いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。企画担当のじゅんです。
今回は、私の2次試験の勉強方法について、少しお伝えしたいと思います。
ご参考になれば幸いです。
さて、みなさんは過去問を解く際に、どのように考えて望んでいらっしゃいますか?
というのも、私が2次試験に失敗した時は、過去問を多く解けば、段々コツを体得してアウトプットのレベルが上がっていくのではないかと思っていましたので、ただ数多く問題を解いて、模範解答と比べて、大体あっていれば良いぐらいの感じでひたすら過去問を解くだけでした。
この時は解き終わった後に、設問とは別に、企業の概要だったり、課題は何か?
どういう経緯で中小企業診断士に相談したのか?
何について助言を求められているのか?
といった事を振り返っても答えられず、再現答案も作れない状態でした。
一方で合格した時は、事例問題に取り組む際に、何に意識して取り組むのか課題を明確にして、その事を意識して問題を解くようにしました。
例えば、これまで解いた中で、「設問の解釈」に問題があるとか、
「戦略」や「助言」、「理由」を問われると何を答えたらよいか分からない、
あるいは「解答の編集方法」が苦手、といった反省があると思います。
それらの課題について、自分なりに「どうすればよかったか」振り返って、次回は「こうする」といった対策を考えます。
この対策をリストにして、事例を解く前に目を通し、その自身の課題の克服を強く意識するようにしました。
具体的には、「戦略」を問う問題をピックアップしそれだけ解いてみるとか、
解答の編集パターンについてであれば、「こういう時は箇条書きで対応する。」とか、
理由を聞かれた時、「理由は~である。具体的には~である。と編集する。」などです。
解いたあとは、それが出来たかどうか、チェックリストとして活用するようにしました。
まさに、トレーニングといった状態です。
また、移動中など、読むことしか出来ない時間には、読むトレーニングをしました。
私は与件を読むのが遅く、読み終わったあとに、いくつか頭のなかで質問をした時に、答えられる情報が少ないと感じていたため、読み方に課題があると思っていたからです。
特に「この企業の課題は何か」「何に困っているのか」「社長の想いは何か」
「どうすればよいのか」「何を診断士に助言して欲しいのか」といったことも、
読むときの目的の中に入れるようにしました。
それにより、概要を把握するのが楽になったことを覚えています。
実際には事例Ⅳにほとんどの時間をかけていましたので、事例ⅠからⅢはあまり十分に対策できなかったのですが、結局は苦手の抽出とその対策に集中して取り組んだことになり、効率的であったのかも知れません。
こんな感じで事例企業と向き合う2ヶ月を過ごし、結果的に幸運を手にすることができました。
今、私が診断士として実際の中小企業と接する中で感じることは、
強みや弱み、機会や脅威などから導かれる戦略や3C分析による市場の機会の発見なども大事だと思いますが、
社長の「どうなりたい」「どうしたい」または「どうありたい」といった想いや、
実施できる内容かどうか(実現性や具体性)を無視すると、助言しても実行してもらえないということです。
2次試験の試験内容は、中小企業診断士となるために必要な応用能力を有するかどうかを判定するために、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について試験をするものです。
つまり、2次試験は中小企業診断士としての「診断」「助言」の実務と「助言に関する能力」を短答、論文、口述で試し応用能力があるか判定すものですので、試験勉強はその能力を鍛えるトレーニングだと捉えられます。
そのため、頑張れば頑張っただけ、優秀な診断士としてスタート出来ると思いますので、合格後の活動をイメージして楽しんで頑張ってください。