皆さん、お久しぶりです。もろです。
今回も『ふぞ17に聞く!診断士1年目のリアル!』シリーズということで、僭越ながら私の診断士1年目を振り返ってみたいと思います。
“診断士1年目”ということですが、私はまだ診断士登録ができていません(泣)
せっかく合格したのに周回遅れ…みたいな感じもありますが、等身大の現状をお伝えしたいと思いますので、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
目次
当たり前ですが、試験合格後、次に目指すのは診断士登録です。
そのためには15日間以上の実務経験を積む必要があり、手段としては『実務従事』と『実務補習』が用意されています。
私はたまたま知り合いに経営者がおりましたので、まずは『実務従事』を経験しました。
その後、診断士試験最後の登竜門と言われる『実務補習』にも参加させて頂きました。
どちらも貴重な経験でしたので、簡単に感想をお伝えします!
➊実務従事
私がお世話になった企業は、ちょうど事業承継(社長交代)のタイミングを迎えていました。
企業として大きな節目を迎えるタイミングのため、新社長には自社の『ミッション・ビジョン・バリューを明確化』し、従業員に対して企業が目指すべき方向性を示したいという強い思いがありました。
『診断士試験で学んだ知識を活用して社長の役に立つんだ!』と、様々なフレームワークを駆使して提案書を作成しましたが、個人的にはあんまりしっくりきませんでした。
ひよっこの私が難しい横文字を並べて頭でっかちな提案をしても、社長の心まで響いていないように感じました。
小綺麗な提案書をまとめるよりも、時にはお酒を酌み交わしながら、社長が考えていることに熱心に耳を傾けることの方がよっぽど意味があったように思います。多くの会話を重ねる中で、社長が漠然と心の中で考えていたことが明確になっていき、目指すべき方向性が具体化されていきました。
未熟な私は、ただただ社長のカベ打ち役に徹しただけでしたが、上手くできないならできないなりに社長の思いに熱心に寄り添うことが大切なのだと痛感した経験でした。
社長の思いに伴走できるような診断士を目指したいと思いました!
➋実務補習
私は5日間コースに参加させて頂き、指導役のベテラン診断士のもと5名の受講生とともに、製造業向けの診断活動を行いました。
実働約2週間という比較的短い期間で、経営戦略からマーケティング・商品開発・運営管理・労務人事・財務まで網羅的に診断報告書を作成することは大変でしたが、診断士に求められる仕事を一気通貫で体験できる貴重な機会だったと感じています。
ご一緒させて頂いた受講生には、弁理士とのダブルライセンスの方、工場の運営管理やWebマーケティングに専門性を持つ方など様々なバックボーンがあり、そうした異業界の人材と交流できることも魅力的でした。
運営管理や労務人事など自分が得意ではない領域についても、様々な専門性を持つ受講生の方々と喧々諤々の議論を重ねる中で、課題抽出の考え方や提案手法を学ぶことができ、私自身が診断士としての幅を広げるうえでも大変勉強になりました。
実務補習には多くの同期診断士が集まるので、交流の場としてもオススメ!
本業での大きな変化は、7月に人事異動があったことです。
もともと社会人生活の大半を営業職として過ごし、直近は営業企画として業務を行っていましたが、7月から法務や税務・会計等の専門知識を活かし、自社サービスや子会社の運営をサポートする業務に変わりました。
診断士としての知識を活かしてほしい…という会社の思いがあるのかは不明ですが、営業部門の業務とは全く畑違いのため、初めは戸惑いが大きかったです。
しかし、診断士試験で学んだ幅広い知識があるおかげか、『あ、これ診断士試験で勉強したな!』という感じで、新しい環境にも比較的スムーズに順応できていると感じています。
思っていた活かし方じゃないけど、診断士試験頑張ってよかった!(笑)
とはいえ、比較的高い専門性が要求される業務のため、日々勉強不足だなぁと思いながら悪戦苦闘の毎日を送っています。ですが、不幸中の幸い!?なのか、診断士試験を通して日々勉強する習慣がつきました。
そこで、今の業務にはこれまで嫌煙していた法務関係の知識が必要になってくることから、行政書士の勉強を始めたところです。もはや、診断士活動から遠くなっていますね(汗)
ここまで書いたように全く診断士活動に本腰が入っていませんが、この1年はふぞろい執筆も含め、私の社会人生活で最も濃厚な1年間だったと感じています。
この貴重な経験を活かして、今後もマイペースに診断士活動をしていこうと思います!
さて、次回12月4日(水)は“なおふみ”の登場です。既に弁護士として独立している彼はどのような診断士1年目を過ごしたのか?お楽しみに!