こんにちは!いつもふぞろいな合格答案ブログをご覧いただきありがとうございます。分析チーム のんです。
蒸し暑かったり寒かったり、気温の変化の激しいこの時期、一次試験を8月に控えている方も、二次試験のみの方も、体調には十分留意してくださいね。
今日は採点者に伝わる答案について考えてみます。
ふぞろいプロジェクトを通じて、みなさまからいただいた140を超える答案を読み、分析する機会に恵まれました。そんな中、題意や方向性は分かっているのにそれが十分に伝えられていない、もったいない答案をよく見ました。
何を隠そう、私も苦しんだ一人です。
そんな私が、読み手である採点者にどうやったら伝わるのか、表現を意識するようになったのは、受験生時代のふぞろいがきっかけでした。意識したことを以下に2つお伝えします。
1.要素を縦に2つ組み合わせる
勉強を始めてしばらくは、答案を書くとき、与件を抜き出しただけで満足してしまい、思うように得点が伸びませんでした。
そんなとき、ふぞろいで合格者やAの方の答案を見て、1つの文章の中でも因果関係や階層構造で書かれている答案が分かりやすく、目にとまりました。
・「a」することで「A」を図る
・「a」により「A」が実現できた
・「a」「a‘」などの「A」
「a」には与件の言葉を使い、「A」には目的や効果、分析した内容などが入るイメージでした。
そこで、2つの要素を意識して解答を組み立て、表すようにしました。
うまくいかないときもありましたが、みんなが取れる問題では、ある程度得点が取れるようになりました。
2.具体的に書く
演習では、具体策を問われている問題の添削コメントでよく「どうやって実現しますか?」と書かれており、まさに抽象的な答案を書いていました。
あるとき、ふぞろいを見ていて、合格者が使っている言葉は設問ごとに概ね共通していること、そして具体的であることに気づきました。
設問によっては、具体策より上の階層で、例えば「課題」を問われる場合でも、伝わりやすい言葉が使われていました。
それからは、与件の言葉も含めて、具体的な内容で、伝わりやすい言葉を使うよう意識しました。
試験は出題者、採点者とのコミュニケーションだなと感じます。出題者の意図に応えるよう組み立てた解答を、採点者にうまく伝わるよう表現することで、少しでも得点できれば良いなと思います。
さて、『ふぞろいな合格答案エピソード7』も、6月下旬の出版に向けて、いよいよ最終準備段階に入りました。
私たち、ふぞろいプロジェクトメンバーも、出版を心待ちにしていただいている受験生のみなさまに向けて、心をこめて執筆しました。
ふぞろいを通じたコミュニケーション、私たちの想いが届けられ、一人でも多くのみなさまが合格を勝ち取られますように、祈っています!