「診る・書く・話す」から読み解く2次試験で求められる能力

同友館
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どうも、のきです。

5月も終盤になってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
時折、蒸し暑く寝苦しい夜もあったりして、なんだか夏が近づいている気がしますね。(うちだけ!?)

4月、5月と東京協会の説明会が多数開催されており、暇さえあれば夜はZoomでセミナーや説明会といった状況だったような気がします。
そのような中で、私入りました、東京協会。実務補習まだ終わっていないので、準会員ですけどね。
夏の実務補習を終えたのちに登録する予定ですので、そこから正式に中小企業診断士としての活動がスタートというわけです。

というわけで、ちょっとずつ診断士登録できるような状況が近づきつつあり、資格取得を周囲に公言するようにしています。
そんな状況で、中小企業診断士の仕事というものを意識する昨今ですが、改めて中小企業診断士の仕事は「診る・書く・話す」に大別できるなぁと考えています。

そして国家資格である以上、資格取得の先に求められる能力が試験の中で問われていると考えるのが自然だと思います。

と、いうわけで今回は「診る・書く・話す」の視点から、診断士の2次試験で問われていることを考えていきたいと思います。

「診る」の仕事の視点

診断士の名前の一部でもあります、「診る」。

同じ読みでも「見る」や「観る」といった言葉がある中で、「言」を使った「診」の字を使っていることに意味があると考えています。

では、「診る」という仕事に関して、2次試験で何が問われているのか?

私は、「与件文や設問文を通じた、事例企業の社長の理解」ではないかと考えます。

個人的に2次試験において一番重要なものは社長の想いだと思っています。

どんなに素晴らしい理論を並び立てて作り上げた完璧な計画だとしても、それが社長の想いや言葉に沿ったものでなければ、それは魂の抜けた戦略になってしまうのではないでしょうか。

そして魂の抜けた戦略は、それを実行すべき会社の中で形骸化して、いつしか実行されなくなるものになってしまいます。

もちろん、会社としての制約条件(金銭面、人材面、設備面 etc…)を理解した実現可能な提案も重要になってくると思います。

ですが、「社長の想い」がない戦略は、画竜点睛を欠く、なんだか中身のない提案となります。

逆に「社長の想い・言葉」をしっかり汲み取った提案は、社長も率先して実行してくれると思います。

あくまで事例企業は仮想の会社ですけどね。

「書く」の仕事の視点

こちらは、非常にわかりやすいですね。

2次筆記試験において、「アウトプットを書き物として答案用紙に残すこと」を指しています。

しかし、一般的に書き物を作成する際に注意しなくてはいけない視点というものがあります。

それは、「読み手を意識する」ということです。

試験の答案に限らず、「読み手」を意識した文章は読者に刺さります。

では、診断士試験の答案における読み手とは?

私は、事例企業の社長だと考えています。

そのため、かっこいい専門用語や難しい用語、奇抜なアイデアは社長には刺さりません。

社長自身の言葉や社長が理解できるような言葉を使って、社長に納得感がある提案が最も重要です。

なので、与件文に忠実で、わかりやすく、論理構成のしっかりした文章を目指すことが答案作成時において重要な視点だと考えます。

実際に読むのは採点する、試験委員の先生たちかもしれませんが、その先にある事例企業の社長に向けて答案を書いていると考えると、より具体性の高い、実効性のある提案を考えるという軸からぶれにくくなるような気がします。

 「話す」の仕事の視点

さて、最後ですね。話すと言えば、やはり2次口述試験。

ここで問われる能力は、「自分の言葉で相手に分かりやすく伝える」ことだと思います。

実はこの「自分の言葉」と「相手に分かりやすい」というものは両立させるというのが意外と難しいです。

まず、自分の言葉に落とし込むために、自分のものとして使えるレベルまで理論や事象を正しく理解することが必要です。

その上で、話し相手が理解できるレベルを見極めて、相手と同じ視点で言葉を発する必要になります。

「同じ視点で」というのが結構難しいんですよね。

そういった能力を測るために2次口述試験は行われているのではないかと。

ですが、この能力は診断士になった後でも鍛えられますし、実際に人と話をしていく中で身について行くもののはずです。(私も全然自信ないです。口述試験も緊張と焦りでしどろもどろに・・・)

だからこそ、2次口述試験は落ちる試験ではないと言われているのではないかと、私は考えます。

ただ、「話す」のレベルを上げるためには「診る」ことで相手の現状や言っていることを正しく理解し、「書く」プロセスにおいて「読み手(聞き手)を意識する」ということを踏まえる必要があります。

そう考えると「診る」・「書く」・「話す」というのはそれぞれ独立したものではなく、有機的に関係しあっているものであると考えられますね。

最後に

さて、いかがでしたでしょうか?

診断士の資格を取るために勉強している現状ではありますが、その先、診断士になったときに求められる能力を勉強を通じて開発している考えると少しやる気が出てくるのではないでしょうか?

現在取り組んでいる勉強のその先に何が待っているのか?

その先で自分はどんな存在になっているのか?

そう言った妄想を気晴らしにしてみるとモチベーションも上がってくると思います♪

 

明日は、遅くまでお疲れ様。こーへいです。

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