事例Ⅰの得点をぐんぐん伸ばす方法!

同友館
doyukan_logo

こんにちは。詰込の女王、2年目生合格ナビゲーターのあすかです。

さて、今回はお待ちかね(?)、あすかの事例Ⅰ大攻略法をお伝えしたいと思います。

 

前回、あすかは5月の二次試験の模試で事例Ⅰ「11点」を取ってしまい 😥 、それにより「無意識」に気付いたことをお話しました。そこからどのように無意識を意識するように変えていき、その結果どうなったかをお伝えしようと思います。

まずは以下のグラフを見てください。これはあすかの成績です。

あすかは相対試験と言われる二次試験では得点よりも自分が受験生のどの位置にいるかが重要だと思っていましたので、偏差値と順位をグラフにしました。対象は予備校の演習です。

jirei1

凡例を見ていただくとわかりますが、黄色の棒グラフが偏差値青色の太線が順位による上位%です。また、自分の相対的位置の把握とその推移の傾向を見るため、直近3時点の移動平均をとりました。上位20%を目指していましたので20%のところに水色の点線、偏差値は少なくとも平均点以上は取りたいという目標から偏差値50のところにオレンジの点線を描いています。模試では偏差値が発表されないため、棒グラフはありません。

さて、見ていただいて分かるように、初期(1月)の養成演習では偏差値50を切り、上位70%あたりで、下から数えた方が早い状態です(自宅学習をしていないため当たり前と言えば当たり前ですが)。さらに前述の5月の模試にいたってはさらに成績が低下。11点で上位93%という成績でした。なかなか散々な成績ですね。

しかし、ここから急激に成績が上がり、上位20%以上をほぼ確保することができるようになりましたの間、何を考え、実践していたのかをご紹介します

 

まず、事例Ⅰにおける当初のあすかの状態を書き出してみます。

・類推が苦手
・与件文を活用しているつもり
・対応付けを間違える
・得点キーワードが入っていない
・模範解答を見てなぜそうなるのか納得がいかない

これが、二次試験直前にはこのように変化していました。

・類推という意識はない
・与件文のみを使っている
・対応付けはほぼ間違えない
・得点キーワードがなんとなく推察できる
・模範解答を見ればどんな思考をすればよかったのかわかる

 

さて、この「当初」から「直前」までにしたことはたった3つでした。

①とある本を読む
②演習ノートを作る
③過去問ノートを作る

この3つを実行したのには目的がありました。その目的とともに、具体的に何をしたのか見ていきたいのですが、今回は①のみにとどめておき、②と③は後日お伝えさせていただきます

 

それでは「とある本」とは何を読んだのでしょうか。それは上記の当初の状態にあった「与件文を活用しているつもり」を脱すること、「対応付けを間違える」の対策をするための本でした。

あすかが読んだのは『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』という本です。教育学教授の西村克彦さんが執筆されている光文社新書です。この本には、「わかったつもり」がどういう状態なのか、なぜそういう状態になってしまうのかが、例を交えながら分かりやすく書かれています。

この本は診断士試験とは関係のない本です。しかし、応用できるものが多くありました。本の中で特にこれは試験のポイントだと思ったのは以下の内容です。

「わかったつもり」というのは「わからないものがない」という状態
「わかったつもり」がそこから先の探索活動を妨害する

 

つまり、わからないものがなければそのままスルーしてしまうということであり、そうなるとそこでより読み込もうとはしなくなってしまう、ということです。

ほかにも「わかる」から「よりわかる」という状態に達するためにはどうすればいいかが書かれていますので是非読んでみてください

この本を読み、「わかった」が「わかったつもり」という状態であったことがわかったあすかは、与件文の読み方を変えました。「わからないことがない状態」であったので、これはどういうことだろうか? と疑問を持ちながら読むことにしたのです。設問文で要求解釈をする受験生の方は多いと思いますが、与件文でも解釈を行うことにしました。

設問文は抽象的であることが多いため、具体化しようと要求解釈を行います。たとえば「成長した要因は」と出てくると「成長とは売上だろうか、利益だろうか、会社規模だろうか、店舗数だろうか」など、いろいろな可能性を考え、与件文にこういった内容が書かれていないか、探す際のヒントとします。これが要求解釈です。

これを与件文でも行います、与件文は具体的な内容が書かれているため、具体化のしようがありません。与件文を具体化してしまうと与件文を捻じ曲げてしまう可能性があるため、やってはいけません。与件文で行う解釈は「抽象化」です。

 

例を出してみましょう。

『経営を継承した現社長が超精密加工と超小型加工技術に特化してX社との取引に成功し・・・(平成26年度 事例Ⅲより)』

この場合、あすか風に抽象化すると「事業承継を期にポーターの言う集中戦略に転換し、主要顧客を獲得できた」という感じになります。事業が成長してきたのには事業承継を期に戦略を転換したのがよかった、ということです。一次試験の知識に近い感じですね。具体的な与件文を読みながら「これはどういうことだろう?」という疑問を持ちながら読んだ結果です。

 

これにより、設問文と与件文を結び付けやすくなり、先ほど書いたような当初の状態は脱することができました。

・類推が苦手
・与件文を活用しているつもり
・対応付けを間違える

与件文を読む際は抽象化し一次試験の知識を思い浮かべるので、解答を組み立てる際にあらたに類推をする必要がありませんすでに与件文を読みながら思い浮かべたものを並び替え、因果をつないでいくだけになります。

また、設問文の「抽象的内容・要求解釈による具体化」と与件文の「解釈による抽象化・そのままの具体的内容」を組み合わせれば方向性はずれにくくなります

 

これにより、あすかの事例Ⅰは成績が伸びてきましたが、それに加えて前述の②演習ノートと③過去問ノートを作成し、成績の上位安定を図ったのでした。

長くなってしまうのでノート作成についてはまたの機会にお伝えします!

 

さて、明日の担当は はらっちです。毎回このブログに貼り付ける画像作成に凝っているはらっち。明日はどんなメモと画像を見せてくれるのでしょうか。お楽しみに!

 

【「ふぞろいな合格答案8」発売中です!】

毎年、発売後にすぐに売り切れ店が続出 😥 するため部数を増やしておりますが、
1次試験後は入手しにくくなることが予想されるので早めにご購入いただければと思います。

 

【ふぞろいな合格ナビゲーター達による、夏セミナーも開催します!】

春セミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
夏がそろそろ近づいてきました! ふぞろいでは夏セミナーも開催いたします!

詳細は決定次第、このブログにて発信しますので、ぜひご参加ください。

 

↓ポチっと応援クリック(マークをクリック)をお願いします。
合格ナビゲーターの更新の励みになっています(^^)/

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする