診断士らしい試験の振り返り方【1次試験が合格点に届かなかった方へ】

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こんにちは。チャンスを逃すな! 多年度合格ナビゲーターの、おはこです。

1次試験を受験された方、おつかれさまでした。コロナ禍で例年とは違う環境の中、苦労も多かったことと思います。

今回は、1次試験の自己採点結果が残念ながら合格点に届かなかった方に向けて、「診断士らしい試験の振り返り方」をお伝えします。

私自身は大人になってから、診断士試験も含めて何度も「不合格」を経験しています。おそらく10回以上……。こういうときの振る舞い方は慣れております。

閑話休題 浪人時代(ただし20代の話)

いまから20年ほど前、私が20代のころ、ある資格試験を受けていました。けっこう難しい試験なのですが、先輩や友人をみて、なぜか自分も受かるだろうと思っていました。

大学卒業後も就職せずに勉強していましたが、何度受けても全然ダメ。同じゼミの友人は受かっていくのに、自分は受かる気がしない……。こんなうまくいかないことあるんですね。まったく先が見えない状況にかなりへこみました。

いま思えば、最後の数年は効率が悪く、ピント外れな勉強をしていました。何年も続けていると、訳がわからなくなってくるんですよね。勉強法の情報を集めたり、参考書を買ったりして、勉強がどんどん拡散してしまった。

結局、その試験を受けることをやめ、就職しました。

20代後半でようやく就職した私は、ブランクを取り戻すことに力を注ぎます。そして、30歳のときに中小企業診断士という資格に出会います。これなら6年遅れの社会人キャリアを取り戻せるかも、と思いました。

診断士らしい試験の振り返り方

診断士らしい考え方

さて、1次試験が合格点に届かなかった方に向けた、診断士らしい試験の振り返り方についてです。

「診断士らしい」とはどういうことかというと、ここでは「診断と助言をすること」とします。

2次試験の科目名は「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」です。過去から現在までを診断(分析)をする力と、将来に向けて何をすべきかを助言をする力が試されます。現状とあるべき姿を分析し、そのギャップを埋めるための解決策を助言するわけです。

こういうビジョン設定型の課題解決が診断士らしい考え方である点は、タニッチの記事「シン・ダンシ【AI×データ時代における中小企業診断士の試験と役割】」で触れられていますね。

この考え方をつかって、診断士試験受験に関する自分自身について診断と助言をしてみます。

自分自身の診断・助言

(1)あるべき姿

試験の振り返りにあたって、あるべき姿から考えてみます。「なぜ診断士試験を受けようと思ったのか」「診断士試験に合格してどうなりたいのか」を思い出してみてください。

「中小企業支援をしたい」「コンサルタントとして働きたい」と明確な目標がある人もいれば、「会社の業務に役立ちそう」という自己啓発がきっかけの人もいると思います。

私は「6年遅れの社会人キャリアを取り戻せるかも」という考えなので、後者に近いです。2次試験と同じであるべき姿が明確かどうかは非常に大事ですが、私のは少し弱いですかね。

(2)現状

次に、自分の現状を分析します。現状分析といえば、内部環境と外部環境の分析、つまりSWOT分析です。自分自身と自分の置かれた環境の良い点・悪い点を、いろいろな切り口で分析します。

自分自身については、得意科目・不得意科目、学習スタイル(独学か予備校かなど)、勉強にかけられるお金や時間、健康状態や体力などを検討します。

自分の置かれた環境については、仕事の忙しさや不規則さ、家族の理解などでしょうか。

私の場合は、試験慣れしていたので、正解が公表されている1次試験はいけそうだと思いました。でも、正解が公表されていない2次試験は、ぜんぜん予測ができませんでした。

(3)対策

あるべき姿と現状を把握したら、そのギャップを埋めるための対策を考えます。具体的には、勉強を続けるかどうか、続けるならどういう勉強をするかを考えます。

まず、勉強を続けるかどうかについては、「診断士試験に合格してどうなりたいか」というあるべき姿を明確にすることが大切です。そして、自分自身の状況と照らし合わせて、このまま続ける意義はあるのか、モチベーションは続くのかを考えます。また、自分が置かれた環境も影響が大きいです。あと数年は仕事が忙しくて勉強どころではない、子育てや介護を優先したいといった理由で、勉強を続けない、しばらく休むという判断もよいと思います。

1次試験に向けて本気で勉強をしたあとだからこそ、冷静に判断できると思います。

私は2回受けていったん撤退しています(自己紹介はこちら)。20代の頃に付いてしまった勉強の悪い癖が残っていて、うまくいかない雰囲気を感じたからです。浪人生活の反動もあり、正直勉強に専念するテンションでもなかったのもあります。いずれ勉強に適した時期が来た時に再開しようと思いました。

勉強を続けると決めたら、来年に向けてどういう勉強をするかを考えます。具体的な方法は、ふぞろいや一発合格道場など受験支援団体のブログや予備校の情報などをあたってみてください。最近はYouTubeでもたくさんの有益な情報を拾えます。

最近のふぞろいブログであれば、昨日のタニッチの記事「もう一度2次試験を受けるならこうする!独学者のための2次試験合格道場」や、みずのの教材まとめ記事「2次試験対策の書籍とサイト【独学者以外も】」を参照してみてください。私の前回の記事「弱点は見つかっていますか?【2次直前期のふぞろい活用法】」もどうぞ。

となりの道場@ふぞろいブログ

一発合格道場のブログでも、参考になる記事がたくさんあります。今回のテーマである「診断士らしい試験の振り返り」に役立ちそうな最近の記事をピックアップしてみました。

(1)あるべき姿を探すには

(2)現状分析をするには

(3)対策を立てるには

(番外編)数年にわたる詳細な振り返り記録が読める記事

まとめ

1次試験の自己採点結果が合格点に届かなかった方に向けた「診断士らしい試験の振り返り方」をまとめます。

  • 「診断士らしい考え方」で振り返る
  • Step 1 あるべき姿(診断士に合格してどうなりたいか)を思い出す
  • Step 2 自分自身と自分の置かれた環境を把握する
  • Step 3 そのギャップを埋めるための対策を考える

診断士の勉強をすると、有益な視点をいろいろ学べますよね。タイムマシンがあったら、20代の自分に伝えてあげたいです。

あすはじょーきが2次試験に向けた秘策を公開します。

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