作問者のキモチ

同友館
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こんにちわ、大阪チームのぁっです。私の事例の解き方がおかじのと酷似しており驚いています(昨日のおかじの記事読んでね)。
昨年の私の2次試験受験のスケジュールの中に、10月に事例を作るというのがありました。でもこれを実行することはできませんでした。
「事例を作る。」このことが合格した後でも頭の片隅にありました。
そしてついに、念願の事例を作りました!
そして何名かに解いてもらったのですが、その中で気づいたことがあるので共有しておこうと思います。

制約条件とは何か

設問にある制約条件ってなんでしょうか?

ある人は、解答の方向性を決めておかないと採点者が大変といいます(採点者目線)。
ある人は、解答の方向性を決めるヒントになるといいます(受験生目線)。

作問して思ったこと。

制約条件があるということは、出題者が答えてほしい論点があるということ(出題者目線)。

私の作った事例では、設問に制約条件がなく、解答が発散してしまいました。書かれていることに間違いはありませんが、2次試験の解答には字数の制限があります。

作問者(私)の求める論点ではないことに、この字数を使ってほしくない。だから制約条件が必要だったなと反省しました。

なぜ、この制約条件が必要だったのか、制約条件をつけることでどんな解答を絞り何を答えさせたかったのか、十分に検討してみましょう。

それでも解答は発散する

制約条件のところで、解答が発散して答えてほしいことが答えてもらえなかったから制約条件を必要だったと言いましたが、それでも解答は発散すると言うのが率直な感想です。

事例を作る際は、まず自分の問いたい論点から設問を作ります。そしてその設問の解答が成り立つように根拠となる部分を与件に盛り込んでいきます。

こうして設問→与件と作り上げましたが、ではその出来上がった与件から設問を再現することは可能でしょうか?

これは不可能です。

設問の切り分けに悩むとよく聞きます。まさにこの与件から設問の再現が不可能ということに起因するのでしょう。

今回解いてもらった解答をみて、そういう考え方もあるのかと感心するばかりでした(本試験は十分に練られたものでしょうから、そんなこともないかもしれませんが)。

解答の根拠が複数見つかり切り分けに困った場合でも、優先順位はつけられるはずです。やはり制約条件と同じで作問者がここで何を答えてほしいのか、それに基づいて解答の優先順位をつけましょう。

わたしが受験生の時は、字数を埋めるのがいつも苦痛で、解答の要素が見つかるとなんでもかんでも喜んで書いていました。作問者の気持ちなんてこれっぽっちも考えていませんでした。

今回、自分で作問した問題の解答を眺めて、問題の完成度の低さを認識しつつ、ここはこう答えてほしかったのにーなどと思っています。

事例企業の問題解決を行いつつ、作問者の気持ちにも答える。2次試験は本当に大変です。

明日はいとーがお送りします。
お楽しみに~

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