ブログをご覧のみなさま、こんにちは!
「東北仙台よりエールを届ける!2年生合格ナビゲーター とよでぃ」
改め…
「全身全霊!受験生の応援部員!2年生合格ナビゲーター とよでぃ」です。
遂に10月!
目次
かずさの紹介にもありましたが、東京に赴任しました!
かずさの心配は早々に的中し、
私のような田舎者には東京の地理ってホントに複雑で、
めちゃくちゃいっぱいある路線や乗り換えやなんだで既に混乱状態ですよ…。
引っ越し当日、不動産屋に行くのにたったの1駅だったのですが、
誤って「快速」なるものに乗ってしまい乗り過ごし、
(地下鉄にも快速なんてあるのを知らなかった…京王線乗り入れとか知らん!)
引き返そうと思って反対側のホームに行ったと思ったら、
全く違う路線に乗ってしまい、
(乗換駅まじで迷路なんじゃないかと。階段多すぎ。)
またもや引き返し…
…を繰り返していたら不動産屋に到着するまで1時間かかりました。
(あと、総武線快速と中央総武線とか紛らわしい路線がいっぱい…)
東京怖い…
かずさの言う「ガチでオシャレなオフィス」に辿り着くのも危うい状況です。
仙台在住ではなくなってしまったので、キャッチコピーを変更しました!
「全身全霊!受験生の応援部員!2年生合格ナビゲーター とよでぃ」
実は私、大学時代応援部に所属していました。
役職としては「リーダー長」という、
応援の全体指揮・練習統括を担う役職に就いていました。
一般的な応援部・応援団の怖いイメージを象徴するような役職です。
(全国の応援部・応援団業界関係者であれば、「分かる分かる~!」って役職です)
なぜこのキャッチコピーにしたかというと、
現在行っている受験生支援が、応援部時代の活動に近いものを感じたためです。
頑張って努力している人に対して、
無償で全力で応援していることが共通していると思ったからです。
ふぞろい11プロジェクトも残り僅かではありますが、
最後まで全力で受験生のみなさまをサポートしていきますね!
これからも宜しくお願いします。
事例Ⅲ分析チームリーダーとして、事例Ⅲの解き方に関してご紹介します!
セミナーでお話しした内容が大半になりますので、
ご参加頂いた方は復習がてらお読みください。
まず早速ですが、事例Ⅲを解くうえで認識してほしいストーリーがあります。
それは「問題を解消して、成長機会をとらえる」ということ。
事例Ⅲで出題されるC社では、必ず生産現場で問題が発生しています。
その問題をどう解決するのかを中小企業診断士に相談しに来ているという想定です。
中小企業診断士は
現状の問題を解決したら、次のステップに移ります。
そう、そのあと今後C社はどのように成長していくかを提案することになります。
そこで重要なのが「成長機会」。
ニーズがある、市場が拡大している、新規事業を行う……
そういった成長機会をしっかり捉えていくことでC社は成長していくのです。
この時認識してほしいのは、
生産現場の「問題」とその「原因」、捉えるべき「成長機会」は、
全て与件文に書いてあります。
与件文に詳しく書かれていないケースが多い事例Ⅰなどとの大きな違いと言えるでしょう。
与件文に書かれている「問題」「原因」「成長機会」をしっかり拾い上げ、
関連を整理して解答を組み上げていくのです。
人によっては「事例Ⅲはパズルだ」という人もいます。
本当にそうだと思います。
では詳しく見ていきましょう。事例Ⅲの構成は2つに分けられます。
1つは「生産現場の問題を解消する設問」
もう1つは「成長機会をとらえる設問」です。
平成29年度の設問であてはめると図のようになります。
そしてそれらを解いていくステップとしては、以下のようになります。
ではそれぞれの設問の解き方についてご紹介していきます。
まずは「生産現場の問題を解消する設問」の解き方、
以下のステップになります。
まずはC社の生産現場において発生している問題を認識します。
問題を認識しやすいように頭に入れておくべき切り口は、
・Q(品質)C(コスト)D(納期)
⇒いわゆる生産計画通りに生産が行われているかを見る切り口です。
・設計・調達・作業
⇒生産活動が効率的に行われているかを見る切り口です。
上記2軸の切り口を使って問題を認識していくのです。
(この切り口、「どっから出てきたんじゃい!」って思う方もいらっしゃると思いますが、1次試験の「生産管理」テキストの最初の方で「生産管理とは」の説明に書かれているものとなります。生産管理において重要なものなんです。)
では平成29年度設問2を実際に解いていきましょう。
まず設問文から見ていきます。
「C 社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC 木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について 120字以内で述べよ。」
⇒現状の生産業務を整備するだけで生産能力が生じるということは、現状の生産業務には改善の余地があり、それを整備することで生産能力が向上するということになります。
ここから「現状の生産活動が非効率」と判断することが出来ます。
となると、実際に使う切り口としては先程の「設計・調達・作業」となります。
そして与件文を実際に見ていくと、
「作業」であったり「作業員」であったりのワードが多いので、
「特に作業が非効率なのかな」と認識して進めていくことが出来ます。
実際に与件文を読んでみると、作業に問題があると分かりますね!
