これも何かの攪乱なのか?と戦慄しつつH28年度事例Ⅳを振り返る

同友館
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おはようございます。2年目生合格ナビゲーターのまなみんです。

今年の2次試験、2年目のあなたはどう向き合い、どう処理したでしょうか?

不合格だった1年目より、少しだけ妥当性のある解答を置いてこれた気がしますか?

 

1年間、実務に大きく軸足を移し試験勉強そのものからは遠ざかっていた私も、
1年ぶりに初見の事例問題に向き合いました。

その感触は

 

まず、Ⅱ・Ⅲ・Ⅳと食品加工業かーーーと、
ピンポイントに中小食品メーカーに勤める私は、そこに反応してしまいました。

まさに、本社と工場が隣接しており、川がすぐそばに流れている会社。
車で10分くらいの市街地には蔵造りの伝統的な街並み。まさか…!

という、どうでもいい情報は置いといて、

しょうゆ、鍋つゆ、タレ…そしてカット野菜…からの、鉄板焼きしゃぶしゃぶって…

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(大都市の都心部には素敵なお店がありますね…「農園ビストロ マスマス」さんHPより )

 

去年もそうでしたね。

事例Ⅰでプラスチック成形云々の中に本筋とさほど関係なさそうな「自動車部品」がチラホラ、

事例Ⅲの鋳物鋳造業の話で「自動車部品」がガッツリ出てきて、「農業機械部品」も出てきて

事例Ⅳの金属加工業でも「農業用器具」をやってたんだけどイマイチで、「自動車部品製造・販売業X社」へカーエアコン関係を供給するようになりましたとさ。

 

偶然にしては出来過ぎじゃないか。

去年、事例Ⅲをやりながら事例Ⅰを思い出し、事例Ⅳでは事例Ⅲとこんがらがり、
4事例通しでの解きにくさを感じたのは私だけでしょうか?
短時間で4つもの事例企業に、ひとつも漏らすまいという真剣さと緊張の中で向き合っていればこそ、
設問と格闘しながら「あれ?これは別事例のハナシだったっけ?」とか
解答が直前の事例問題に引きずられたり、なんてことが起こり得るのではないでしょうか。

まさにそんな攪乱を狙っているのではないかと。

なんて底意地の悪い。
(勝手に被害妄想ごめんなさい)

 

さて、そんなやりにくさは想定内として、実際の難易度はどうだったのでしょうか。

ふぞろい9の事例Ⅳ分析担当として、今回は事例Ⅳを勝手に振り返ってみたいと思います。

予備校模範解答や解説は一切見ていないので、「お前何言ってんだよ」的な見当違いもあると思います。
実際の受験生のレベル感とか、合格者でもこの程度の奴もいるんだという安心材料にしてやってください。

 

まず、設問構成としてはオーソドックスだったのではないでしょうか。

配点も明らかにおかしな偏りはなさそうです。

 

第1問 (設問1)の経営分析では、「課題を示す」つまり改善の余地がある財務指標を3つ。
普通に考えて、収益性・効率性・安全性をまず検討してみればよかったのでしょうかね。

「損益計算書に関する付記事項」とかいう別表があるので動揺しがちですが、
これは第2問のCF計算に使うんだなということで、まずは基本に忠実に。

土地を短期借入で買ったところが、いかにも怪しい。
減価償却額以上に建物が目減りしてて減損損失を計上しているのが特徴的だなと思いました。
でも与件からは店を閉めたのは数年前のように読み取れて悩ましい。

第1問(設問2)では、その3つの課題が生じた原因を1つにまとめて書くわけですね。

練習どおりにやればそこそこできたはず。
とはいえ3つ正解が揃わなくても多分大丈夫。なんだかんだ、毎年バラつきはあります。

これで25点。

第2問(設問1)の営業CFを間接法で求める問題。
これは近年かならず出るサービス問題の類だったのではないでしょうか。
法人税△35に目が点になりましたが、ここは難しく考えすぎずにスルーするしかなく、
ほぼ全員完璧の出来栄えだったはず。
いい加減なことは言えませんが、( )1つにつき1点でしょうかね…?

続いて(設問2)①投資額と売却価値の現在価値を求める問題。
当初投資時点、という時制さえ間違わなければ、表もあるし、
これも安心のサービス問題ったのではないでしょうか。

ただ気になるのは、どこにも「D社は割引率6%で計算しますよ」って書いてないところ。。。

いや、普通に6%の表があるんだから素直にそれ使えばいいというか、
それ以外ないと思うのですが、若干、心がザワザワします。

そして今年も出ましたね計算過程を書かせる問題。これも練習してきた人はニヤリ。
しかし計算結果が2点、過程が2~4点くらいと想定すると、
ところどころ間違えても、致命傷まではいかなかったかと思います。

正答ではなくても、途中まで考え方が合っている計算過程は
部分点が認められるだろうというのがふぞろいの考え方でもあります。

(設問2)②は、意思決定した以上、現在価値がプラスになるはず。
赤字ならやらないよね、と単純に考えれば正答に辿り着くのはそう難しくはなさそうです。
そんな単純なはずがない??と思いつつも私なら深追いは避けたと思います。

おそらく、第2問全体がサービス問題に近かったと思いますが、
計算過程などを読み手に分かりやすく書いて
コツコツ得点を積み上げられたかどうかが勝負の分かれ目になった可能性があるのではと思います。

ここで35点。

 

第3問 記述問題1個で15点。ちょっと特徴的な出題だったかなと思いました。
配点は違うけど、去年のプロジェクトの流動性評価の問題に似てると言えば似てる。
尺度の値と計算過程も書かせるんですよね。5点×3と考えたらいいのでしょうか…

いずれにしても平成26年度にも出た貢献利益の話で、
過去問研究や計算演習を重ねてきた2年目のあなたには獲りどころだったはずです。

 

第4問 (設問1)いつもどおり、第4問は記述系が来ましたが、
今年は知識だけで書けるサービス問題とは言えませんでしたね。。
人によっても異なるでしょうが、私だったら多分これを捨てたでしょう。
導入の設問文を読めば何かそれらしいことを書けそうな気もしますが、
時間内に60字にうまくまとめる自信がないです。
続く計算問題の方が確実に解けそうです。

そんな(設問2)① 去年も出た損益分岐点売上高を求める問題
計算過程を書かせるところまで同じ。これもほぼ全員完璧の出来栄えだったはずです。

続いて②は、損益分岐点売上高の変動額という言い方ですが、
つまり導入後の損益分岐点売上高を求めればいい。
設問文を落ち着いて読んで前提条件を整理できれば、これもそこそこ出来たでしょう。

そしては、一瞬、設問を読んでも日本語の意味がよくわからなかったです、正直。
これも現場では捨てたと思います。
いやいや、解けないわけないぞ、と思うものの
手が止まってしまうタイプの設問は、深追いは禁物です。

ただし!カッコ内に上昇・低下の別を書く、ここだけはイチかバチか書かなきゃダメですよ!
配点は1点かもしれないけど、50%の確率で当たるんですから。

これで25点。

 

本番という状況の中で80分で解くのとは全く違うため、なんともいえない部分もありますが、

あくまでざっと見た感じ、比較的難易度は低いほうだったのかなーなんて勝手に思っています。

 

というわけで、ここまで読んで下さったあなたはきっと、事例Ⅳの再現答案が出来ちゃいましたよね!?

(押しつけがましくてすみません…)

その答案、他の事例も合わせて下記まで送っていただけると大変ありがたいです。

ご協力よろしくお願いいたします。

 

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