1次試験、全部できなくってもいーんです。

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ふぞろい7分析チームの「いけしん」です。、現在仕事でクーデター下のタイに在住しています。クーデターと言っても、タイではしょっちゅう起きている「お約束」のようなものらしく、仕事や生活にはまったく支障なく、平和に過ごしております。

さていよいよ、1次試験が迫ってきました。この時期になると、「焦り」の気持ちが大きくなってきている人も多いのではないかと思います。「過去問で、解説を読んでも理解できない問題がまだある」「勉強しても勉強しても、とてもやり尽くせない。。。」

しかし、1次試験突破のコツは、「問題を全部解こうとはしないこと」なのです。なぜなら、そもそも試験問題そのものが、全部解けるようには作られていないから。

ざっくりした感覚では、テキストに載っている程度の基礎的な知識に関する問題が半分、その範囲を一歩超えてひねってある応用問題が3割、超難問が2割、という感じでしょうか? (前年の科目合格率でこの割合は変動します。合格者が多いと難問が増え、低いと減る傾向があります)

なので、狙うべきは、「基礎問題は、取りこぼさないこと」「応用問題は、まぐれ当たりを含めてなんとか半分以上正解すること」「超難問は、捨てること」。これで、得意科目は70点、苦手科目は50点、平均60点以上を取ることです。

ではなぜ、誰にも解けないような超難問をわざわざ出すのでしょうか?(以下は私の個人的な「勘ぐり」です)

中小企業診断士に求められるのは「経営全般にわたる、浅くても広い知識」。一方で、この試験は情報システムや財務会計などの「その道の専門家」の方が、ダブルライセンスとして取得されることの多い試験でもあります。そこでもし「専門家」の人が満点を取れてしまうような問題だと、他の科目は平均50点強で合格できてしまうことになり、かなり有利になってしまいます。そのため、40点以下が1科目でもがあると不合格という「足切り」を設けるとともに、専門家でもなかなか満点は取れないようにする「頭止め」が働くように、問題を作成しているのではないでしょうか?

なので、その道の専門家さえ引っかけて間違えさせようとする問題までを素人がカバーしようとすると、とてつもなく深く専門的な領域までを勉強しなければならなくなり、とてもやりきることはできなくなります。

何度も言われていることではありますが、この試験は60点を取れば合格できる試験。
基礎問題をきっちり取り切り、難問には深入りしない。この見極めが大切です。
全部できなくっても、いーんです。

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