事例Ⅱ分析リーダーさやの「事例Ⅱの解法プロセスと着眼点」「27年事例Ⅱを考える」

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みなさん、こんにちは☆

ストレート合格ナビゲーターさやです。

 

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さて、まずは1次試験を受験された方、お疲れさまでした!!

 

無事1次を通過された方、残念ながら今回は通過出来なかった方、2次試験受験資格を持ちながら受験し1次合格点には達しなかった方、など色々な状況の方がいらっしゃるかと思います。

 

ですが、全員に共通して言えるのは、

その経験から何を学び、何を得、そしてここからどのように過ごすかが非常に大切だということです。

特に、今年残念ながら1次通過が果たせなかったみなさまは、本当に悔しく、もう受験自体を止めてしまいたいと思っているかもしれません。ですが、なぜ診断士を目指したのかをもう一度見つめ直し、この1年間をどのように過ごすのかを考え、1年後にどうなっていたいのかを考えられることを強くおススメ致します。

 

誤解を恐れずに言うと、中小企業診断士の資格は「活かすも殺すも自分次第の資格」だと思います。取得しただけでは何も変わりません。『取得した後どう活かしたいのか考えること』『取得するまでの経験をどのように反映させるのか』が大切だと思います。

1年は長いようでアッと言う間です。是非1年を有効に使ってください。

 

そして、いよいよ本格的に2次試験対策期間が始まります。

既に準備を進めて来られた方も1次が終わり初めて 2次試験対策に着手された方も、ここから約10週間の過ごし方で明暗が分かれます。心して取り掛かりましょう!!

 

(個人的には)2次試験対策は本当に楽しいです!

目の前の困っている企業を診断士として救うという疑似体験が出来るんですよ!

「好きこそものの上手なれ!」

みなさん、是非楽しみながら2次事例問題に取り組んでください。

 

さて、では本題に。

今回から何回かに分けて、「ふぞろいな合格答案9」の事例Ⅱ分析リーダーであるさやによる『2次試験当日の事例Ⅱの解答プロセスと着眼点』と『27年度事例Ⅱで思うこと』を同時進行でお伝えしていきたいと思います。

 

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ところで、みなさん!事例Ⅱは得意ですか?不得意ですか?

自分の勉強仲間を見渡すと、女性は『得意』と言う人が多く、男性は『不得意』と言う人が多い気がします(もちろんサンプリング数は少ないですし、あくまで傾向としてですが)。

何故だろうと考えてみて、女性の方がお買い物好きだったり、消費行動が生活に密着しているからかな~と思い当たりました。女性のみなさんは、そのアドバンテージを活かしつつ、自然体で事例Ⅱに取り組んでみてください。

男性のみなさん、特に事例Ⅱが不得意だと自覚している人は、『消費者のニーズにいかに対応するかが事例Ⅱの極意』と意識していただきつつ、普段から身の周りの消費活動に目を向けてみると、事例Ⅱが得意科目になる日は遠くないかもしれませんよ!

 

ちなみに、私は事例Ⅱが得意でした(普段は男っぽいとよく言われますが、女性っぽいところもあったようです)。

演習や模試では常に事例Ⅱが一番点数が良かったですし、27年度の2次試験本番でも事例Ⅱが一番良かったです。

 

試験直後の手ごたえとしては「60点に届くか届かないかギリギリ」のイメージでしたが、得点開示の結果は70点でした。もちろん、100点満点中30点分は点数を落としている訳で、エラそうなことは何も言えませんが、もしかすると私の解答プロセスや着眼点にみなさんのお役に立つものが含まれているかもしれませんので、この場をお借りして公開させていただければと思います。

 

ちなみに、ふぞろい大阪夏セミナーでは、私の試験当日のチェックの仕方・メモの取り方を資料としてお渡し、解答プロセスと着眼点を説明させていただきました。

時間の関係上、全てお伝えすることが出来ませんでしたので、このブログで追加していきたいと思います。

 

では、前置きが長くなりました。

そもそも私の解答プロセスの大きな特徴としては以下です。

1.設問文を見てから、与件文を読む。

2.マーカーで色分け。

3.設問文にチェック(○△で囲むなど)はするがメモはほとんど取らない。

4.開始30分頃から解答用紙に書き始める。

5.グラフや表はじっくり分析する。

 

それぞれを詳しく説明していきます。

 