問題を認識したらその原因を洗い出します。
問題の原因は、必ず!必ず!与件文に書いてあります!
それらをしっかり拾っていくのです。
先程の「設計・調達・作業」の切り口を基に、該当箇所をピックアップしていくのです。
実際にピックアップすると以下のようになります。
原因を洗い出せたら、それを解消するための策を書いていきます。
このステップのポイントとしては、
先程のステップで洗い出した原因を1つ1つしっかり潰していくことです。
そうすることで多面的な解答となり、点数を積み上げることが出来るからです。
またその際には1次試験の知識も使っていくことになります。
1次試験知識を使って
「つまりは、何が出来ていないのか」という視点で見ていくのです。
●「機械の専任担当制」「担当している機械の他は操作できない」
⇒つまりは「単能工で多能工化出来ていないな」と判断できます。
じゃあそれを解決するには…単純です、多能工化すればよいのです!
●「各機械の操作方法や加工方法に関する技術情報は各専任作業者それぞれが保有」
⇒つまりは「共有化が出来ていないんだな」と判断できます。
じゃあそれを解決するには…そうです、共有化するのです。
●「標準化やマニュアル化が進められていない」
⇒やれやー!って話ですよ。標準化・マニュアル化するんです!
●「受注窓口である社長と常務から担当する製造部の作業者に直接生産指示」
「具体的な打ち合わせは、各機械を担当する作業者が顧客と直接行っている」
⇒つまりは「受注情報が一元管理出来ていないな」と判断できます。
で、もうお分かりですね。一元管理するんですよ!
そうです、出来ていないことをやるだけ!
たったそれだけで問題の原因はしっかり潰せて、問題は解消するんです!
で、それらを盛り込むだけで得点は積み上がります。
以下は私とよでぃの解答です。
「課題は、①作業員の多能工化・業務の効率化、②既存製品の見込み生産体制構築、である。
対応策は、①各機械の操作方法・技術情報を共有化・マニュアル化、②作業員教育実施で多能工化し、専任制を廃止、➂設計データ共有化、➃繰り返し発注の既存製品の需要予測。」
たったこれだけで、ふぞろい流採点で20点中16点。8割取れているんです。
一部得点にならない要素が入っていますが、
減点されることは無いので、加点要素が盛り込まれていれば得点は積み上がります。
やるだけ!の定番パターンとしては
・共有化
・マニュアル化
・標準化
・一元管理
・全社的な生産計画
・生産統制
…正直良く見るキーワードですよね。
過去問でも大抵重要キーワードとなっています。
問題を解消するには、
「つまりは何が出来ていないのか」を把握して、
「出来ていないことをやる」だけ!そしてそれを書くだけ!
そう、シンプルなんです!
