事例Ⅳを突破する為、頻出論点の計算問題を抑えよう

同友館
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いつもありがとうございます。「事例Ⅳ分析」「企画」担当のちゃんです。

先日は大阪セミナーを開催しました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。昨年、私も2回目の2次試験だったのですが、何か自分に足りないものに気付きたいと思いふぞろいのセミナーに参加しました。なので、受験生の方がどのような気持ちで参加されているかは想像できましたので、アンケートで好評をいただけている事は大変うれしく思っております。

 

さて、セミナーでは解答プロセスの組み立て方や勉強スケジュールなどの試験までのノウハウをお伝えさせていただきました。そこで、今回のブログでは事例別のノウハウをお伝えできればと思い、受験生が苦手意識を持っているとよく聞く事例Ⅳの勉強の進め方についてアドバイスできればと思います。

 

事例Ⅳはここ5年の試験から見ると、平成24年度から少しひねった問題が出てきています。ただし、問題の出し方を工夫しわかりにくくしているだけですので、会計・財務の基本が理解できていれば、合格点の確保は可能だと考えます。その合格点の確保に向け、頻出論点、特に計算問題に関して抑え基本をマスターするという観点で勉強の取り組み方2紹介しますので事例Ⅳ対策の参考にしてください。

 

①経営分析(財務分析)をマスターしよう

平成13年度から平成25年度まで、問われ方は変わっていますが経営分析(財務分析)が無かった年は今のところ有りません。今年は出ませんでした、という可能性はゼロではないですが、コンサルティングの実務ではほぼ間違いなく経営分析を行いますので、試験委員の立場からすると、経営分析を出さないという決断はしにくいでしょう。

 

経営分析で得点をするには2つポイントがあります。1つ目は各指標の計算式を体で覚える事2つ目は伝えたい内容に合わせた指標の選定方法を習得する事です。

 

1つ目の計算式を覚えることについては1次試験でも問われていたので、復習する事で足りると思いますが、2つ目の指標の選定方法については選んだ指標で何を伝えたいかが重要になります。

具体的には、利益が減少傾向にある場合あるいは競合他社に比べて利益が低い場合に、総利益率、営業利益率、経常利益率のどれを選べば説明が出来るか、自己資金が少ない場合、流動資産、固定資産の非効率はないか、また今の資金水準で短期的、長期的にビジネスが継続できるかどうか、というのをどの指標で説明できるか与件文、財務諸表を見て判断できるようになる事が必要です。

その為には過去問で訓練をすると共に、自分の会社や有名企業の損益計算書を見ながら、自分の会社(有名企業)と同業を比較した利益率はどうか、効率性はどうか、という経営分析も行うと、より効果的に勉強できます。

 

これら2つのポイントを習得出来れば、経営分析で8割前後の得点は見込めます。そうすると、ぐっと合格/A評価が近づきますね。実際、平成25年度の答案分析でも、合格+A評価の人は第1問を確実に抑えています。計算が苦手な人は、この問題は単純な計算しか要求されないので特に力を入れて対策しましょう。

 

②頻出論点(CVP、NPV)を理解しよう

経営分析を第1問で行ったのち、毎年変わった出題がされる第2問、第3問対策ですが、CVP分析とDCF法を繰り返し勉強する事が最も有効と考えます。どちらの論点も頻出論点であり、かつ特にDCF法は幅広く会計・財務の知識が求められるからです。

 

CVP分析は費用の変動費・固定費への分類、限界利益の出し方、目標売上高の算出等が主な論点となります(今年の1次試験でも似たような問題が出ていましたね)。損益分岐点比率・安全余裕率の算出式と計算間違いを抑えられれば、得点源にすることは可能です。

 

DCF法については、理解しておくべき内容が沢山あります。減価償却費の算出方法(平成25年に定率法まで出ましたね…)、タックスシールド、機会費用、WACC等、それぞれ単体でも試験に出せる内容です。DCF法の計算は複雑に見えるので避けたいと思うでしょうが、これだけの内容を一気に習得できるいい内容なのです。

DCF法が苦手な人…得点として結果に出ますから、逃げないで!(笑)

 

これら包括されている内容も含め、意味や計算方法を理解できれば第2問、第3問の変化球にもある程度対応できるようになるはずです

 

 

以上の2点を最低でも抑えていれば、本番での試験で手も足も出ないという事はないはずです。2次試験対策で、勉強時間と成績の上昇が一番顕著に表れるのが事例Ⅳの計算問題だと思います。毎日問題を解く、公表されている損益計算書を見るなどして、感覚を忘れないようにしましょう。

 

以上、長文失礼しました、ちゃんでした。

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