苦手克服!簿記3級から始める財務・会計

同友館
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アフリカからこんにちは≡・ェ・≡  どみーです!

 

今日はひな祭りですね。ケニアはやや暑く、雨が多くなる時季です。
4月のイースター休暇を楽しみにみんな働いています。

 

今日は、財務・会計の話。私は大の苦手でした。
財務・会計を簿記から勉強し直すことで克服した、私の一例を紹介してみたいと思います。

 

【こんな方の参考になるかも】

・何事も「腹落ち」しないと記憶に残らない方
・中小企業診断士資格と合わせて、簿記の資格にも興味がある方
・周辺知識も合わせ、やるなら徹底的に!という方

 

 

 

※なお、中小企業診断士を合格するために、簿記の知識は「あると有利であるが、なくても合格は可能」とする見解が一般的のようです。必ずしも必要という訳ではないので、悪しからず。

財務がネックで敗退した1年目

大学受験時は数学が大得意だったはずが、XX年のブランクを経てすっかり錆びついた私の理系脳と数字勘。

 

以前、新卒で入社した会社は中堅の専門商社。企画営業職として、取引先の信用情報を整理し、与信枠を検討し…という業務をしていたものの、「うーん、何となくこんな感じ!(心の声)」と、忙しさを理由に、よく言う中小企業の「経験と勘」重視、ハッタリで上司に話を通す時も。今考えると恐ろしいレベルでよくも多額の掛け取引をしていたものです。(もちろん、最終的には上司のチェックが入るのですが。)

 

その後働いた組織では、民間企業の海外展開を支援する事業に携わっていました。応募企業の財務状況の確認をするにあたり、提出された財務諸表の評価を外部の会社へ委託していたものの、「うーん、分からない!でも外部委託するしOK(気にしない!)」とこれも少々情けない有様。

 

それら2社を退職し、数字勘の錆つきに拍車がかかった頃、中小企業診断士の勉強を始めました。1次、2次試験ともに中心科目の一つである財務・会計の勉強をすぐに開始したものの、某予備校の通信講座テキストを1周して、分かったような、分かっていないような、ぬるーく、あまーい感触

過去問を解くも正答率は上がらず、そのまま手を打てないまま1次試験に臨み、44点であっさり敗退。

 

簿記3級の勉強で一気に理解が進む

2年目の1次試験に向けて勉強を再開するにあたり、自分の勉強方法を見直しました。私は典型的な、「分からないと先に進めない、腹落ちしないと記憶に残らない」というタイプ。更に理解できないとモチベーションも急降下するという分かりやすい人間でした。予備校のテキストは私の錆び付きを取り除けず、テキストの上をなぞっているだけで、身にになっていないと気づきました。(あくまで私の例で、教材は相性があるかと思います。)

 

そこで、ウェブ上で「中小企業診断士 財務 勉強方法」をリサーチ。財務・会計の基礎を理解するために、簿記の勉強を勧めている記事をいくつか発見しました。ケニア渡航が迫っていた当時、急いで本屋とウェブで書籍を漁り、これだ!と入手し10,000km彼方に持参した書籍がこちら。

 

『速習!日商簿記3級 テキスト編』柴山政行

 

購入した本の帯には「小学生でも合格できる!」の文字が並び、中はイラストや会話文が散りばめられています。読みやすそう。分かり易そう。

一瞬、「く、悔しい、、、」と感じました。けれども、1年目の反省をもとに、自分の「腹落ちしないと記憶に残らない性質」「知識なしという事実」を見つめ直し、愚直に取り組んでみようと決心。この本を2周し、途中にある練習問題のうち、出来なかった問題は出来るようになるまで繰り返しました。

 

著者の柴山先生は熱心な方のようで、無料のWeb講義がYoutube上で公開されており、補助的に使うことも可能です。私は分からない部分のみ視聴しました。また、『トレーニング編』と言う別冊書籍もあります。

 

この本に取り組んだ後、予備校テキストに戻ると、面白いほど内容が頭の中で整理され、定着していくのが分かりました。やればやるほど身になる感覚がようやく出てきたのです。ここで私は財務が大好きに!分かりやすい性格です(笑)。意欲がムクムク湧いてきたのを覚えています。

 

さらに、予備校テキストで分かりにくかったポイント(ファイナンスなど)は、ウェブで分かりやすい解説を探し出したり、理解を深める書籍を読んだりしました。この作業は大変ではありつつも、視野が広がる感覚があり、楽しかったです。

 

このように「身になる」実感を伴う勉強を続けた結果、2年目の1次試験は72点!苦手科目が得点源になりました。

 

その他オススメ財務書籍

上記以外にも私が参考になった書籍はこちらです。

『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』國貞克則

この書籍で財務諸表はセットでビジュアル化され、スッと入ってくるようになりました。

 

『ざっくり分かるファイナンス−経営センスを磨くための財務』石野雄一

読み飛ばすだけでもファイナンスの風景が入ってきます。

 

最後に

簿記の歴史は紀元前に遡ると言われ、ゆえに学問として確立しており、書籍やウェブ上の解説が多いです。財務・会計が苦手で、克服方法を探しておられる方は、簿記の教材を比較検討して取り組んでみることで、道が開ける場合があるかもしれません

 

ちなみに2次筆記試験後、燃え尽き症候群で何も勉強せず受けた日商簿記3級は楽勝でした。(2級は連結決算で玉砕しあっさり不合格だったのは内緒。)

 

そして、大口を叩いていますが、先日届いた2次試験の得点開示結果、事例Ⅳ(財務)は42点(危なかった…)。財務のレベルは合格点に達していないことを肝に銘じ、でも財務を好きになった気持ちを大切に、これからも精進したいと思います!

 

明日は、私の進路も相談したい優しきアドバイザー、みっこ が登場です!

 

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