1.設問文を見てから、与件文を読む。

昔(はるか昔の学生時代)からこうです。何でも結論から見た方が答えを導き易いと思っています。でも、「先入観なく企業の内容を把握したいから」と設問文を一切見ずに、与件文を読む人もいるようです。以前からずっと繰り返し言っていますが、要は自分に合った方法を見つけることが大切です。どちらの方が合っているか分からない場合は、両方試して検証してみましょう。

 

ちなみに、私は「設問文を見てから、与件文を読む」派ですが、もう少し正確に説明すると、設問文を読む前に『与件文の第1段落と最終段落』だけは先に読みます。

第1段落を読むのは事例企業の業種や規模(売上・資本金・従業員数など)を確認するためです。最終段落を読むのは、とても重要なこと(事例企業の課題など)が書かれていることが多いからです。これらのことを頭に入れてから、設問文を読み始めます。

っと、その前に与件文に段落番号も振ります。段落分けには必ず意味があります。1つ1つの段落に設問を解くヒントが最低1つは埋め込まれていると言っていいと思います。なので、段落を意識するために番号を振ります。段落の切れ目に線を引くと言う人もいますが、私は線が曲がってると嫌な気持ちになって、まっすぐ引こうとすると時間がかかるので止めました。

 

次に、

2.マーカーで色分け。

これはメリットとデメリットが明確な方法です。メリットは、色で分けると目に留まり易いので、見落としがなくなる。デメリットはマーカーペンを持ち変えるのが面倒なことです。

私にとっては、メリットの方が大きく、自分に合っていたので、ある時期からこの方法を始め本番にもこの方法で臨みました。私は色分けは設問毎に行っていました。ですので、大体5色のマーカーを使っていました。手順としては、設問文を読むときにそれぞれの設問文を1色ずつのマーカーでチェックし(例えば、第1問は黄色、第2問は青、というように)、与件文を読む際に解答の根拠になる箇所にその設問の色と同じマーカーでチェックをしていました。与件文の一文に対して、2つの設問の根拠になりそうな場合などもあるので、その時は2色とも塗っておきました。

この方法の良い所は、与件文を読み終わり、いざ解答の構成を考えるとなった時には必要な要素が設問に紐付けてチェックしてあるので、早いですし漏れがなくなります。やはり目から入る色の情報は強烈です。少し違うやりかたで、SWOT分析の強み・弱み・機会・脅威をそれぞれ色分けされる方もいるようです。これも必要な要素を漏れなく拾って分析を行うには有効だと思うのですが、私は設問毎に紐付ける方が直接的なので(SWOT分析をきちんと意識することは大切ですが)設問毎に色を付けていました。

 

長くなってきたので 、3.~5.は次回以降で。

 

話を実際の27年度事例Ⅱに移したいと思います。

試験が始まり、まずは与件文の第1段落を読む。B商店街…「ふーん」と言う感じでした。そもそも過去問4・5年分ほどしか解いていないので、「商店街なんて見たことないよどうしよう」とは全く思いませんでした。

こういうメンタル意外に大切です

1年に1回の一発勝負の試験。動揺したり焦ったりすると、本来の力が発揮できないことがあるので注意です。「知らない問題・見たことのないような問題・傾向が大きく変わった問題・サプライズ問題」が出てくるもんだと

始めから思っておきましょう!

 

で、与件第1段落を読み進めていくと、『総面積約4万㎡』と書いてあるものの、「うーん、どのくらいの広さなのか想像がつかないな」などと思いつつ、念のためチェック。そのあとには、『(店舗、街路、住宅、公園を含む)』との記載が。かっこ書きの内容は要注意なので、四角で囲んでチェック。だって、わざわざ書かなくても良いことをかっこ書きでなんて怪しいですよね。後の文章も同様の観点でチェック。『約180店』を見て、少し規模のイメージが沸く。「結構大きい商店街なんだな」と感じました。

 

次に、与件文最終段落を読むと、『短期の課題』『中期の課題』『長期の課題』と3つの課題がしっかり明記されている。

「この3つの課題の達成を意識して、設問文を読みに行こう。ここを外さなければ60点は取れるはず」と順調な滑り出し。このように、最終段落には事例を貫く代表理事(社長)の想いが書かれていることが多く、早い段階でそれを把握することで大きな方向性を固めることが出来るというメリットがあるなと試験中に感じて一人ごちてました。

次回につづく。

 

さて本日は、ここまで☆

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

明日は、シローのプロレス的(?!)事例Ⅲ攻略法です。元々は不得意だった事例Ⅲを得意科目に押し上げたシローが事例Ⅲの攻略法について大いに語ります!

お楽しみに☆

 

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