半生の振り返り⑨ サラリーマン時代(1)

同友館
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8月に入り、うだるような暑さが続いています。新型コロナウイルスはもちろん熱中症対策もしなければならない状況下で、頑張って学習を進めているみなさんには脱帽です。本日は終戦の日ですが、終戦後に幾多の困難を乗り越えてきたからこそ、今やりたいことができていることに改めて感謝しなければなりません。 それでは、こーし がお届けします。


(閑話休題)新入社員として配属後


かれこれ四半世紀前になりますね。新入社員研修は入社同期生と絆を深められた期間でしたが、いざ配属の辞令日を迎えるとドナドナの牛のような心境で、配属先が発表されてからはあっという間にそれぞれの場所へ散っていくことになりました。

私は配属後、車掌、運転士の業務を行うことになりました。運転士の業務を行うには動力車操縦者運転免許証という国家資格が必要です。国家資格ゆえなのかもしれませんが、運転手ではなく運転士と称しています。数カ月の学科教習が終わると、実務教習が行われ、師匠から多くのことを教えていただき吸収していく毎日でした。

とはいっても、そこは技術が必要な世界。電車は思うように止まってくれません。師匠からは、「電車と常にコミュニケーションするように」と教えられました。そうなんです。同じ車系を運転していても、線路条件、気候条件、乗車率、車両条件など刻々と変化していくので、パターンを覚えたところで目安にしかならないんです。でも、そんな電車とコミュニケーションを取りながら操作するのは非常に楽しかったです。


ヒューマンエラーを減らすには


さて、鉄道の世界では、指差確認喚呼がヒューマンエラーを減らすために有効といわれています。実際、指差確認喚呼によってヒューマンエラーを減らせる効果は確認されています。

1994年(平成6年)、鉄道総合技術研究所でモニターに出てくる赤や緑など浮かび上がった色を、手前のボタンを押すという実験が行われました。「何もしない」場合の操作ボタンの押し間違いの発生率が2.38%であったのに対し、「呼称のみ行った」場合の押し間違いの発生率は1.0%、「指差しだけ行った」場合の押し間違いの発生率は0.75%でした。
一方で、指差しと呼称を「共に行った場合」の押し間違いの発生率は0.38%となり、「何もしない」場合と比較して約6分の1にエラーが減少したとのことです。

この実験からもいえることですが、ヒューマンエラーの根絶を実現することはできません。でも、指差喚呼は「意識レベルを上げ、確認の精度を向上させる有効な手段」であり、結果としてヒューマンエラーを減らすことはできます

でも、指差確認喚呼の効果はわかっていても省略してしまうことがあるのです。それは、ヒューマンエラーはほとんど起こさないから、まあやらなくても大丈夫だあと思ってしまう人間の弱さ、甘えからくるものが大半です。そう、ヒューマンエラーはほんとど起こさないかもしれませんが、起こしてしまったときに取り返しのつかないことになってしまい、やっぱり指差確認喚呼をやっておけばよかったなあと思ったときには後の祭りです。試験で指差確認喚呼を行うことはできませんが、ヒュマンエラーをいかにして減らすか自分なりの対策を考えておくことが大事です。

ちなみに、前の段落で2か所誤記があったのですが、気付きましたか?人間は今までの自分の経験などから都合のいいように解釈をしてしまって、見間違いをすることはよくあるのです。

 

模擬試験の結果なんて気にしなくていい

2次試験に向けて模擬試験を受けられる方も多いかと思います。模擬試験を受けるメリットはいくつかあるかもしれませんが、私が受けたほうがいいなと思う理由は以下の3つぐらいです。

・当日の疑似体験ができる
・過去問とは違う初見の問題への対応力を強化する
・大多数の受験生が受けている模擬試験で類似した問題が本試験で出た場合に不利にならない

このぐらいです。そして、模擬とはいえ試験なので結果が気になるかもしれませんが、結果については全く気にする必要はありません

そもそも試験結果が返却されるまでに1カ月近くかかります。返却された結果はあくまでも1カ月前のものです。1カ月もあれば学習の成果が出てくる人とそうでない人で差が縮んだり広がったりして序列はずいぶん変わっています。

こんなもんでしたという参考までに、私の模擬試験の結果を掲載しておきます。

 

 

5月と8月に受けた模試だけど、コンピュータ出力やし、ほとんどコメントいっしょやん。あと2つメジャーなところの模試を受けたんだけど、データはどっかにいっちゃいました。でも、同じような成績でした。

 

明日は、お盆休みの最終日。 はるか がお届けします。

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