キーワードが多いと多面的?

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こんにちは、ゆっくりぼちぼち行きましょう!多年度合格ナビゲーターそうちゃんです。

先日、『ふぞろいな合格答案12』の出版記念パーティが開催されました。
まさに「盛会」と呼ぶにふさわしい場で、本当に半年間頑張ってきてよかったなあと思いましたよ。
献本でもらった『ふぞろいな合格答案12』、家まで待ちきれずに電車で読んでしまいました 笑

で、思ったんですよ。
良い本だな~、これ!って(自画自賛)

昨年の合格者が知恵を絞った分析。
受験に役立つ情報満載の企画。
読んで楽しくモチベーション上がるコラム。
ぜひ、受験生の皆さんには活用していただきたいです。

1次試験終了直後はAmazonなどでは品薄になり、大きな書店でないと買えなくなったりすることもあります。
ぜひ、お早目に確保してください!

さて、ここからが本題です。
今回は2次試験でよく言われる「多面性」に関するお話です。

▼多面性ってなんで必要なの?

一言で言ってしまえば、助言にモレやダブリがあったら社長が困るからです。

せっかく社長が中小企業診断士に助言を求めたのに、一つのことをズッとダラダラ話していては、他に指摘しておくべき視点や事柄がモレてしまいます。

それでは、役に立つ助言をしているとはいいがたいですよね。
本当にこの人に聞いておけば大丈夫なのか、不安になります。

ダブリも同様です。
同じような内容を重複して話す人、どうでしょうか。
聞いててウンザリですし、やはり重要な事柄を聞けないことがありそうです。

質問されたことに対してモレなくダブリなく回答してこそ、価値ある助言と言えるわけです。

多面性をもつための道具

決まった型を利用するといい感じに多面的になります。

事例Ⅰの
「採用・配置、評価・報酬、能力開発(人事施策)」
「部署、(階層)、権限、コミュニケーション(組織施策)」


事例Ⅱの
「T(ターゲット)+4P(商品・価格・販路・販促)(マーケティング施策)」

などが、頻出でしょうか。

これらは、多面的に考えるための道具です。

2次試験の解答を書くとき、これらを明確に脳内に思い浮かべて書いた解答と、そうでない解答では出来に雲泥の差が出ます。

「妥当性のある内容なのに、なぜか点数が低い」
というケースでは、この部分に難がある場合があります。

以下で具体的に説明します。

▼多面性≠要素たくさん

たとえば、熟練技能者の高齢化に悩むA社の人事施策を書くべき問題の場合。

ア「A社は、①新卒採用と配属希望に基づく配置、②技能熟練度を基準にした評価・報酬体系の導入、③技能研修や熟練技能者によるOJT、等を行う」

イ「A社は、①新卒採用、②技能研修、③若手社員の研究機関への派遣、④熟練技能者によるOJT、⑤資格取得の奨励、⑥自己啓発への支援、等を行う」

上記2つの解答の場合、どちらが得点が高くなるでしょうか?
(字数や修飾語の多寡は関係ありません。わかった方はスクロールしてください)

 

 

 

 

 

 

正解はアです。

イの方が要素も多いのになぜ?と思った方、要注意です。

2つの違いは、「モレがあるかないか」です。

アは①で採用と配置について、②で評価と報酬について、③で能力開発について述べています。

しかし、イは①~⑤で「採用」、「能力開発」についてしか述べていません。
つまり、「配置」と「評価・報酬」がモレているわけです。

多面性という言葉の意味を誤解してしまうと「多面性=解答要素(キーワード)たくさん」と勘違いしてしまい、イのような、「キーワードは多いが、多面性に欠ける解答」を書いてしまうんですね。

これ、勉強初期にありがちだと思うんですけど、どうでしょうか?

 

▼まずは暗記

上で述べたような考え方が身についていない方は、まずは型を暗記しましょう。
人事施策の要素は?とか、マーケティング施策の要素は?と聞かれた瞬間に即答できるのが第一段階です。

2次試験の解答を書く際に、意識せずとも、当たり前のように、まるで息をするかのように型に沿った解答を書けるようになるのが最終段階です。
ここまでもっていかないと、短時間に安定した解答を書くのは難しいと思います。

私は型を書いた表などを見ながら、自分なりの解答を書いていくという練習をけっこうしていました。

ちなみに、今回登場した型は、私が受験生時代に習ったものです。
他のブログ等で登場するものとは若干異なることがありますので、ご了承ください。
(有名なのは、「茶化」、「さちのひも」、「けぶかいねこ」の語呂合わせでおぼえるものや、「誰に・何を・どのように」などですね。検索すると色々出ると思います。)

と、いうことで、多面性を誤解している人は要注意というお話でした!

次回も多面性に関するお話をする予定です。

明日は、けーすけの登場です!お楽しみに!!

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