みなさん、あけましておめでとうございます!
独学アラフォー2児のパパ★多年度生合格ナビゲーターの「いっしー」です!
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今年の正月は両親、家族と自宅でゆっくり過ごしています。1年前の年末年始は忙しかった・・・ふぞろいな合格答案10の執筆がスタートした時期だったからです。家族がテレビを見て団らんしているのを横目に、一人ファミレスで深夜から朝方までもくもくと原稿を書いていました!
ふぞろい11メンバーの皆さん、大変な時期だと思いますが、頑張って下さいね!!
さて、本日は事業再生コンサルについて書きたいと思います。
いっしーは金融機関に勤めていますが、たまに中小企業診断士の先生と仕事をする機会があります。
それは・・・リスケを相談される時です。
リスケって何?
リスケジュールの略。債務者の資金繰りが悪化し当初銀行と決めた返済スケジュールを履行できなくなったときに、返済期間の延長、または月々返済額の減額をすること。
資金繰りが悪化した会社は、経営改善のために再生コンサル(独立診断士、民間コンサル、支援協議会等)を依頼することがあるのです。
一般的な再生コンサル(リスケ)の流れ
①経営悪化(資金繰り悪化)
②コンサル相談・契約(独立診断士、民間コンサル、再生支援協議会等)
③現状分析、改善施策立案
④金融機関向けリスケ依頼、経営改善計画説明
⑤金融機関リスケ応諾、返済猶予契約締結
⑥改善計画実行支援
⑦リスケ終了、正常化
再生コンサルの役割はまず資金繰りを安定化させることです。企業が倒産する直接の原因は資金繰りです。たとえ損益が黒字でもキャッシュが不足すると立ち行かなくなります。借りたお金を返せない、仕入業者に払えない、従業員に給与を払えない等。
銀行の返済額を減らすことは資金繰り改善に大きな効果がありますので、取引銀行にリスケ交渉をするのです。
リスケを成功させるポイント
①経営者に再建、事業継続の強い意志があること
②ウソをつかないこと(情報を隠さずにオープンにする)
③蓋然性の高い経営改善計画があり、損益、CFともに黒字化する見込みがあること
①経営者に再建、事業継続の強い意志があること
企業再生には痛みが伴います。従業員、金融機関、債権者、仕入れ先等、関係者への度重なる説明、交渉が必要になります。心ないことを言われる場合もあります。そこでひるまず、丁寧に粘り強く説明し相手に納得してもらわなければなりません。従業員からの強い反発も予想されます。経営者に再建の強い意志なくして、これらの難局は乗り越えられません。
②ウソをつかないこと(情報を隠さずオープンにする)
中には長年粉飾決算をしている会社もあります。架空売上、架空在庫を計上し表面上は黒字とする手法です。リスケ相談時には過去の粉飾を謝罪した上で、資金繰りや会社の情報をありのままに公開すべきです。万が一、再生開始後に別の隠し事が発覚した場合、信頼関係は崩壊し全てがストップします。
③蓋然性の高い経営改善計画があり、損益、CFともに黒字化する見込みがあること
損益の改善、とりわけCFの改善が鍵です。売上拡大、コスト削減だけでなく、キャッシュ改善(在庫圧縮、売掛資金化、不要資産の売却)を意識した再生計画が必要です。計画が絵に描いた餅とならないように、各改善策を具体的な行動レベルにまで落とし込むことが求められます。
いっしーは診断士の知識を活かして、金融機関の立場から再生計画を検証しています。
金融機関は平成21年の民主党政権時代に成立した中小企業金融円滑化法(平成25年に終了)の影響で、現在もリスケには前向きです。ただ、リスケ自体は単なる時間稼ぎにすぎません。本当の勝負はリスケが開始された後です。改善計画を着実に実行し、元の返済条件に戻せるレベルにまで到達することが当面のゴールです。
またコンサルタントは経営者に対して、耳障りの良いことだけでなく、時には厳しいことを言う必要もあります。それには経営者との信頼関係が必要です。経験上、コンサルタント⇔経営者の信頼関係と、事業再生の成功率は比例していると感じます。
本日はここまで。
診断士試験とは直接関係のない内容になりましたが、何かしら皆さんの参考になれば幸いです。
明日はスタミナ任せの全力青年!2年目生合格ナビゲーター「けい」の登場です!
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