はじめまして。事例Ⅰの分析リーダーを担当しましたOz(オズ)と申します。
連日暑い日が続きますね。GWの疲れが溜まる時期ですので、体調管理にはご留意ください。
突然ですが、皆さんは鳥の目、虫の目、魚の目という言葉は聞いたことがありますか?
鳥の目は、飛んでいる鳥が地面を見るように、高いところから全体像を見ること、
虫の目は、虫が地面をはうように、近いところから細かな物事を見ること、
魚の目は、川の中で水の流れを感じるように、全体の流れをつかむことを指しています。
事例Ⅰは特に「鳥の目」を意識すべき事例と言われています。
抽象度が高く、苦手な人も多い事例かと思いますが、少し遠いところから客観的に見るようにすると、素直でズレの少ない、整った解答に近づくでしょう。
さて、本日は事例の自己採点についてお話したいと思います。
私が事例Ⅰの分析をする中で、一つ気付いたことがあります。
それは合格者やA評価の答案は読みやすいということ。その理由は「素直な」解答であることでした。
「素直な」解答って言われても一体どんな解答なのか。
詳細はふぞろい7にて確認して頂きたいのですが、もう少し具体的に表現するならば、
与件文から想像する範囲が飛びぬけすぎていないということです。
特に事例Ⅰは抽象度が高い、つまり制約条件が緩い為、様々な因果関係や環境状況が推測できます。
前提条件がずれてしまうと、そこから導き出される打ち手(解答)の方向性もずれてしまいます。
読みやすい解答にはそのズレが少ないのかと思います。
では、一体どのようにすれば、ズレを確認できるのでしょうか。
一番効果的な方法は、他の人に解答を見せることだと思います。
やはり客観的な視点からチェックが入る場合、自分だけの考えよりも、多くの考え方が学べます。
もう一つ、私自身が使っていた手段として、後日見直すという手段です。
80分間で解いているとき。頭がフル回転ヒートアップしている状態です。
その為、与件文の拡大解釈や論理の飛躍があったとしても、気付かないとしても不思議ではありません。
ところが、一度クールダウンした頭で解答の見直しをしてみると、まるで他人が書いた解答を読んでいるかのように、冷静な分析がしやすくなります。
ここで重要なことは、客観的分析によって得られた自分の思考の癖を自覚することです。
自分の思考の癖が分かれば、その癖を意識しながら解答に反映させることが容易になります。
ここで挙げた方法はOzの一例ですので、皆さんも自分なりの方法で、思考の癖を意識してみることをお薦めします。
冒頭にもありましたが、体調には気を付けながら、今後の勉強を頑張っていきましょう。
それでは、また。