与件文と設問のキャッチ(その2)

同友館
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こんにちは。ハンマーです。
9/22に書いた記事「与件文と設問をしっかりキャッチするには?」
について、ご質問をいただきましたので、もう少し詳しく書かせて
いただきます。
ご質問をいただいたbeyondさん、ありがとうございました。
<ご質問の内容>
読むときのチェックポイントで、解答の骨子とありますが、
具体的にはどのような内容でしょうか?
手順ではSWOT分析などが出てこないのですが、あまりされ
なかったのでしょうか?
<ご回答>
まず解答の骨子についてお答えします。
私は、読むときのチェックポイントとして、
「設問を読んだ時、解答の骨子がイメージできるか?」
というのを意識していました。
(具体例)
「B社の予約客の数が減少した理由は何か」という設問なら、
与件文を読む前に、「勝手に」解答を予想します。
・B社のサービスが低下して魅力がなくなった。
・顧客ニーズの多様化、嗜好の変化で市場全体が縮小した。
・競合の参入で、顧客が奪われた。
・突発的な事故(災害、風評被害)
もちろん、与件文を読んでいない段階ですので、あくまでも
「予想」です。このまま答えに書くわけではありません。
また、上記の解答の骨子を時間をかけて考える必要もあり
ません。反射神経で頭に浮かぶもの(新規事業なら、顧客
ニーズと経営資源の有無)をメモするという感じですね。
事前に解答の方向性を頭にイメージしておくと、与件文を
読んだ時に「外資系の大型ホテルか...競合の記述発見!」
というように、与件文をキャッチしやすくなります。
(キャッチしやすくなるというだけで、飛びついたものを
 そのまま解答に書くという意味ではありません。解答に
 書く前には、どの根拠を使うかというプロセスを踏みます)
まっさらな状態で与件文を読むよりは、「探索モード」
読むほうが、設問の根拠は見つけやすくなると思いますよ。
与件文を読み終えたあと、見つけた根拠と設問の対応付けを
して、「本番」の解答の骨子を作りますが、その際、最初に
予想した内容も参考にして、使えるところは使います。
(最初気づいていたのに、入れるのを忘れたということの
 ないように、メモしたものは必ず見返します)
次にSWOT分析についてお答えします。
お察しのとおり、SWOT分析は行いませんでした。
<SWOT分析をしない理由>
・短い試験時間の中、SWOTを把握する時間はあっても、
 SWOT分析までする時間はない。
・昔は「強み」だったものが、今は「弱み」に変わった
 りする(SWOTは変化する)ので、細部のSWOTを気
 にしすぎると足もとをすくわれる。
・マーカーなどで4色に塗り分ける手順がわずらわ
 しく、私にはあわなかった。
そこで、私の場合、与件文を読むときは、SWOTの
4つに切り分けて読むのではなく、
「良い」「悪い」かの2つを意識して大きく
文脈をキャッチすることに努めました。
「創業からは、事業を順調に拡大して良かったけど、
大手が参入してきたりして悪くなったんやな。」
国語の試験のように、文脈を把握するように読めば、
SWOTは意識しなくても大丈夫です。
このような対応方法を私は、「シンプルメソッド」と
名付けました。
(他にもいくつかありますので、機会があればご紹介
 します)
以上、私ハンマーの「与件文&設問のキャッチ(パート2)」
でした。
また、ご不明な点などがあれば、コメント欄に書いてくださいね。

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