皆さんこんにちは!
ブルーオーシャンです。
本日は、中小企業診断士と似ているようで異なるMBAについて書いてみたいと思います。
大まかに診断士とMBAを比較してみました。
大きく異なるのは、診断士は資格であるのにたいし、MBAは大学院に通って取得する学位である点ですね。また取得費用が診断士では数十万で収まるのに対し、MBAでは私立の大学ですと200~300万円程度はかかるようです。海外で取得しようものなら生活費等も含めると1,000万円程度かかることになります。
今回は、同じ職場でMBAを取得した方2名に簡単なインタビューをしましたのでその内容をお送りしたいと思います。
サンプル数が少なく、MBAの実体をすべて反映したことではないかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。
◆カリキュラムの量は?
・1年間につき30単位取得する必要があり、半年で7~8科目、1年で15科目程度勉強する
→勉強の量はいちがいに比較できませんが科目の量から想像するに簡単に消化はできない量とは思います。診断士の試験も量に圧倒されることでは共通しています。
◆授業の内容は?
・トヨタやgoogleなど大手企業を題材に授業をするケースが多かった
→経営学の根幹になる部分は企業の大きさに関係なく共通する部分もありますが、コストリーダーシップについて掘り下げて議論するなど、中小企業には採用しにくい戦略を考えることもあったようで、取り扱う事例は大手企業中心だったそうです。
中小企業診断士という名前のとおり中小企業が題材となる診断士とは異なる部分ですね。
◆MBAの取得で得られたことは?
・経営に関する基礎知識を身につけることで仕事の場面で活用できた
・著名な教授から学んだことで実務に裏付けられた話を聞くことができた
・24時間の使い方を考えることになった
・単純に根性がついた
・2年間、クラスメートとともに過ごすことで交流ができ、仲間ができた
→経営知識を取得して仕事に少なからず応用できていることは診断士を勉強した私も実感していることです。
如何に時間を有効に活用するタイムマネジメント力を身につけられるのも診断士と共通しています。
◆実際の業務でMBA活かせていることは?
・問題に直面した際に「問題の核心は何か」と考えるところから始めるようになった
→物事への思考のアプローチ方法が身に付けられるのもMBAの授業を通して得られることなのかもしれません。
◆大学の授業との違いは?
・問題を解こうとするのではなく、解決すべき問題がそもそも正しいのかを疑うこと
→与えられた問いにただ単に答えるだけではなく問い事態を疑う事から始めるのは、ビジネスの世界でも応用すべきことですよね。
・ケースメソッドに従いディスカッションを行う形式だった。学生が授業をつくっていくイメージで教授はファシリテーターに徹する。
・予習は当たり前で予めディスカッションで話すことを考えておかないといけない。
・発言をしないと授業に出る意味がないと言える位の雰囲気でそれについていくのに必死だった。
→診断士の授業は基本講師から受講生への一方向であり、大学の授業に近いと言えます。これは診断士と異なる部分です。
2次の事例において仲間と議論することは診断士でもありますが内容は異なることだと思います。
・実務経験(得意分野)がありバックグラウンドが多様なクラスメートと接することで刺激になった
→勤務経験が無い大学生とは異なり、各人が専門領域を持っており、考え方や発言に重みがあるのだと思います。
予備校でも仲間をつくることは可能ですが同じクラスという一体感を感じれるのはMBAの方でしょうか。
◆他の学生の属性は?
・6割程度は、自主的に取得を目指して通っている方、3割程度が勤務先の要請で通っている方、1割が留学生
・大手企業、外資系企業勤務者が中心だった。投資銀行勤務者やドクターもいた
→大手企業の中にはMBA取得を奨励している企業もあり、取り扱う題材も大手企業のものですので自ずと学生の属性も大手企業勤務者が多いようです。
◆MBAを取得してよかったか?
2人とも苦しいことも多かったが良かったとのことでした
→診断士の勉強でもいえることですが、タイムマネジメント能力が身に付いたこと、経営知識を得られたこと、やり遂げることの達成感を得られたことは体験した人にしかわかりませんがやってよかったと言えることです。
◆MBA取得後の交流はあるか?
・教授やクラスメートとはときどき飲み会などを行っている
→インタビューした2人からは勉強会や仕事情報を交換するなどの団体の存在は聞けませんでした。
診断士では、仕事に結び付けるための団体が結構存在します。資格があることによって報酬がもらえる診断士と学位であるMBAとの違いかもしれません。
いかがでしたか。
私の感想としては、勉強する経営の知識に関して言えば共通する部分が多く取得するためのコストが少ない診断士の方がある意味コストパフォーマンスは高いのでは思います。もちろん一概には言えませんが。
MBAの授業はディスカッション形式であることも多く発言力が身に付いたり、問題や課題に対する思考方法が身に付くことが診断士との大きな違いかもしれません。
MBAホルダーが身近にいたので、診断士勉強中も意識することがあり、どこかでその違いについて考えてみたかったこともあり本日はこの話題にさせていただきました。
診断士の勉強もつらいですが、MBAを取得するのも簡単ではありません。経営を学ぶにもいろいろな頑張り方があります。
みなさん、引き続きタイムマネジメントをしながら勉強を頑張ってください!
明日は、 ほっしー お願いします!