想定問答の作り方~例題付き~【2次口述試験対策】

同友館
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皆さん、おはこんばんにちは、うえちゃんです。

だいぶ寒くなってきましたね。体調の方はいかがでしょうか。今は試験のことは忘れていい時期ですが、今年の口述試験は当日に熱があったり、咳が出る場合は、試験を受けさせてもらえない可能性が高いので体調管理だけはしっかりしておくとよいかと思います。

さてさて、本日は私が昨年実際に実施した2次口述試験の想定問答の具体的な作り方をお届けします。

まずは想定問題集を入手

まずは、どんな問題が出るのか、どのように解答したらよいのかイメージをつかむために想定問題集を入手しました。想定問題集は、主に予備校が作成したものと、受験支援機関が作成したものがあります。予備校の想定問題集は口述試験セミナー等で無料配布しているものを入手するか、販売されているものを購入することで入手できます。また、受験支援機関の想定問題集は、セミナーに参加することで入手できる場合が多いです。私の場合は、TACさんとAASさんの想定問題集を入手して、それを参考に自分なりの想定問答を作成しました。現状どちらも準備中のようですが、参考にURLをご紹介します。なお、ふぞろいな合格答案プロジェクトでも鋭意作成中です。

TACの2次口述試験対策セミナー ※ホームページ中段に口述セミナーの紹介があります。今年は、想定問題集(PDF)がダウンロードできるようになるようです。

AASのQ&A問答集 ※現状販売されているものは、昨年度以前のものなのでご注意ください。

解答を口語体で作成する

上記で入手する想定問題集は解答のヒントは記載されていますが、箇条書きであったり、キーワードレベルであったりと、そのままでは口述試験には挑めませんでした。そのため、想定問題に対して実際に本試験で聞かれたら、自分ならこのように解答するであろう話し言葉(口語体)で解答を作成しました。1事例あたり20~30問入手できましたので、ここから自分なりに出題されそうだと思う問題をピックアップして想定問答を作成しました。

2分で話せるようにする

一番重要なのが1問あたり2分間で話せるように想定問答を作成しておくことです。普段から端的にわかりやすく話すことに慣れている方には、2分に引き延ばすということが、少々やっかいな部分となってくると思われます。2分というのは結構長いです。面接官の質問に対して、一般論や事例企業のことや周辺知識まで含めて解答しないと2分持ちません。そのため、想定問答作成の段階から2分で話せるよう時間を計りながら準備しました。

型で話す

私の場合、自分なりの話し方を決めて試験に臨みました。例えば、話し始めはオウム返しと決めていました。

面接官:「CVPについて、説明してください」

自分:「はい、CVPについて説明いたします。CVPとは~~」

といった感じです。この間に次に何を話そうか考えることができたので、この方法は良かったと思います。
他にも話す順番として「一般的なこと」→「事例企業の状況」→「周辺知識(※時間があまりそうなら)」といった流れで解答しようということを決めていました。

例題

ふぞろいな合格答案プロジェクトでは、「口語体」「2分で話せる」「型で話す」といったことを意識して想定問答を作成しています。下記にその想定問題と解答例の一例を記載しましたので、ぜひ参考にしてみてください。

想定問題
正味現在価値法の特徴について、説明してください。

解答例
はい、正味現在価値法の特徴について説明します。
正味現在価値法とは、投資からもたらされる毎期のフリーキャッシュフローを割引率で割り引いて投資の現在価値を求める手法です。プロジェクトに投資をする際に、正味現在価値がプラスであれば投資を行い、マイナスであれば投資を行わないといったように投資の意思決定を行います。「その投資プロジェクトは利益を生むか?」「他の投資案と比べてどちらが有利か?」など、投資の意思決定をするために用いられます。
今回D社においては、業績不振なステーキ店への対応を検討する際に用いられ、広告宣伝を実施したうえでそのままステーキ店の営業を続ける場合と、カジュアルなレストランへの業態転換をする場合、即時閉店して所有する資産を売却処分する場合、という 3 つの対策の正味現在価値を算定し比較した結果、正味現在価値が一番高い広告宣伝を実施したうえでそのままステーキ店の営業を続ける案が最も最適な意思決定となりました。
また、割引率には一般的に「資本コスト」を用います。資本コストとは、会社の資金調達に伴うコスト(費用)のことで、銀行への利子、社債権者への利回り、株主への配当などが該当します。資本コストは、株主資本コストと、負債コストの2つに分けられ、それぞれの時価で加重平均することで、加重平均資本コストを算出することができます。
このように正味現在価値法では、投資により得られる将来のキャッシュフローを現在の価値に割り引いて算出するため、より精緻な意思決定を行うことができます。
以上です。

さいごに

さて、昨年私はここまでして想定問答を準備しましたが、、、

1問も出ませんでした(笑)

とはいえ、まったく無駄になったわけではありません。想定問答を作成する過程で、事例企業のことを熟知し、周辺知識を固めることができましたので、実際の口述試験では無難に解答し面接を終えることができました。

私の場合、模擬面接でボコボコにされてから上記の対策をはじめたので、試験の2日前に徹夜するはめになりました。これから『口述試験を受験する資格を得る方』は余裕を持った対策をオススメいたします。

明日もタニッチです!

ではまた!

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