「読む」、「考える」、「書く」の3つのプロセス
中小企業診断士の2次試験は、正解や採点基準がわからない得体の知れない試験であり、自分の合格に確信を持ち、合格発表を迎える人は、ほとんど存在しません。こんな難解な2次試験ですが、80分間という短い時間の中で「読む」、「考える」、「書く」という3つの解答プロセスは、ほぼ全員の受験生で共通しているようです。
【ある合格者の解答プロセス】
ふぞろい3では、この3つのプロセスに着目しました。合格者がそれぞれのプロセスに必要な「読む力」、「考える力」、「書く力」をどの様に鍛えたのか、また、本試験でどの様な事を心掛けたのかを合格者アンケートで探ってみました。
合格者の「読む力」、「考える力」、「書く力」の自己評価
最初に、合格者は自らの「読む力」、「考える力」、「書く力」の3つの力について、どのように評価しているのかをみてみました。
【合格者に死角なし】
合格者に「読む力」、「考える力」、「書く力」それぞれに自信があるかどうかを尋ねたところ、全ての項目に7割以上の方が自信を持っていると解答しました。これは、2次試験合格には、3つの解答プロセス全てを一定レベル以上で身につける必要があることを示しているといえます。
また、「読む」→「考える」→「書く」と解答プロセスが進むにつれ、自信が低下していく傾向があるようです。「書く力」に自信がないと解答した合格者の理由を個別にみると、「制限文字数内にまとめられない」「自分の思ったことを表現できず、伝わらない」などアウトプットの難しさを訴える声が目立ちました。さらに、本来は「読む」や「考える」プロセスでの失敗だったものが「書く」で初めて露呈することもあるため、相対的に自信がないと答えた合格者が増えたようです。
(続く)
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