続いて「成長機会をとらえる設問」の解き方を紹介していきます。
以下のステップで解いていきます。
成長機会というのは
今後C社が成長するために捉えていかなくてはならない外部環境であり、
与件文に必ず!必ず!書いてあります。
それをしっかり取りこぼさないことが重要です。
成長機会を認識する際の切り口は
・新規事業・新規取引
・受注増
・ニーズ
・市場拡大
となります。これら4つの観点からしっかり成長機会を認識しましょう!
では実際の設問で見ていきましょう。
平成29年度の設問4を解いていきます。
「C 社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値なCNC 木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140 字以内で述べよ。」
⇒C社は今後新規事業である「CNC木工加工機事業」を進めていくことで、
成長を図っていくというストーリーだと分かります。
成長機会を認識したら、
それをしっかり捉えていくために必要なことをしっかりピックアップしていきます。
これも与件文に必ず書かれています!
この設問ですと「CNC木工加工機」の特徴や顧客からの声などから、その要素が分かります。
「汎用性があり操作性が良い加工機が欲しい」
「プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、
駆動部や刃物のメンテナンス方法、などに関する質問…」
「加工精度や操作性、メンテナンスの容易性が来展者から評価され…」
このようにして、「CNC木工加工機」事業を進めることに必要なことが分かってきます。
必要なことが分かったら、あとはやるだけなんです。
そうです、やるだけ。
ニュアンスとしては「対応する」んです。
それぞれ必要なことを見ていきましょう。
●「汎用性があり操作性が良い加工機が欲しい」
⇒汎用性・操作性の良い加工機を開発する!
そうです、とにかく作るんですよ。
●「プログラムの作成方法、プログラムの提供の可能性、
駆動部や刃物のメンテナンス方法、などに関する質問…」
⇒プログラム作成指導、プログラムの提供、メンテナンスサービスを行う。
色々これだけのニーズがあるんで、サービスとしてやっちゃうんです。
●「高付加価値なCNC 木工加工機事業を進めたい」
⇒高付加価値化する!んです。
これだけ?って思う方いらっしゃると思いますが、これだけなんです。
実際に私とよでぃの解答をお示ししますと、
「方策は、①顧客から改良ニーズを収集し、新製品開発や製品改良に活用する、②メンテナンスなどのアフターサービスを設ける、③メンテナンス方法の指導サービスを実施する、④プログラム作成方法の指導サービスを行う、である。以上により、事業の高付加価値化を図る。」
ふぞろい流採点で30点中26点獲得しています。
そうです、求められることをやるだけ、なんです。
よく、「具体的に何をしたら汎用性・操作性が上がるのか?」と悩んで
解答が全く書けないとおっしゃる方がいます。
そこまでは求められていませんし、誰も分かりません。
何故なら昨年の試験当日、
「CNC木工加工機」が何かをしっかり知っている受験生何てほぼいません。
そこまで求められていないのです。
あくまで「対応」と考えて、「求められることをやる」
それを解答に書くだけなんです。
補足ですが、よく予備校などで「強みを機会にぶつける」というノウハウを聞くことがあります。
今回なぜ「機会」のみにフォーカスしたかというと、もし強みがよく分からなかったら、上記のノウハウでは解答を書く見当がつかなくなってしまうからです。
特に平成28年度や29年度はC社の強みがイマイチよく分からない、と思うからです。
そして、解答が書けないのです。
しかし、成長機会は必ず書いてあります。
(本来強みも外部環境によって、それが強みか弱みか決まってくるので、
外部環境の機会から認識していく方が良いとも思います。)
成長機会をとらえるために求められることをやるだけ。非常にシンプルです。
事例Ⅲは、
「出来ていないことをやるだけ」で問題が解消し、
「求められることをやるだけ」で機会をとらえてC社が成長していくのです。
是非このストーリーを認識して事例Ⅲでしっかり得点しましょう!
明日の更新は、我らが事務局長!オクムーです。
キャッチコピーで「応援部員」ではなく「応援団長」にしようかと思ったのですが、
このプロジェクトではやはり応援団長はオクムーだなと思ったので、
部員に留めました笑
オクムー団長!明日は頼んだ!