設問要求に素直に

同友館
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みなさん、こんにちは 青い大海原が大好き「ブルーオーシャン」です。

やっと暖かくなってきましたね。
私はつい先日まで冬用コートを通勤時も着用もしくは携えるようにしてました。寒がりではありません。外が寒かったのです(笑)

前置きはこれくらいにしまして、本題です。

本日のテーマは2次試験は「設問要求に素直に!」です。

ただ今、ふぞろいメンバーが総出でみなさんからご提供いただきました各再現答案(残念な結果となってしまった答案)に関してふぞろい流採点ならびに答案の内容についてのコメントを書かせていただくフィードバック作業に取り掛かかっているところです。

みなさんの再現答案を分析し、ふぞろいなりのアドバイスをさせていただきます。

フィードバックは6月以降順次、ご送付する予定です。今しばらくお待ちください。

再現答案をご提供いただいたみなさま!改めましてご協力ありがとうございました。
このフィードバックを参考にして是非合格を勝ち取ってください!

さて、本題に戻ります。
私は事例Ⅱを担当しておりますので設問2を参考にご説明します。

まずは今回のテーマの設問要求です。

設問2  B社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B社のホームページや旅行サイトにB社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100 字以内で述べよ。

設問の要求は大きく言うと2つです。

1つ目は、「メインターゲット層を明確にすること」
2つ目は、「閲覧者の好意的な反応を獲得するためにホームページ等に新たに掲載すべき自社情報は何か?」です。

1つ目についてです。

ふぞろい流では、メインターゲット層は「インバウンド客」を正解としています。

与件文には、解答するにあたってのヒントが散りばめられています。
まず、目につくのはX市を訪れるインバウンド客の推移を表した図ですよね。年々増加しているのが見て取れます。

また、与件文の第7段落目に「現在、宿泊客は昔なじみのビジネス客8割、インバウンド客2割であるが、なじみ客らは高齢化が進み、減少傾向にある。」とあります。今までの顧客層のほとんどを占めていた昔なじみのビジネス客は高齢化により減少傾向なのに対し、X市に観光に来るインバウンド客は増加しているにも関わらず、B社の顧客層としては2割にとどまっています。

また、そのインバウンド客のニーズはどういった事でしょうか?
第6段落目に「和の風情に求めるインバウンド客が急増している(図参照)。」とあります。

B社の経営資源には「和の風情がある苔むした庭園」や「古風な和室」など、和の風情を感じられるものがあります。

これらを活用することで、インバウンド客のニーズに、応えられそうですね。

そういった事から設問文の要求である「メインターゲット層を明確に」に対応できます。

ほとんどの答案では「インバウンド客」をメインターゲット層として指摘されていましたが、インバウンド客だけでなく、「国内の観光客」を併記したり、「X市に来る観光客」と一括りにしている答案もありました。

解答作成時点では、絞りきれずにとりあえず、思い付くキーワードを列挙するのも試験攻略におけるテクニックの一つにはありますが、まずは設問要求通りに答えることが優先です。あらゆるキーワードを列挙することは試験本番時における最終手段であり、試験勉強中はあくまで設問要求に如何に答えるかに注力することをオススメします。

2つ目についてです。

ホームページ等にはどういった情報を新たに掲載すべきでしょうか?

素直にメインターゲット層であるインバウンド客のニーズに対応する項目を書くべきと思います。

また、ここで忘れてはいけないのは設問要求で、「自社情報」に限定されているという事です。

ここで、自社情報以外の「X市の歴史的な街並み」や「名刹・古刹」を書いてしまうと設問要求に応えていないことになります。その分、100字という字数制限を無駄にしてしまうことにもなります。

先程も挙げた「苔むした庭園」や「古風な和室」、最近導入して顧客から好評な「器にもこだわった日本の朝を感じられる朝食」などメインターゲット層(=インバウンド客)のニーズに対応する項目が該当するものと思われます。

合格者やA答案の解答は、設問要求に忠実に答えており、的を得たキーワードが字数制限の中にうまく散りばめられ、かつ採点者にも読みやすい文で書かれています。

まだまだ、1次試験の対策をされている状況で、2次試験対策は中々出来ないという方が大半かと思いますが、

現時点においては、「2次試験は設問要求に素直に=ストライクゾーンを狙って投げる(解答する)ものなんだ」とだけでも覚えておいていただければと思います。

具体的な勉強方法や解法テクニックではないですが、心構えの一つとして捉えてください。

かく言う私は、小学生の時、少年野球でピッチャーをしていました。小学生ですし、変化球の投げ方なんて知りませんし、キャッチャーがサインを出して次に投げるボールのコースを指定するなんて戦略的な事もなく、ただストライクゾーン目掛けて直球を投げ込む事だけ考えてました。
今思うとなんて純粋だったんだ!と思うのですが、結果的には、三振を沢山取れていたのです。

「素直にストライクゾーンに投げるべきとはわかっているよ。それが出来ないんじゃないかっ!」というお声も聞こえてきそうですね。そのお気持ち充分にわかります。

もちろん、設問要求に沿った解答を導きだす為には、トレーニングが必要です。心構えだけ持っていてもトレーニングを重ねなければ野球だって上手くなりません。

まずはその心構えを持っておくことが勉強を効率的にすすめることにつながります。

 

勉強をしていてもしばらくはなかなか解答が書けないという事態が続くこともあります。
そのため、だんだんと焦りが生じ始め、解答に必要な考え方に迷いが生じてきてしまう場合があります。設問要求を無視した独自のアイデアを書いてしまったりと。

 

でも、これは、ビジネスアイデアコンテストではなく、試験です。2次試験の正答は公表されないから迷う訳ですが、正答とされる一定の基準をもって採点されるはずです。

相手とのコミュニケーションや就職面接でもそうですが、相手の要求に答えることが求められていることですよね。

 

日頃から自分の解答が設問要求に沿っているか、ずれていないかを意識されて勉強に取り組まれることをおすすめいたします。

 

今回は、ふぞろいな合格答案の解説的なところも少し書かせていただきました。

現在、平成30年度の2次試験を解説しました「ふぞろいな合格答案 エピソード12」はメンバーの書いた原稿が編集され実際の本のレイアウトに落とし込まれたものとなり、それをメンバーでチェックに入るところです。

6月の後半には発売予定ですので今しばらくお待ちください!

 

明日からいよいよGW!

GW初日となる明日のブログ執筆者は、継続は力なり!多年度生合格ナビゲーターのほっしーです。

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