国語力を鍛える④

同友館
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皆さん、こんにちは。

多年度生合格ナビゲーターのかなわんです。

 

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1次試験を受験された皆さん、お疲れ様でした。今年は、難易度や出題形式の変更など、特に受験生を惑わす傾向に拍車がかかった印象を受けました。そのような難関を無事突破された方、本当におめでとうございます。しかし、診断士試験は、これからが本番ですね。しっかり戦略を立てた上で、2次試験までの10週間を過ごしていただきたいと思います。

 

そんな皆さんの中で、2次試験対策に不安を感じている方、いらっしゃいませんか?

実は朗報があります!

明日(8月13日)大阪で「ふぞろいな合格答案の夏セミナー」を開催します。今現在、受付できるギリギリのタイミングになります。この機会に是非、ご参加いただけたらと思います。

 

受付は↓

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⇒ きっと合格へのヒントを得られる機会となるはずです♪

 

 

 

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さて、ここから本題に入ります。

今回は「国語力を鍛える④」として、「答案の書き方」をお伝えしたいと思います。

 

その前に・・・

 

※このブログを初めて読む方へ

これから、私の平成23年事例Ⅰの答案をご紹介します。直前期に時間無制限で取り組んだベスト答案になります。まだ、この事例を解いていない方は、読むのを控えていただいた方がよい内容だと思います。ご注意ください。一度過去問を解いてから、ご覧いただければと思います。

 

※このブログを今まで読んでいただいた方へ

ここでお伝えしたいことは、あくまでも「答案の書き方」になります。答案内容の良し悪しではありません。論理的に妥当性の高い答案を書くために、押さえるべきポイントや盛り込むべき解答要素を学ぶ題材として考えていただけたらと思います。

 

第1問

A社は、かつて一般家庭向け医療品を中心に事業展開してきた。しかし、近年経営環境の変化の中で、医家向け医療品分野での事業強化に積極的に取り組んでいる。このことに関して、以下の設問に答えよ。

 

(設問1)

A社にとって、かつて主力製品であった一般家庭向け医療品と、近年注力し始めている医家向け医療品では、営業活動に、どのような違いが求められるか。120字以内で説明せよ。

 

<解答>

営業活動の違いは、①一般家庭向け医療品は、

商品ラインナップを充実させて、全国市場で

その名を高める活動が求められる一方で、②

医家向け医療品は、製品開発のヒントを得る

ための同行営業など、医療現場の声を収集す

る地道で現場に密着した活動が求められる。 (120字)

 

<書き方のポイント>

1.主語と述語を対応させる

今回は、設問に対して、オウム返しで答えています。2次試験の鉄則は、「問われたことに対して、問われたように書くこと」です。設問の文章構成をそのまま使うことで、答案の文章構成を考える必要がなくなり時間短縮にもつながります。

 

2.文章量を均等にする

今回は、「一般家庭向け医療品」と「医家向け医療品」の営業活動の違いが問われています。切り口は2つですので、120字を60字×2に分けて、比較分析できていることを出題者に伝える必要があります。

 

3.同じ言葉に反応する(設問文と与件文)

分析問題は、解答の根拠が与件文に書かれています。対応する与件文から必要なキーワードを抽出して、要点をまとめる必要があります。設問文と与件文を対応付けさせるテクニックとして、設問文の言葉そのものに着目する方法があります。今回は、「活動」という言葉です。実は、与件文にも一か所だけ「活動」という言葉が使われていました。第7段落に、「地道で現場に密着した活動」とあります。同じ言葉をわざわざ使ってくれる出題者の愛情を感じますね。

 

 

(設問2)

近年、A社が医家向け市場に注力しているのはなぜか。その理由を、120字以内で説明せよ。

 

<解答>

理由は、①一般家庭向け医療品で培ってきた

技術を応用して、より付加価値の高い製品を

医家向け市場にも供給し相乗効果を得る

②競合企業との差別化戦略や価格競争が激化

する中で、医療現場に安心・安全・安価で治

療効率を高める製品へのニーズがある。 (119字)

 

<書き方のポイント>

1.主語と述語を対応させる

「理由」が問われた場合は、「理由は、①~ため(から)、②~ため(から)である。」と書いとよいです。理由が1つしかないことは、ありません。多面的、複眼的に分析するのが診断士の仕事です。複数論点を与件文から抽出することを心掛けてください。

 

2.同じ言葉に反応する(リード文と設問文)

第1問では、リード文と設問文で時制表現である「かつて」と「近年」が多用されていました。ここで、着目して欲しいのは、リード文と設問2の文章表現の違いです。比べてみると、リード文に「経営環境の変化の中で」と「事業強化」という言葉が読み取れますね。つまり、「経営環境の変化」から、内部環境分析と外部環境分析を意識すること、「事業強化」から、戦略を意識することが求められています。このように、答案にはSWOT分析やクロスSWOT分析の視点を踏まえて書くとよいでしょう。

 

解答では、「強みを活用して、弱みを克服する」「脅威を回避して、機会を取り込む」視点で書いています。

 

 

少し長くなってしまいましたので、続きは次回にしたいと思います。

 

明日は、多年度生合格ナビゲーターのまなの登場です。東京セミナーお疲れ様でした。参加できなかった方向けに、当日の話が聞けるかもしれませんよ。 乞うご期待!!

 

 

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