実務補習での気づき ?社長の目線?

同友館
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 はじめまして、企画チームのまつあにです。
 昨日のエントリーは、深海先輩による診断士登録後の展開についてのお話でした。
 私は受験生と登録済の先輩がたの中間の立場なので、ただいま真っ最中の実務補習と、その中での2次試験に関する気づきについてアップします。

 実務補習の1セットは5日間です。前半2日間、数日置いて後半3日間に分かれます。
 前半は社長ヒアリングから報告書骨子の決定まで、後半は相互チェックや整合性の確認、報告書冊子の作成と社長プレゼン、というのが一般的な流れのようです。
 多くの場合は4?6人で1チームを構成します。そして、全体戦略・マーケティング・運営管理・組織人事・財務などの分担を決め、分析と報告書作成に取り組みます。
 私が実際にその5日間を経験して感じたのは、「2次試験は実務補習のコンパクト版だ!」ということです。
 もちろん、両者には次のような点で違いはあります。
 ・あらかじめ整理された与件や設問があるか
 ・社長がバーチャルか本物か
 ・間に何日かの準備期間があるか
 ・1人でやるかグループでやるか
 それでもそう感じたのは、どちらも「企業の現状把握と分析を行い、その企業がよい方向に進めるよう、社長が理解しやすくて実行してみようと思える提案をする」という点において、考え方が共通するからです。
 実際、実務補習の指導員には「“社長がそれで分かるか”を常に意識してね」と言われました。例えば財務指標なども、現状の数字から何が分かるのか、どうすれば改善できるのかを、分かりやすく丁寧に説明しなければなりません。
 2次試験が「それが実際にできそうな人を選ぶ試験」だとするなら、答案を採点するのは試験委員であっても、「環境分析から改善策まで、社長が理解しやすくて実行してみようと思えるように書く」こと、つまりは「社長の目線で書く」ことが大切なのではないでしょうか。
 そう考えれば、専門用語をちりばめて一般論を書いただけの答案では十分でないのだろうという想像がつきます。また、フレームや切り口と呼ばれるものは思考に漏れがないかチェックするツールであって、それらを振り回してはいけないことにも思い至ります。
 特に専門的に経営の勉強をしていない社長でも分かるように書く、「社長の目線」の重要性。実務補習を体験して改めて認識しました。

 以上は私の個人的な気づきですが、より多くの皆さんの取り組みやそこから得た気づきを集約し、「合格に必要なものは何か?」「それはどうしたら身につくのか?」を探ろうと、WEBアンケートを募集中です。
 少々お時間をいただきますが、診断士受験生にとってより利用価値の高い本にすべく、ぜひご協力をお願いいたします。皆さんのご参加を心よりお待ち申し上げます。

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