合格への課題の設定は大丈夫ですか?

同友館
doyukan_logo

おはようございます!こんにちは!こんばんは!そして、ジャンボ!

梅雨の大阪からお届けします。

梅雨になると体調を崩したり、疲れが溜まりやすくなりませんか?

たまには、ゆ~っくりと温かいお湯に浸かって、リラックスして、明日への活力にしましょ!

今日は、「私の診断士活動には、二次試験の勉強が役立っている!」ことをお伝えします。

2次試験の勉強を中心にされている方は、手応えを感じにくくなっていませんか?

正解が公表されない2次試験ならではの苦労だと思います。

そんな方に、ぜひ読んでいただきたい!

診断士活動について

私は会計事務所勤務です。(お時間があれば自己紹介もどうぞ~)

私の主な仕事は、事務所の顧問先からの財務・会計以外のご相談への対応です。(事例Ⅳが大の苦手なので、この点は助かっています(笑))

現在、対応している相談内容が2次試験とリンクするな~(…と思うのは私だけかも?)と感じました。

 

Q社からの相談

Q社長
Q社長
最新のITシステムを導入したいねん!そしたらな、いろいろ社内の整理ができて、売り上げも上がると思うねん!

どうもITシステムを導入し、様々な情報をデータ化、共有化、分析したいようです。

知識として                                                          

  • 業務効率化
  • 原価管理
  • 全社統一管理 生産統制(現品管理、進捗管理、余力管理)
  • 顧客情報管理による関係性強化
  • マニュアル化、標準化            などなど

                           

受験勉強がある程度進んでいる方なら、このような知識が浮かぶと思います。

しかし、やっぱり大切なのは「社長の考え」を確認し、「Q社の状況」を踏まえることですよね!

 

Q社の状況を整理

 

 

 

 

 

 

 社長の考えるQ社の状況                              

 (1)コロナで厳しいけど、売上は維持してるで!けど、なんや利益が少ないねん。

 (2)顧客要望に対応しているから、うちは他社より製品種類が増えたんやで。

 (3)営業担当が変わったんやけど、担当企業の見積りの根拠を誰も把握してなかったんや。

 (4)最近、繰り返し注文が多いな。新規案件が取れていない気がするわ。

 

Q社長の話を、もう少し詳しく聞き、私なりに抽象化してみました。

 (1)(2)製品別の原価計算や原価の把握方法が確立されていない。

 (3)顧客企業の情報が属人化している。

 (4)提案営業ができていない。

これらが問題点だと私は設定しました。

よって、課題は、

(1)(2)適正な原価把握を行う。

(3)顧客企業の情報共有、全社で一元管理

(4)(3)を踏まえた上で、提案営業を行える研修や育成、社内の仕組みつくりを行う。

 

ここまで整理できたら、対応策を考えるのですが…

「(2)製品種類が多い」と来たら、死筋製品の見直しとかかな?と考えたあなた!

ちょっと待ったぁぁぁぁ~!!!(古!)

え?!そう考えたのは、私だけ?昔は上述みたいな答えを私はしてた…(汗)

対応策を考える際に、一番大切になるのは、企業に寄り添うことですよね!

 

対応策の検討

 

 

 

 

 

 

私が考える「企業に寄り添う」は、まずは実現可能性+強みの維持だと思います。

例え、良いシステムを導入しても、Q社で活用できなければ無用の長物です。

 新人診断士の私が診たQ社の状況                                      

・営業マンがベテランぞろいで、他社に負けない営業力を持ち、顧客との信頼関係を築けているから、繰り返し受注できている。

・業界内でもQ社は扱う製品種類が多く、細かく顧客要望に応えることができ、顧客満足度が高い。

 

「(2)製品種類が多い」のは、問題点ではなくむしろQ社の強みですよね?ならば…

【対応策】原価把握を行い、製品別の利益率を算出。強みの営業力をより強化するため、提案営業できる研修、プロジェクト活動、仕組みつくり(システム導入)を行う

ことで、

【目指す姿】利益率の高い製品をクロスセル、アップセルというマーケティング戦略で新規案件を獲得し、利益向上

を狙える可能性もあるかなと思います。

 

では、最初のQ社長の相談内容に戻ります。

Q社長は、最新のITシステムを希望していました。

けど、複雑、高性能なシステムが必要なのか?となります。

例えば、先ほど「顧客情報の共有化、全社で一元管理」という課題を設定しましたが、対応策として顧客情報の共有化は必要だが、営業マンの力量で関係性構築が確立されている中で、関係性強化のシステムは必要なのか?となります。

そこで、私は、Q社長に「営業力強化に繋がる情報をデータ化、分析できるシステム」を提案しようと思います。

 

最後に

企業のご相談に対応する手順は、ほぼ事例問題の解く手順と似ています。(あくまで、私が受けている案件ですが(笑))

  ①相手の要望を確認

  ②現在の状況や変化を的確に把握

  ③問題点抽出 → 課題設定

  ④対応策の検討

この手順を学ぶにつれ、私は、物事を客観的に冷静に捉えられるようになったと感じています。

企業からのご相談だけでなく、仕事や家庭内のトラブルや必要に迫られる選択などの対応策検討も似ているのではと感じます。

人、企業それぞれ状況は異なります。よって、同じ事でも問題点になったり、強みになったりします。

問題点、課題の設定段階がとても大切だとつくづく思います。それで対応策が変わるからです。

診断士受験勉強で考えると、十分に勉強時間が確保できないなら、「時間をとる」が課題ではなく、「短時間で効率的に学習する方法を見つける」が課題かと思います。

皆さんの合格への問題点、課題設定は大丈夫でしょうか?

それぞれの現状を踏まえた問題点として抽出されているでしょうか?

一度、事例を解く手順に沿って、受験勉強の課題設定、対応策検討をされてみてはいかがでしょうか?

明日は、最近名古屋に転勤になり、仕事も生活も心機一転の しーだ の登場です!

 

いつも応援しています。今回の記事が、皆様のお役に少しでもたちますように…

頂上に到達した者だけが見れる世界がある

 

 

 

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする