どうも!企画チームの「なおっち」です。
2次試験まで1ヶ月を切り、残り時間が僅かとなりましたね。
2次試験を解く手順は、みなさん自分なりに固めていると思います。
しかし、勉強仲間の手順と自分の手順の違いに焦ったり、独学のため手順がよく分からなかったりで、お悩みの方も多いかと思います。
そもそも解法手順はなぜ必要かを考えてみましょう。
まず、2次試験で試されていることは何でしょうか?
「必要な知識を使い、設問要求に対して必要な要素を漏らさず答えること」ですよね。これが受験者にとっては「目的」となります。
次に、複数の設問要求に対して、与件本文にちりばめられた与件根拠を短時間で対応付けて、設問要求に対応する解答をつくることが合格答案作成のために必要な作業です。
これが目的のための「手段」となります。
この解法手順が固まっていないと・・・
・思いつきの解答を書いてしまう
・問われていないことを解答してしまう
・出題者が意図した根拠と違う根拠で解答してしまう
といったいわゆる「事故」が起こってしまいます。
つまり、この複雑な作業を短時間でミスなく処理するために解法手順を固めるわけですね。これが「目的」に対する「手段」である解法手順の存在意義です。
接続詞に印を付ける、問題要求と根拠の対応付けを下書きする、重要根拠を色分けするなどのさまざまな手順が十人十色で存在します。それは人によって読むのが早い人、書くのが早い人、編集が早い人など得意不得意が異なるからだろうと思います。
読むのが早い人の手順を読むのが遅い人が真似るとうまくいきません。頭の中で文章を組み立てて、文字数を数えなくても字数制限ぴったりに書ける人の解答手順をそうでない人が真似るとうまくいきません。
どの解法手順が良いかどうかの判断基準は、その解法手順を守ることでその人にとって最適な時間配分で「読む」、「考える」、「編集する」、「書く」ことができるかどうかです。
試験直前なので手順を大きく変えることはリスクもあります。
しかし、「目的に合わない手段」、「自分に合わない手段」は思い切って見直すことで、良い結果に近づくことができる場合もあります。
例えば私の場合、下書きをするとどうしても時間が無くなってしまい、時間が不足していました。その為、途中から下書きをする・しないを問題の複雑度合い、残り時間に応じて使い分ける手順に変更しました。
本試験の事例Ⅰで解答を書く場所を間違えて時間が無くなってしまったときに、下書き無しで書く方法に切り替えることで、最悪の事態を避けることができ助かりました。下書きをする解法手順しか持っていなかったら間違いなく白紙の解答を提出することになっていたでしょう。
今の時期で大きく手順を変えることは避けるべきです。しかし、いつも時間が無く手がつかない問題がある方は、今からでも手順に無駄がないかを再度点検してみることをお奨めします。
時間がなくなる原因が、解法手順に見当たらない場合は、自分の解法手順のどこで時間がかかっているのかを復習して、集中的に対策をしてみると効果的でしょう。
何のためにそれをやるのか?自分にとって意味があれば他の人にとっては無駄と思えることでも、自分にとっては必要な手順です。他人と比べても意味がありません。これまで試行錯誤で作り上げたプロセスがある人は自信を持って更に研ぎ澄ましましょう。
残り3週間ですから、できることは限られます。テーマを絞って、やることをやらないことを明確にして、悔いの無い時間を過ごしましょう。
また、これから寒くなってきますので、体調管理に気をつけて、ラストスパートがんばってください!
なおっちでした。