はじめまして。ふぞろいな合格答案7執筆メンバーのゆーみんです!
ふぞろい最新号ですが、ただいま鋭意校閲中です。6月末発売の予定です。お待たせしてしまいごめんなさい。
私の担当は、事例Ⅱと再現答案(書籍後半の合格答案の分析)です。
去年の事例Ⅱは、さつま揚げやかまぼこの製造小売業で、副社長がパートさんに混じり製造ラインで修行したり、さつま揚げにヤーコンを混ぜてみたり、Yスーパーで飾りかまぼこ教室を開いて、参加した親子が『かまぼこは魚』と再認識した事例です。覚えていますか?
事例Ⅱの表の問題は、びっくりしましたよね。YスーパーのPOSデータが表形式で与えられ、かまぼこメーカー別の分析や、Yスーパー内の部門・カテゴリ別の分析が問われた問題です。ページをめくり、なにやら四角いものを見たときは「表…? 数字…? 事例Ⅳ…?? でで、電卓???」と手に汗を握りました。
新しいパターンの問題 が出ると、今年の対策はどうしようか、悩んじゃいますよね。表やグラフを利用した問題は、平成24年度の事例Ⅲに続き、2年間連続で出題されました。でも大丈夫。計算問題は、意外と稼ぎどころです。簡単ですが、事例Ⅰ〜Ⅲの計算問題のポイントを3つ挙げてみました。
① 数値の計算自体はそれほど難しくない
② 計算や分析をしているうちに、何か課題や提案が見えてくる
③ 数値の説明だけに終始せず、分析して見えた課題や提案、対策や効果などを言及する
① 数値の計算自体はそれほど難しくない
過去の事例Ⅰ〜Ⅲの計算問題は、足し算や比率計算など、小学生レベルの計算問題で十分導き出せるような内容でした。ご安心ください。事例Ⅳのほうがすでに何十倍も難しいので(!)、わざわざ計算練習をしなくとも大丈夫でしょう。
② 計算や分析をしているうちに、何か課題や提案が見えてくる
「○社だけ売上が伸びている」や、「製品△と製品□を比べてこんな違いがある」など、計算しているうちにいろいろな気づきがあると思います。事例Ⅰ〜Ⅲは、やはり計算中心の事例Ⅳと少し異なり、現状や課題を分析した上で何らかの提案まで落とし込むことが求められる事例です。計算しつつも、「この問題(社長の問い)に隠れている課題は何?」「数値を裏付けとした、提案の落としどころは?」と、数値の先に見える課題や提案まで意識しましょう。
③ 数値の説明だけに終始せず、分析して見えた課題や提案、対策や効果などを言及する
数値やデータは、あくまで分析の基礎となる情報です。表がドーンと存在感を示していたり、文章だらけの与件文に数字が混じっていたりすると、何となく気になりますよね。でも、中小企業診断士は、数値やデータを用いて分析し、その先に見える課題や効果をあぶり出して提案することが求められています。数値の説明だけに終始した提案は、ちょっと物足りなく、説得力に欠ける感じがします。分析をして見えた課題や提案、対策や効果までしっかり言及しましょう。
新種の問題でも 、踏ん張って考えてみると、意外と課題や提案が見えてきます。大丈夫!諦めず、リラックスして取りかかってみてください。 😉