ストレート生合格ナビゲーターのとりっちです。
早くも大晦日ですね。
私にとっては診断士としての人生が始まった年でしたが、実務や研究会の活動や受験生支援などで受験生だった時以上に忙しく、本当にあっという間の一年でした。
合格された皆さんにとって来年は、様々な出会いやそこから広がる選択肢が待っている一年となるかと思います。
会社勤めの方などは特に、その立場とは異なり、自らが行動し自らが判断して、自身のドメインを定めていくことになります。
そこで今日は、自身の一年の経験を踏まえ、一年目において大事だと思うことについて書いてみたいと思います。
同じような迷いを持つ方への参考になれば幸いです。
1つめは、「好奇心を味方に、機会があれば何でも経験してみる」。
社会人一年目のときを思い出してみると、多くの方が、「業界や社会がどういう仕組みやお作法やルールで成り立っているのか分からず、とにかく目の前の仕事を必死でこなしながら視野を広げていった」という経験を持っているのではないでしょうか。
診断士としての一年目は、まさに同じような状況ではないかと思います。
以前の記事でもこれに類似することを書きましたが、自らの力でチャンスを広げていく必要がある診断士にとって、そのスタートラインにおける最大の味方は「好奇心」です。
「面白そう」「経験してみたい」と思った事があれば、臆せず手を挙げてみましょう。
「マーケティングの神様」と呼ばれるドラッカーのニッチ戦略では、「戦略とは、まず戦う場所を決めること」と言われます。
どんな経験も、診断士という世界の現状を知り、自らの戦うべき場所を見出すことにつながっていくはずです。
2つめは、「最後は自分なりの判断基準を持って選び取る」。
積極的に診断士のネットワークを広げていくと気付くのが、その範囲の広さです。
特に都心の地域では膨大な数の研究会や多様な実務に関わる機会があり、好奇心の赴くままに参加をした結果それらに忙殺されることになり、本当にこれで良かったのか、自分が何をしたかったのかよくわからなくなる…ということが時に起こりえます。
また、企業に勤めながらその傍らで診断士活動をしている立場の人にとっては、余暇の時間を費やして診断士としての活動をこなしていくことがハードに感じられることもあるかと思います。
しかし、チャンスを作るのが自分の力によるものであれば、それを選び取るのもまた自分です。
そして何かを選ぶということは、他の何かを捨てるということでもあります。
「自分にとって、取捨選択する基準が何であるのか?」を明確にしておくことは、診断士としての人生を他ならぬ自分のものにしていくために、とても重要であると思います。
3つめは、「他人の評価に自身の価値を委ねない」。
上述の「診断士の世界の広さ」とはやや矛盾したことを書きますが、意外と狭くもあるのが診断士の世界です。
多くの実務案件が診断士のネットワークや信頼関係を通して生まれることや、研究会など診断士同士のコミュニティが活動のベースとなりやすいことを鑑みると、必然的にその関係性が近くなっていくということは想像しやすいかと思います。
ここからは語弊を恐れずに書きますが、故に、人からの評価や、他の診断士と比較して自身の強みや競合優位が何か、ということが重んじられやすくなる傾向があると私は思っています。(もちろんそのこと自体は至極妥当であり、そこに異を唱えるつもりはありません)
いきおい、他者の評価や称賛を通して初めて自分の価値を見出せる、ということにもなりがちですが、私自身は、それは両刃の剣であると思っています。それは時に、誰からも評価されないから自分には価値がないと思い込んでしまうことにもなり得るからです。
他人の評価はしょせん他人から見た自分の一部でしかありませんし、人は自分にとって都合の良いように世界を見、批評するものです。
もちろん、あくまでも仕事のアウトプットに対する評価や、謙虚に受け止めるべき批評はありがたく受け取ることも大事です。
が、自分の価値を他ならぬ自らが信じ、自らで証明していくことが、誰の道でもない、自分にとっての診断士道を切り開くことにつながっていくと思います。
私は職歴や職業柄、様々な業界や立場の人と会って来ましたが、人から「欠点」だと言われやすいものは、別の角度から見たら他ならぬその人にしかない「才能」だったりするなぁ、と思うことも少なくありません。
「お前が消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな」という歌もありますね。
診断士として生きていこうと思うときに沁みる歌詞だと思います。
まさに、診断士になった先は、未知の宇宙のような空間が広がっています。
私自身も含め、それぞれがそれぞれのペースで、指針で、それぞれの船を漕いでいけると良いなと思います。
今年も一年、ふぞろいブログをご覧いただき、ありがとうございました。
年が明けてしばらくしたら、次の「ふぞろい9」のメンバにバトンタッチすることになります。
今年合格された方はぜひ、後輩の受験生に「ふぞろい」をおすすめいただければ嬉しく思います。
また受験生の方は、新たな「ふぞろい」のメンバにぜひご期待いただければ幸いです。
どうぞよい年をお迎えくださいませ。
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