事例Ⅳが苦手…克服法と財務の強い診断士へ

同友館
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こんにちは。
独りで頑張るあなたの心、整えます。独学サポーターのタニッチです。

前回は苦手だった事例Ⅲの再現答案と解答プロセス確立法について書きました。

巨人の肩に乗ろう。苦手事例を克服した2次試験の勉強方法①(再現答案付)


今回は、同様に苦手だった事例Ⅳの勉強法・苦手克服法について書いています。


余談ですが、先週京都に引っ越ししました。
学生時代を過ごした地に引っ越し、鴨川を歩きながら思い出に浸っていたときに、ふと考えました。

  • この資格を取って満足し、そのまま無為に過ごしていないか
  • 2月の実務補習時に感じた、財務への苦手意識を払しょくできないか
  • 今後中小企業が資金繰りに苦しむ中で、何も助言できないのではないか

ふぞろい13の予約も始まっておりますように、執筆が一段落し、セミナーや新たな部署等でメンバーが挑戦する姿を見るにつけ、新たな挑戦を決心しました。

下記が目次になります。それではどうぞ。

苦手だった事例Ⅳの克服法

以下が私のざっくりした属性です。似た属性の方の参考になれば幸いです。

  • 中小企業診断士ストレート独学合格を狙っている
  • 大学は理系で入学したが学んだのは経済(数学は苦手でも得意でもない)
  • 入社以来営業職(財務・会計業務に触れる機会がなく、P/Lしか読めない)
  • 簿記2級の試験に19年2月に不合格、6月にリベンジを果たす
  • 9月の大手予備校の模試で事例Ⅳは40点を下回る成績

→本番では下記方針を選択し、事例Ⅳで79点を獲得

①選択と集中=むやみやたらに手を出さず、基礎を固めることに集中する
②実際に手を動かす=急がば回れ。計算や暗記は身体に覚えさせるのが効果大
③テクニック、時間管理法を駆使する=経験豊富な受験生を上回るには量より質

詳しく見ていきます。

方針①選択と集中

時間がある方:会計・ファイナンスの入門書を読むこと

時間がない方:自分のレベルに合ったテキスト・問題集に絞り、繰り返すこと

耳にタコができるくらい聞いてると思いますが、勉強って基礎が大事なんです。
基礎の固め方は色々あると思いますが、出来るだけわかりやすいテキストや副教材を繰り返すことだと考えています。

この試験に関しては過去問が最高の教材ですが、導入・トレーニングとして下記3つは本当におススメです。

[オススメ教材①]財務3表一体理解法

架空の事業を例に、財務3表(P/LとB/SとCF計算書)が連動して動く様を非常にわかりやすく解説してくれています。本当におススメです。

この本を読むまでばらばらに考えていた財務3表の動きを一体のイメージとして 捉えられるようになりました。

[オススメ教材②]ざっくり分かるファイナンス

こちらはファイナンスの本。
Kindle Unlimitedという月額読み放題サービスでも読めるので、是非ご一読を。
ただ、ファイナンスは他にもわかりやすい本があるかと思います。

このような本でざっくり理解して、下記問題集で実際に問われるレベルの問題を把握したほうが効率が良いと思います。

[オススメ教材③]30日完成!事例IV合格点突破 計算問題集

8月お盆ごろから2次試験の勉強を始めたのですが、8月後半からこれ一本に絞って過去問と並行してトレーニングした結果、高得点とれました。

この本の良さは問題の難易度と量がちょうどよいこと。
ただ、30日では完成しません…3周目あたりから変化が感じられるはずです。
事例Ⅳのテクニック・計算ミスチェックまでこの本で学びました。

独学生には掛け値なしでおススメです。

※逆に独学生おススメできない問題集として『意思決定会計講義ノート』(通称イケカコ)をあげておきます。実際に買いましたが、すぐ挫折してしまいました。
理由は、問題が難しすぎること、内容が古いこと、体系的でないこと、です。

方針②実際に手を動かすこと

時間のある方:簿記2級のテキストを読んで仕訳をする

時間がない方:1日1題以上必ず解く

あまり特筆することはありません。2次試験は書かないとダメですね。

事例Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは骨子作成まででも良いトレーニングになりますが、計算問題は手を動かしてなんぼです。

簿記2級であれば、可愛い猫のイラストが印象的なTACのものがオススメです。
ワケあって手元にはもうありませんが、未だにイラストを思い出せます。


スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記

スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記

方針③テクニック、時間管理法を駆使する

策士、策に溺れるという言葉があるように、過度にテクニックに走るのは賛成ではありませんが、80分で膨大な問題を解く必要のあるこの試験では 自分に合った効率的な方法を習得することはマストです。

一方で、個人的に試験は一種のゲームだと考えています。
初学かつ独学でしたので絶対に周りの方が知識も経験も豊富だと思ってました。

真正面から勝負したら絶対にかなわない…ですが、インプットした情報をルールに則って効率的にアウトプットするゲームだと思うことで、基本のルールを把握しておけば、本質的な実力以上に得点を取れると割り切って考えていました。

テクニックをインプットしすぎないように、事例Ⅳ全知識全ノウハウは使わず、上記「30日完成計算問題集」と「ふぞろいシリーズ」に書いてあるテクニックや時間管理法から学びました。

特に役に立ったのが、電卓の活用法(GTやRM/CM使ってますか?)です。
ご存知ないという方、「30日完成」か今年の「ふぞろい13」をご覧ください。
目から鱗だと思います。

昨日のうえちゃんの記事にもある「本試験を想定したセルフ模試」や日々の勉強の中でトライアンドエラーを繰り返して自分に合った方法を確立していきました。


新たな挑戦

冒頭でも書いた通り、決心しました。

財務に強い診断士となるため、今年の11月に簿記1級を受験します。
勿論独学で。

理由は、
①実務で使えない現在の財務レベルを引き上げるため
②資格勉強という強制力がなければ、自主的に知識を学ぶ意志がまだ弱いため、
③試験が実施されるか不安な受験生の方を、安全地帯から応援しているような違和感を感じたため、です。

中小企業診断士を目指している方、あるいは既に合格されている、このブログの読者の方々はアフターコロナ時代の日本経済を支えたいという思いを大なり小なり抱えているのではないでしょうか。
我々は傍から応援するだけでなく、自分事として汗を流し、応援してもらえるような存在になりたいと考えています。

また、今年の「ふぞろいな合格答案」は受験生の方に自信をもってオススメできる内容になっていると自負しております。

疑問点・ご要望がございましたら、公式Twitter宛にご意見いただければ幸いです。何卒、宜しくお願い致します。


明日は念願の人事異動を果たした、おはこの登場です。

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