みなさん、こんにちは。2年目生合格ナビゲータの芹生です。秋も深まりすっかり涼しくなりました。朝晩はとても冷え込んできていますので、これから2次試験に向けて体調を崩さないよう注意しましょう。
今年は2次試験合格後も勉強会に参加しているのですが、その準備のために過去問を繰り返し読んで深く考えていると、だんだんと問題の作成者の意図がわかるようになってきました。なぜこのようなことが書かれているのか、どうしてこの質問をしているのか等がわかってきたのです。この問題の作成者の意図がわかるようになると、合格にずいぶんと近づくのではないかと思います。
今回は必ず解答できるノウハウを公開したいと思います。このブログを読んだ後には、「これはできるかも」という瞬間を感じてもらえたらと思います。ただし、すべての問題に対して必ずできるようになるという意味ではありませんし、その人それぞれのやり方があるので、すべての人にお勧めできるとは限りません。
中小企業診断士試験の事例にはよく環境変化の理由やその変化への対策が問われることが多いです。そこで、事例企業に関する環境変化が問われる問題では、必ず解答ができるパターンを作ります。
まず、与件文を読む前に、設問文を読んだ時点でおおまかな環境変化の前はどうだったのか、変化の後はどうなるかなどの解答のイメージを作っておきます。この状態で与件文を読むと、変化を念頭に置いて集中することが可能となります。普通に読んでいたのでは読み取れなかった部分を、解答のヒントや根拠として読みとることができます。その後、与件文から抽出したヒントや根拠を変化の結果と結びつけて、因果関係を意識し理由として解答すればよいことになります。
例えば、平成26年度の第1問を詳しく見ていきましょう。設問文には以下のように書いてあります。
「…研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか」
この問題では経営環境の変化の前後が与件文に根拠として書かれているはずと考えます。では、経営環境というのはどういうことでしょうか。ざっくりとしていますが、SWOT分析をする際の外部環境、内部環境とここでは捉えてみます。「外部環境でどんな変化があったのか、内部環境でどんな変化があったのか、説明せよ」と読み替えると、少し具体的になります。この内部か外部の環境の変化を具体的に与件文から見つけようと考えます。変化を問われる場合は、ここまでを設問文を読んでから1分程度で頭に浮ぶようにします。この状態で与件文を読みにいくと、与件文の中から根拠が抽出しやすくなります。
与件文を読みにいくと、外部環境の変化で「技術革新のスピードが速い」「…新しい技術や新しい製品を取引先に提案することができなければ取引を継続させていくことは難しい。」「A社が現在進めている新規事業の資金は、大部分が公的助成金に…」という部分が与件文を読んだ段階でこの設問の根拠になるとわかります。
与件文を単に事例企業のストーリーとして読んでいるだけでは、80分という時間制限の中ではなかなか解答できません。与件文はあらかじめ目的を持って読むようにしましょう。その目的とは解答作成のための根拠を探すことです。ですので、設問文を先に読み、与件文を読む前にはこれがわかれば解答が書けるという状態にしておきます。そのためには、設問文の要求解釈をしっかりと練習することも必要でしょう。
泣いても笑っても苦しんでも楽しんでもあと1ヶ月もないです。やれるだけのことはやって悔いのない時間を過しましょう。
明日は、正義の味方「ガネパンマン」の登場です。お楽しみに.
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