやったんやね。
しまちゃんはどんな意識やった?
経営分析は、絶対に落としてはいけないって認識だった。
ある程度一次試験の知識で解けるし、他の受験生も対策してくるだろうし。
それと初受験のときに予備校の模試を受けて、経営分析は平均点が高かったのね。
だから経営分析で失点すると痛手になるだろうなとは思っていて、事例Ⅳのなかでもちゃんと対策していた分野だったよ。
私も、経営分析は他の受験生も計算ミスせず当然正解できるものだと思って取り組んでいた。
確かに「落としちゃいけない」って聞いたことはあったけど、満点を取るのも難しいなーって思っとった。
特に設問2の記述問題は、事例Ⅰ~Ⅲに比べると少ない文字数で書かないといけないから。
だから、過去問を解きながら「売上に寄与していない固定資産」みたいな定型表現を手札としてストックしていった。
しまちゃんやさちと同じで、落としちゃいけないとは思っていた。
過去問の「ふぞろい」でのランクを見て、「みんなができた」になっていることが多かったから。
それと、事例Ⅳのなかでは経営分析が一番楽しくて好きだったな。
事例Ⅳって計算問題が多いけど、ここだけは与件文も含めて会社のことを考えられたから。
楽しむところまでいけたのか……。
事例全体でのストーリーを考えるにあたって第1問は大事なんだろうなーとは思っていたけど、そこまではたどり着けなかったな。
楽しかったけど、一方で時間をいかに使わないでやるかが勝負だとも思っていた。
勉強している時は楽しいけど、当日いかに速く効率的に解くかは意識していたよ。
スピード、確かに大事よね。
自分の場合、売上高は計算でよく使うから(収益性の分母、効率性の分子)、電卓のメモリー機能を使って毎回入力しなくても済むようにしたんやけど。
皆は何か工夫しとった?
最初に与件文を読んでD社のイメージを持ったところで、経営指標をいったん全部計算していた。
どの指標を計算するか選ぶんじゃなくて、機械的に全部計算することをルーティンにして、スピードアップを図っていたよ。
指標は何個計算してたん?
収益性が、売上高総利益率、売上高販管費率、売上高営業利益率、経常利益率、自己資本利益率の5つ。
効率性が、棚卸資産回転率、売上債権回転率、固定資産回転率、有形固定資産回転率の4つ。
安全性が、流動比率、当座比率、自己資本比率、負債比率、固定比率、固定長期適合率の6つ。
合わせて15だね。
スピード重視でもっと減らそうとしたこともあったけど、しっくりこなかった。
全体像を把握したかったんやね。
うん。
D社を俯瞰的に見たかったし、気になって後で計算するくらいなら最初から計算しちゃえば良いかなって思ってた。
私は与件文を先に読んで、指摘する指標にあたりをつけて計算していた。
一応10個の指標をひと通り計算して、与件文を読んだときに立てた仮説が正しいかを検証していたよ。
俺はだいきやくろとは逆で、最初に機械的に数値を計算してから、与件文のポジティブ・ネガティブ表現に注目して指摘する指標を決めとったな。
私はなるべく計算をしたくなかったから、安全性を指摘するときは自己資本比率を書くって最初から決めてたの。
効率性は、棚卸資産回転率か有形固定資産回転率の2パターン。
残りの収益性は、与件文を読んで選んでいた。
できるだけ計算したくなかったから、解答に書くもの以外は指標自体を算出しなかった。
最初にD社と競合他社(年度によっては前年度のD社)の資産合計を見て比率を確認して、例えばD社の資産合計が50億、競合他社が100億だったとしたら、D社の勘定科目を2倍にして、規模を揃えることで比較できるようにしていたよ。
決算書を日ごろから見ている人は、そうやって比率で見るのかも。
売上が1.5倍なのに利益が1.1倍ってことは、利益が低いんじゃないの?って。
さち、銀行勤めだからね。
俺もさちとまったく同じ。
D社と他社の売上高の比率だけ計算して、あとはそれをもとに比較して良い指標・悪い指標を選んでいた。
P/Lについては、D社と同業他社の売上比率だけ計算して、B/Sは資産合計と流動資産合計、そして固定資産合計で、それぞれD社と同業他社の比率を出していた。
なるべく、指標の計算はしないようにしていた。
しまちゃんは与件文を全部読んでから解いてたの?
P/Lだけ先に読んで、理解してから与件文を読んでいたよ。
与件文を読んでいるなら、大外しはしないよね。
与件文は重視したよ。迷う指標があったら、必ず与件文を根拠にしていた。
確かに、指標を計算するよりも効率的だよね。
自分はパーセントまで出すほうが理解しやすかったけど、そのあたりは人それぞれだよね。
本日はここまで。
事例Ⅳチームメンバーそれぞれで解き方が異なり、座談会で「そんな考えがあったのか」と気づくことが多かったです。
少しでも、皆さんの参考になれば幸いです。
明日は座談会後半。
引き続き経営分析の解き方と、昨年度(令和2年度)の経営分析についてお送りします!