こんにちは。
2年目生合格ナビゲーターはらっちです。
先日のセミナーレポート「2015年大阪夏の陣」でご報告したとおり、8月15日に大阪産業創造館にて大阪夏の陣2015『2次試験攻略ストーリーの描き方』セミナーを開催させていただきました。63名の方にお申込みいただきました。アンケートの結果参加者全員にご満足いただけたようで、安心しました。
はらっちは、翌日の東京セミナーも参加させていただいたのですが、そこでの質問がこの試験の取り組み方を考える、良いきっかけになりましたので紹介します。
質問者「なぜ、二次試験は約80%の受験者が不合格になるのでしょうか?」
一次試験をクリアすることで、ある程度知識レベルを満たしていることが証明されているのに、なぜ80%もの人が不合格になるのか。ということかもしれません。はらっちは、必ずしも、不合格になるということ=診断士としての知識や能力が足りなかったからということではないと思います。
はらっちは、診断士試験は資格試験というよりも企業の採用試験に似ていると思います。企業の採用試験は、ある程度採用枠が決まっている中で、筆記試験→集団面接・討論→最終面接というプロセスを経て人材を絞り込んでいくのですが、それがまさに筆記試験は一次試験に、集団面接・討論は二次試験に、そして最終面接は口述試験にあたります。
企業の筆記試験では常識や知識レベルを問う試験です。そして集団面接・討論は、筆記試験では見えてこない協調性や傾聴力、バランス感覚を見ることが目的です。それを踏まえて二次試験を考えてみると、いかに与件に書いてあることを無視せず、問われたことに応えられているかといったことが特に重要ですし、「正解がわからない」という点でも共通します。
そして診断士試験を、中小企業診断士株式会社という企業の採用枠まで絞り込みを行うための仕組みと捉えた場合、一次試験で約2割を残し、二次試験でまた約2割を残すようにと、調整しているように感じられます。
予備校の過去問の解答例を見たときに、多くのかたが「この解答は書けない」という印象を持つようです。先ほど述べたような「採用試験」として捉えた場合、あくまで予備校が、こう書いたら採用されるのではないかという推測をもって書いたものです。
採用試験としてとらえると、結局は解答を通して受験する人そのものを見るわけなので、いかに自分とは異なる人格が作った解答例に近い解答を書くかよりも、その解答例までの考え方をみて、どういう人が採用されやすいかを研究したほうがより近道ではないかと思います。
もちろん、資質も採用されやすさの要素の一つではあるのですが、二次試験のトレーニング次第で確実に採用されやすさは上がります。そして、間違った方向で強化すると、いかに知識豊富で能力の高い人でも採用される確率が下がるのが二次試験の怖いところです。
はらっちの回答としては、「一次試験で一定の知識水準をクリアした人を、二次試験を通じて診断士としての適性を多面的かつ定量的に判定し、点数でランク付けしてさらに採用枠まで絞り込む必要があるため」ということでどうでしょうか。
もちろん、これは解答例であって正解ではありませんが。
明日のブログ担当はすぎっちです。今回のイラストは、みなさんの合格ラインを超えることができるのでしょうか。不安と期待が入り混じります。