この度、中小企業診断士登録の運びとなりました(たぶん11月の官報に載るはず)ヌワンコです。
2017年11月に一次試験のテキストを買いましたからちょうど丸3年での登録となりました。
ちなみに、診断士は登録されると官報に載ります。自分の名前が官報に載ることは普通ないので、ぜひ記念に取っておくことをおススメします。
今回は、まあタイトルの通りなんですけど、3年前の2017年11月に戻って、当時41歳の私がなぜ診断士試験を受験しようと思ったのかを書いてみようと思います(書籍でも書いていますが、それ以外にもきっかけとなる出来事はあるのです)。
このブログを読んでいて「診断士試験、興味あるんだけどどうしよう?」と思っている方がいれば参考になれば幸いです。
目次
私は2017年の7月に転勤したのですが、その前の職場は結構忙しく自己研鑽など思いもしませんでした。それが新しい職場では働き方改革の影響もあり18時半には仕事が終わります。とても喜ばしいことなのですが時間の使い方に悩むことになります。
新しい職場になじんだ10月末に「自分にできた時間を有効活用しよう」と自己啓発に取り組もうと考えたのは、我ながらグッジョブだったと思います。そんなに勤勉でないワタクシ、日を空けていたら段々と思いは弱まっていたと思います。
簡単にいうと昇進が止まっていました。私の会社ではマネージャーに昇格するには社内選考をパスする必要があるのですが、この社内選考をパスできない状態が続いていました。具体的には12年ほど。
包み隠さず書きますが、12年間求められる職責が変わらない、同期の昇格を見送り続けるというのは、だんだんとモチベーションの維持が難しくなってきます。
12年間で5回昇格試験を受けたのですが、4回落ちています。最終は本社人事との面談なのですが、そこで跳ね返され続けます。
ダメだったという結果を聞き、自暴自棄になって仕事にやる気の出ない時期がしばらく続く、というのが毎年の恒例行事となっていました。
しかしながら3回目の結果を聞いたときに少し考え方を変えてみようと思います。
毎回モチベーションが落ちるのは、受ける試験が1つしかなくて、それが自分にとって唯一絶対の価値のように考えてしまうからだ。自分で他にも試験を受ければ心理的なダメージを半減できるのではないか。
前向きなんだか後ろ向きなんだか自分でもよく分かりませんが、ともあれ2017年11月から診断士試験を開始し、翌2018年は昇格試験と並行して診断士試験の突破を目指すことになります。
…まあ想定外だったのは、2018年に両方落ちちゃったことですね。「心理的なダメージを半減する」つもりが「ダメージ倍増!こうかはばつぐんだ!」になるとは考えていなかったですねー(考えとけよ)。
とはいえ2019年には両方受かったので、やっぱり診断士試験の勉強はよい方向に行ったのだと思います。
「中小企業診断士の取得を目指しています」という事柄だけでは、残念ながらキャリアを変えるには至らないと思います。身に付けた考えを言語化して面接相手に伝えられるようになったからこそ、結果を得られたのだと思います。
たとえば、「どんなマネージャーになりたいですか?」という質問に対し、それまでは自分が手掛けたい業務を一生懸命答えていました。でも事例Ⅰを見ればわかりますが、ミドルマネジメントに求められる役割って違いますよね。それ以外にもチームのモチベーションを高めるためにやるべきこと、自社の状況を外部と内部で分析すること…
診断士試験の勉強を進めることで自分の考えの間違いや、不足していることに気づくきっかけとなりました。
ちなみに逆方向での効果もありました。診断士試験でよく言われる「正解が公表されない。相対試験だ。何を対策したらいいのか分からない。」という特徴ですが、毎年、正解の分からない面談(しかもフィードバックはない)に苦しめられてきた自分には当たり前のことだったので苦手意識を持つことはありませんでした(得意だとは言っていない)。
若干、行間から12年分の恨みつらみが垣間見える記事となりましたがw、『ふぞろいな合格答案13』の巻頭企画でも書いた「失意の30代」から脱することができたのはこの試験にチャレンジしたからだと思います。
自分の時間ができた、あるいは自分のキャリアに不安を感じている方、中小企業診断士試験へのチャレンジなんぞいかがでしょうか。ただし、ひとつだけ注意点。
この資格、決して「楽勝資格」ではないです。きっとこれからも。
どこぞの経済雑誌さまで書いておられて気になったので触れさせていただきました(ホント、いま受験されている方にも失礼だよね…)。
さて明日はかーなの登場です。ジメっとした空気を吹き飛ばす爽やかな記事を書いてくれますよ!!(酷い丸投げ)