御礼かたがた、ふぞろい12に出会ってからの私を多面的に…
【自己紹介】
ふぞろい12ラストにして初めまして!じょーきと申します。31歳男、本業は金融系です。
ふぞろい12の執筆活動期間当時は、受験生メンバーとして、事例Ⅲの分析を担当しました。
独学で、足掛け2年半に渡って診断士試験の学習をしていましたが、昨年、2回目の2次試験受験で合格者の仲間入りを果たすことができました!
今回、ふぞろい12の活動の結びにあたって、ブログを書く機会をいただいたので、少しばかり体験談を書かせていただけたらと思います。
【ふぞろい12執筆メンバーとしての私】
思い返すとちょうど1年前、「チームのメンバーは自分を除いてみんな試験合格者」という状況で、ふぞろい12の活動がスタートしました。
「自分だけアウトプットのクオリティが低いんじゃないか」「読者である受験生に迷惑がかかるのではないか」という不安を抱えての立ち上がりだったことをよく覚えています。
それもそのはず、私は平成30年度の2次試験において、事例Ⅰで足切りのD区分。
他も、得意な事例Ⅳを除いては60点に満たないとあって、「診断士試験とは何たるか」を全く想像できない状況にあったからです。
しかしありがたいことに、めちゃくちゃ仕事が早く、おまけに優しいチームのメンバーに支えられながら、ふぞろい12の書籍(のごくごく一部)執筆という自らの役割を(辛くも)果たすことができました。
ふぞろい12の活動中で印象的だったのは、自分が担当した事例Ⅲの第4問のふぞろい流採点が0点だったということです(笑)。
試験当日、いろんなキーワードを抜き出して「何となく書けたような気がする」と思っていた問題だったのですが、キーワード採点を前提としているはずのふぞろい流ですら0点だったのです。
それと言うのは、与件文の内容やC社の課題を理解できないまま、部分的に抜き出していたに過ぎなかったことが大きな要因でした。
これにはもうショックを通り越して清々しいと感じるしかありませんでした。
(執筆メンバーの主観は極力排して、皆さまからいただいた答案を基にしてふぞろいが出来上がっているということを、今改めてお知らせ致します、笑)。
今振り返ると、この時の「ふぞろい流採点って、キーワード採点ではあるけれど、与件文に寄り添った答案でないと点数が入らないように出来上がってるんだ」という改めての気付きが、昨年の夏以降、他の解説問題集には目もくれず、ふぞろいを信じて勉強を進めることができた大きな要因だったように感じます。
【受験生としての私】
さて、執筆活動がひと段落した3月中旬以降は一受験生。
読者の皆さまと同じく「外の人」となりました。
とは言いつつも、3月末に第1子が生まれたり、5月末に妻がちょっとした手術を受けたり、本業が忙しかったり、いろいろなことが重なって本格的に勉強を再開したのは7月からでした。
2次試験の勉強を始めた時期としては、1次試験を受けていた前年度と大差ありませんでしたが、決定的に変わっていたことがありました。それは「ふぞろいの活用法」です。
前年は「自分が書いた答案を採点する為のツール」としてしか使っていなかったのですが、合格した年度はそれに加えて「ふぞろい流採点が妥当であるかどうか、与件文をつぶさに読みながら検証する」ということに取り組むようになっていました。
(執筆メンバーだったからこそ身に付いた習慣かもしれません)。
特に、自分の答案とふぞろい流の答案が違っているときにそういうことをやっていました。
「いや、俺の見解が正しい!」と思ってその検証に入るわけですが……それがまあ、悔しいかな、検証すればするほど「ふぞろいの方が『妥当』だ」という結論に達するのです(笑)。
これまでは解いた問題を解きっぱなしにしていた私でしたが、こういったふぞろいの使い方を通して、与件文を正しく理解するという訓練を重ねることができたように思います。
そして、私が合格への確かな手ごたえをつかんだのは、ふぞろいの秋セミナーで他の受験生の答案を見たときでした。
前年は、タキプロさんの勉強会に行っても他人の答案にアドバイスをするなんてもっての外。「いい答案ですね」「こういう観点は自分にはなかったです」と無難なコメントをして、時間が過ぎるのをただ待っていました(笑)。
それが驚くことに、「この部分とこの部分は論点が重なっているので、どちらかを変えた方がより良くなると思いますよ」などと発言できるようになっていたのです。
「今年は合格できるかも」―1年前は「診断士試験とは何たるか」を全く理解できておらず、試験本番もDを取った私がそんな心境になれたのですから、不思議なものです。
そして前述の通り、実際に令和元年度の2次試験に合格することができました。
このように振り返ってみると、2年半に及ぶ診断士試験の勉強を通じて得たものは、「確固たる答えのない問いに対して、自分なりに妥当だと思える答えを導き出す自信」です。
そしてその自信を付けるきっかけを与えてくれたのが、他ならぬ「ふぞろい」でした(手前みそかもしれませんが、笑)。
【ふぞろい13執筆メンバーとしての私】
「そんな自分の経験も、もしかしたら今年の受験生のお役に立てるかもしれない」というお節介と、「受験生の皆さまや合格者同士の交流を通じて更に自分を高めていきたい」という思いから、ふぞろい13の執筆にも携わらせていただくこととなりました。
ふぞろい12の執筆を経験し、更にふぞろい13の活動を行っていくこととなった今、改めて感じることは、「読者の皆さまのご協力あってこその『ふぞろい』」だということです。
特に書籍の執筆においては、皆さまの再現答案をなくして絶対に成り立ちません。改めて御礼申し上げます。
これから1年間、自分と同じように「診断士試験とは何たるか」がわからずにもがいている「同士」の方々を、少しでもサポートできるように全力で取り組んでまいりますので、今後とも「ふぞろい」をよろしくお願い申し上げます。