こんにちは。
中小企業診断士の同期のブーちゃんです。
最近、中央支会のマスターコースでユニ・チャームについて研究しました。
紙おむつ、生理用品、マスクなどで有名な企業です。
こんな不況にもかかわらず、売上を伸ばし続け、最高益更新を続けています。
その強さの理由をマスターコースの研究テーマとしていろいろ調べてみました。
ユニ・チャームは国内でもトップシェアを持つ製品がたくさんありますが、海外でも紙おむつなどの分野でその国のトップシェアを確保している例が少なくありません。結構グローバル企業です。
「日本の消費者は世界で一番厳しい」と言われます。
「日本の厳しい消費者に支持された紙おむつを海外に持っていったから海外でも売れるのだろう」そんな仮説がなんとなく思いつきました。
ところが実は、アジア各国のママの心のつかむのはそんなに簡単ではないようです。
インドネシアのママにとっては紙おむつはまだ高価なもので、子供を連れて外出するときに便利だからと必要な時に1枚単位で購入するのが当たり前なんだそうです。
日本の、おむつといえば一度購入すれば30枚とか60枚とかまとまってる方が便利(というより当たり前)という常識は通用しません。
また、有職率が高い中国・都市部のママにとってはおむつ交換はお手伝いさんの仕事という考えが強いそうで、便利かどうかはあまり気にならないそうです。
日本では便利なパンツタイプが人気がありますが、中国・都市部ではテープタイプが主流。
一方で、中国特有の一人っ子政策から、一人の子供を過剰なほどかわいがるところがあり、かわいい我が子に安いおむつは付けたくないと高級な方が売れるんだとか。
見えてきたのは、
日本の成功体験を持ち込んでいるのではなく、
その国の文化や習慣、ニーズをしっかりとマーケティングして
その国にあった商品の開発・販売方法を考えて成長している姿です。
実は国内でも、
少子高齢化の環境変化でベビー用紙おむつから大人用紙おむつに進出し、
ペット社会が拡大しているからペット用おむつに進出するなど、
環境変化にうまく対応して成長しています。
なかなか診断士の好奇心をくすぐってくれる会社です。
2月と言えば、実務補習真っ盛りですね。
環境の変化をチャンスと捉えて、知恵を絞って頑張ってくださいね。
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