円高が気になる

同友館
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こんにちは。
中小企業診断士の同期のブーちゃんです。
最近、いろいろな中小企業の経営者さんと話していると円高についての心配を耳にします。久しぶりの為替介入により多少円安に戻りましたが、円高トレンドは変わらないと見ている経営者さんが多いです。本来なら円高を歓迎するはずの輸入企業の経営者さんからも円高で日本の景気が悪くなることを心配する声を聞きます。
大企業は円高が続くのであれば生産拠点を海外にシフトするという対策をとりますが、中小企業は生産拠点を海外にシフトするような体力がない場合が多く、そう簡単ではありません。また主要納入先であった大企業が生産を海外移転してしまうと、直接は為替の影響を受けなくても取引が打切りとなるなど業績に悪影響を受けてしまいます。
輸出サイドの企業にとって円高が続く限りは厳しい環境が続きます。為替の対策については、案件が固まった時点で為替予約を取ることで実際に資金決済をするまでの為替リスクをヘッジするという方法がありますね。少なくとも、為替予約を取る時点で案件の採算が確保できているのであれば、その後の為替変動でその案件が赤字になることはありません。企業によっては案件単位ではなく、月間・年間取引量に応じて為替予約を取っている企業もあります。
ただ、為替予約を取れば円高による損失をなくすことができるのではなく、為替予約を取った後に円安に進めば「為替予約を取らなければよかった」とおっしゃる経営者さんもいらっしゃいます。そんなときは、勝ったor負けたの議論ではなく、為替による変動幅を小さくし経営に与える変動要因をなるべく小さくすることを理解してもらうことを心がけています。
残念ながら、診断士として円高の影響を完全に排除することは不可能です。診断士にできることは、為替予約を活用して、経営に与える変動要因を小さくするアドバイスまでです。
今年の2次試験でも事例?・?あたりでは為替対策が論点になるかもしれませんね。

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