3つの予備校で学んだこと

同友館
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こんにちは、自信のないあなたを全力で応援したい、はるかです。
皆さん、2次試験の学習は進んでいますか?私の去年の今頃はというと、模試の結果はどれもイマイチで「あと一歩で合格レベルです。」というコメントがついていて、色々と迷いが生じている時期でした。
ということで今日は私の迷いの中で学んだことについてお話ししたいと思います。

予備校ごとの違い

実は私は、1・2年目はTACに通学していましたが、3年目に思い切って二次試験に特化した予備校に変えました。
そして2か月ほどでその予備校を辞めて、MMCの通信講座を受けましたが、並行して直前期にTACに通学しました。
このように紆余曲折を経て、実に3つの予備校で二次試験を学んだのですが、まず、予備校ごとに二次試験を解くプロセスが全く異なっていることに驚きました。
模範解答だけを見ると遠からずなのに、解答へのアプローチの仕方、組み立て方、それに至るまでの考え方がまるで違うのです。

TAC=与件文+因果>多面的

まずTACでは、常に与件文に忠実な解答を求められました。
リワードなんてもってのほかですし、「与件文に書いていない=根拠がない」と教えられ、演習問題は、いくつもの要素を盛り込むというよりは根拠のある解答をしっかりと説明することで得点できるという採点基準になっていました。

私は一度、
演習問題で字数が余ったので、①②の解答のあとに、③と番号をつけ、知識だけを使った答案を付け足したことがありました。
すると講師から「③を書くことと、②を詳しく説明することのどちらが大切か検討しましたか?」という、ぐさりと刺さるコメントが返ってきたのを覚えています。

与件文に記載のない知識だけを使った答案について講師は、「ラッキーゴールになる可能性も否定できないが、3つ4つの要素を入れるということは、リスク分散になる一方で、得点するチャンスも失っている。」と言っていました。

このようにTACでは根拠のある与件文にある情報を何よりも重視して解答を構成するように教わりました。
さらにTACの演習問題の採点基準は狭く、付け焼刃として知識のみで構成される解答は認められませんので、与件文の読解力が上がった気がします。

 

MMC=多面的+因果>与件文

MMCでは、レイヤーを最初に学習し、そのレイヤーに適した解答の方向性と知識を固めました。
そして、「○○だから△△する。」というように答案を金型化し、一次試験の知識を二次試験で活用できる知識に変換し、知識をすぐに使える体制を整えます。

次に、組織面では~、人事面では~、といったようにわかりやすく多面的に解答するように教わり、筋の通った納得感の高い解答を目指します。
しっかりと基盤を作ってから題意を捉えて解答するので、ブレにくく時間内に安定して解答を構成できる力がつくと思いました。

 

予備校C=過去問の傾向からみる出題者の意図>与件文

予備校Cでは、過去の傾向や出題者の著書などから過去問を読み解き理解することを重視していました。
ここでは、出題者の意図をマクロに読み取って、全体の解答を構成するということを学びました。
その中でも、著書:小が大を超えるマーケティングの法則 岩崎 邦彦 (著)は、同じパターンが出題されにくい事例Ⅱの二次試験対策としては有効だと思いました。
私は試験直前に行った美容院で読み切りましたが、解答の発想に繋がった気がします。これは非常に読みやすいですし、教科書としてというよりも復習として直前期におススメです。

(ちなみに最後まで通うことができなかったので、予備校の名前は控えさせていただきます。)

 

イメージ図

というように、向かう先は同じ「合格範囲の解答」なのですが、それぞれ3つの予備校ではスタート地点が違うんですよね。
そこから解答を仕上げていく過程で、一つの合格範囲内という枠の中に収束するというイメージです。


結論

予備校ごとにアプローチの仕方が違うのだから、模試の結果はさほど気にしなくていい。しかし、解答にたどり着く方法を増やすという意味では、受ける価値はある。

大事なのは、どの力が自分に足りていないかということだと思います。
与件文に書いてある内容の要素を解答に入れることができなかったのなら、これは与件文を読む力が足りていないですし、与件文を読む時間が足らないというのであれば、知識をすぐに使える体制が整っておらずタイムロスしてるのかもしれません。
皆、各方面からそれぞれのやり方で本番に向けて訓練してきます。診断士の二次試験において、大多数の人が「あと一歩」の位置で競争関係にあると思います。もしこれを読んでくださっているあなたが伸び悩んでいるというのなら、自分とは違う考え方を吸収してみるのもいいかもしれません。

自分の弱点を補って、もうひと伸びしてみましょう。

 

次回は、いけぽんの癒しブログです。お楽しみに。

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