このブログは4回目の登板になります、おかきです。よろしくお願いします。
みなさんは、「絶対合格」という思いで、あと1か月に取り組んでおられると思います。
ただ、それは受験生側から見た場合の診断士試験ですね。
では、試験を実施する側は、どんな診断士に合格してほしいと思っているのでしょう?
逆の側から見た発想です。商売も、売る側の視点から離れて、買う側の視点でも考えてみますよね。それと同じことです。
もちろん、分析、助言、診断をするための知識を持っていることは前提条件です。
ただ、みなさんは1次試験を通ってきているわけですから、すでに知識面では合格レベルにあると判断されています。
一方、知識だけを試している試験ではないのは明らかです。
多年度生で、膨大な知識をお持ちの方が合格せず、ストレート生でギリギリ1次試験をくぐり抜けたような方が合格する場合があるのは、なぜでしょう?
運の助けも多少はあるかもしれませんが、国家試験ですので、運ばかりで合格するような甘い試験であるはずもありません。
2次試験は、コンサルティングの模擬診断レポートを作成しているのだと例えられることがあります。
イメージとしては、あるコンサルティング会社(国/経産省)の先輩診断士(作問者)が、インタビューや資料から集めてきたクライアントの状況(与件)を読んで、後輩診断士(受験生)がレポートを代筆しているという設定を思い浮かべてみてください。
知識以外でどのような力量が求められるのでしょうか?
80分という制約をかけ、内容の手を変え品を変え、緊張する事態の中にわざわざ置いて、あなたの本当の力量を試しているのです。
先輩診断士は、コンサルティング会社として、恥ずかしくないレポート(合格レベル)を後輩診断士に作ってほしいはずですね。
会社は、クライアントから「できもしない助言をされた」「私の課題を理解せず、勝手な助言をされた」「そんな診断士がいる会社はいかがなものか」等の苦情がくるような人材は雇えませんよね。
実は、一昨年、私は事例ⅡでD評価をいただいて不合格となりました。
「コーズリレーティッドを知らなかった」と言ってしまえば簡単ですが、実は知らなくてもコーズリレーティッド的な発想は、試験中に頭に浮かんだのです。
でも、私はその方向性を否定したのです。
そんなことをしても「上手くいかない」と、作問者の意向を無視して、私の勝手な判断で切り捨ててしまったのです。
先ほどのコンサルティング会社の後輩診断士としては失格だったのです。
後輩診断士には・・・
どんな状況でも、わかりやすく伝えようとする姿勢は必須ではないでしょうか?
説得力は必要ですが、クライアントに自分の考えが正しいと押し付けるような態度はいかがでしょうか?
コンサルティング会社の「中小企業のあるべき姿」に合致する姿勢を持つことは必要ではないでしょうか?
クライアントが困難な状態にあっても、「ムリ!」と突き放さず、強みと機会を探し続け、前向きにクライアントの発展を支援するような診断士がほしいと思うのではないでしょうか?
だったら、そのような姿勢で試験に挑んで下さい。
設問で求められていることに答えてください。
制約条件を守ってください。
与件からいえることに絞り、自分勝手なアイデアを提案しないで下さい。
できる問題に集中し、わからない問題が出ても諦めずに突破口を探し続け、粘ってください。
わかりやすく伝え、相手に受け入れられるように寄り添い、クライアントの発展を心から願ってください。
そのような気概を根幹に持ちつつ、落ち着いて、粛々とやり切ってください。
自分の力が最大限に発揮できますように、応援しております。 (*^-゚)v