こんにちは、多年度受験ナビゲ-タ-、「実年受験生の味方」リンフ(lingfu)です。緑のさわやかな季節となりました、受験生の皆さんはGWのまとまった時間を有意義に活用されたことと思います。
そして、当ブログの多くのナビゲーターも指摘する通り、ストレート生はもちろん1次合格が必要条件である受験生は、GW~5月完了を目処に1次試験準備に集中するよう勉強の舵を切り替えることをお薦めします。ふぞろいでは明日16日に東京セミナーを開催します、参加される皆さんには、最新の2次試験対策情報に加え、1次試験にも使える1.5次知識集など、さまざまな特典を提供する予定です。是非当ブログのナビゲーターや合格受験生から2次試験準備の核となる情報を得るだけでなく、1次試験対応への転換の起点として活用して頂ければと思います。また残念ながら参加できない方は、是非8月に大阪・東京で開催されますふぞろい夏のセミナーに参加いただければと思います。
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前回の「実年受験生の実践的解答作成法① 因果の得点3要素+1」においてリンフは、今回の『ふぞろい8』において、「因果の求道士」として登場すること、そして因果に徹底的に拘るとは、
①解答として適切で優先度の高い因果を抽出・選択する。
②因果の得点3要素を踏まえ文章を作成する。
③解答として妥当な構文の中に因果を当てはめ解答を作成する。
ということであると説明し、この中の「②因果の3要素を踏まえ文章を作成する」について以下の解説を行いました。
すなわち、因果において得点を得るための3つの要素として、
①因果の因は与件文の言葉を使うこと。
②忙しい社長もわかる因果の妥当性を示すこと。
③結論は1次知識もしくは適切に抽象化された言葉で表現すること。
の3点を確実に押さえることが、実年受験生には重要であることを示しました。
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そして今回は、前回ブログにおいて宿題とさせて頂いた、因果の得点3要素+1における残りの「+1」について説明したいと思います。結論から言うと、この「+1」は「期待する効果」と呼ばれています。
前回、2次試験における設問は、①分析(診断)問題と、②助言問題に大別される、と説明しました。そして、両者のなかの主に②助言問題においては、解答要素を因果の3要素を使って表現するだけでなく、その助言を実施することにより期待される効果までを記載することで、さらに得点を得ることが期待できることになります。
この「+1」=期待する効果を下記の図を用いて説明したいと思います。
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助言問題、すなわち中小企業診断士として診断企業に対して助言を行うとはどのような状況なのでしょうか? 下図に示したように、助言を行う状況は以下の2つに大別されます。
第1は、事例企業(○社)の通常の状態に対して、現状不具合がありGapが生じている状態にある場合です。この場合、Gapは「問題」と呼ばれています。そしてこのGapをなくすこと「問題解決」と呼び、助言を行うことになります。この指摘は当然因果を用いて表現し、因果の得点3要素を意識して記載します。すなわち、与件から○社が行っているオペレーションの不具合を抽出し、それを根拠として「改善」の助言を行う結論を因果で表現します。しかし、そこに留まっては十分とは言えません。この提案を行うことにより期待する効果まで、すなわち、「この改善の実施でこんなに良い効果が期待できますよ」と書くことで、提案の妥当性を相手(採点者・社長)に示すことができ、その分得点を伸ばすことができます。
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第2は、②今後の企業成長の方向性としての「ありたい姿」があり、そこにGapが生じている場合です。このGapは「課題」と呼ばれており、このGapをなくすことを「課題達成」と呼び、助言を行うことになります。与件から○社の方向性、もしくは○社の社長が想うありたい姿を抽出し、それを根拠として「革新」の助言を行う結論を因果で表現します。しかし、同様にそこに留まっては十分とは言えません。この革新提案を行うことによる効果まで、すなわち、「この革新提案の実施でこんなにすばらしい効果が期待できますよ」と書くことで、革新提案の妥当性を相手(採点者・社長)に示すことができ、その分得点を伸ばすことができます。
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2次試験における事例は、診断案件と捉えることができます。すなわち、○社の現状に社長は満足をしておらず、「ありたい姿」を思い描いています。しかしながら、忙しい社長自身がこの姿を明確に表現できていない場合もあります。このありたい姿を明示し、現状とのGap=課題を達成するための戦略を描き、具体的な施策を提案することが診断士に求められます。2次試験では、この状況を与件文に記述し、問題を作成しています。
診断士は、SWOT分析として内外環境分析を行い、合理的な戦略立案を実施します。この時、戦略の方向性は社長の想いを実現するための方向性に沿ったものでなければなりません。この事例における方向性の実現こそが事例全体の期待する効果であり、これを記述することで「解答」=「診断報告書」の質を大きく高めることができます。
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つまり、因果の得点3要素に加える+1として、
④主に助言問題においては、その助言により期待する効果までを記載するべきである。
ことを今回提示したいと考えます。
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それでは上記を踏まえ、分析問題、提案問題の解答記載例を以下に記します。
【分析問題(理由)の解答記載例】
理由は、①○○○(与件文の事実)であるため、△△△なこと、②○○○(与件文の事実)であるため、△△△なこと、である。
【提案問題の解答記載例】
提案は○○○である。具体的には、①□□□(与件文の事実)による△△△を行い、②□□□(与件文の事実)による△△△を行うこと。これにより○○○(期待する状態)が得られる。
今回は以上です。次回以降にて、因果の構成に関する、
①解答として適切で優先度の高い因果を抽出・選択する。
③解答として妥当な構文の中に因果を当てはめ解答を作成する。
について解説したいと思います。請うご期待!
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次回のブログナビゲーターは、「詰込みの女王、あすか先輩」です! 次回のテーマは全国のあすか先輩フアンが待ちに待ったあれです!! それは・・・
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