中小企業診断士試験 実年受験生の実践的解答作成法② 因果の得点3要素+1(その3)

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こんにちは、多年度受験ナビゲ-タ-、「実年受験生の味方」リンフ(lingfuです。先週の5月16日に「ふぞろい春の東京セミナー」が実施され、大盛況のうちに終了しました。当ふぞろいブログの執筆陣をはじめ、ふぞろい8の執筆メンバーが講演やワークショップのファシリテーターを務め、アンケートにて参加した多くの皆様から高い満足の声を頂くことができました。引き続き夏のセミナーを大阪・東京で開催しますので、是非1次試験の合格を勝ち取って、ご参加ください。

さて、前回の「実年受験生の実践的解答作成法① 因果の得点3要素+1」<リンク>においてリンフは、今回の『ふぞろい8』において、「因果の求道士」として登場すること、そして因果の得点3要素とは、

①解答として適切で優先度の高い因果を抽出・選択する。

②因果の得点3要素を踏まえ文章を作成する。

③解答として妥当な構文の中に因果を当てはめ解答を作成する。

「+1」として、

④主に助言問題においては、その助言により期待する効果までを記載する

ということであると説明し、②・④に関する解説を行いました。

そして今回は残りの①・③の中で、

③解答として妥当な構文の中に因果を当てはめ解答を作成する。

について解説を行います。①~④は、実際の解答作成手順に則っているのですが、説明は理解しやすいよう順番を前後しています。

リンフは、「実年受験生は解答に用いる構文は極力減らすべき」、と考えています。理由は、以前も述べたよう、実年受験生には若手受験生のような思考の速さ、閃きは望めないばかりか都度対応はリスクが大きい、と考えているためです。受験生は試験場の特別な雰囲気の中、80分で「読む・考える・書く」の作業を行わねばなりません。限られた時間を有効に使うことを考えると、最も重要な作業は何でしょう?

リンフは、試験当日のその場でないと出来ない作業、すなわち、「事例企業のオペレーションを理解すること」が最も重要と考えています。当然ながら全ての作業は、この理解のうえになされることになり、理解が不十分の場合には解答の精度が著しく低下することになります。設問文の理解や因果の作成については、過去問を繰り返し解くことである程度想定して行うこができます。文章の作成力も事前の訓練で実力向上が期待できましょう。しかしながら、事例企業の業容・オペレーションは当日試験場にて配布された問題用紙を読むことによって初めて理解可能となるものです

それでは、なるべく時間をかけずに行うべき作業は何でしょう?リンフは設問文を読んだ後、対応する解答の構文を考え決めることと考えます。構文については、必要最低限、というより「基本的に2種類」用意すれば良い、と考えています。つまり、分析問題に対して1種類、提案問題に対して1種類のみを準備すれば良いということです。

1.【分析問題(理由)の解答記載例】

理由は、
①○○○(与件文の事実)であるため、△△△なこと、
②○○○(与件文の事実)であるため、△△△なこと、  である。

分析問題は、強み・弱みを聞いたり、理由を聞いたりする問題であり、中小企業診断士としての分析能力を問われており、多面的な解答を行う必要があり、多面的な解答要素の各々は因果で構成されている必要があります。すでに述べましたように、因果の因は与件文の言葉、因果の果は1次知識もしくは適切に抽象化された言葉で1文が構成されている必要があります。

そして文字数の考え方ですが、1文は25~40文字程度で構成されるように考え、全体の文字数を考えます。例えば、上記は「理由を80字で述べよ」と問われた場合の構文です。各因果に30~35文字を使い、2個の因果で構成する意識で作りたいです(実際には3因果のこともあり)。「100字で答えよ」と問われた場合には、30文字前後で3因果(もしくは40文字前後で2因果)で構成するイメージです。

 5月29日画像①

2.【提案問題の解答記載例】

提案は○○○である。
具体的には、
①□□□(与件文の事実)による△△△を行い、
②□□□(与件文の事実)による△△△を行うこと。
これにより○○○(期待する状態)が得られる。

 提案問題は、与件企業の問題を解決しるため、もしくは課題を達成するための施策を中小企業診断士である「あなた」に聞く形の問題であり、中小企業診断士としての提案力を問うものとして出題されます。この場合、与件企業の方向性、社長の想いを実現させるための方向性を意識し、内外の状況を分析した結果導かれる結論を端的に、まず記載したいです。忙しいポジションにいる実年のあなたは企業においても部下に対して、「結論は?」などと言っていませんか?そう、忙しく時間がない人間に意思決定を促すためには、まず結論をいうべきです。そしてその後、理由もしくは結論の具体的内容を述べるのが、あるべき順番でしょう。そして前回述べたように、提案したかたらには、その提案の効果を述べて、納得度を上げる必要があります。

そして文字数の考え方は、分析問題と同様です。100文字で聞かれたら、結論、具体的な因果を2つ挙げ、期待効果の因果と合わせて3文章を各30文字で構成することを目安に考えると良いでしょう。

 5月29日画像②

今回は以上です。次回は因果の構成に関する章の最後として、

①解答として適切で優先度の高い因果を抽出・選択する。

について解説したいと思います。請うご期待!

 

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第5章 実年受験生向け 解答作成手順と事例集

第6章 実年受験生向け 試験本番への準備と本番での対応方法

(注:今後の内容については変更される場合があります)

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