はじめまして。ふぞろい7では分析(事例Ⅰ)を担当しましたオオサワです。
皆さん、勉強の進み具合はいかがですか?私は去年の今頃、予備校の「ある演習」がきっかけで、自分のレベルの低さに自己嫌悪に陥っていました。
「ある演習」とは、受講生同士で答案を回し読みして、誰の答案がよいか討論するものでした。私の答案はほかの受講生に比べて内容がお粗末でしたし、字が読みにくいことに気づきました。
回し読みした答案の中には、80分で書いたとは信じられないほど達筆な答案もありましたが、達筆ではないのに読みやすい字の答案もありました。私の字は下手ではないのに、意外に読みにくく感じました。読みにくい字と読みやすい字の違いは何なのでしょうか。
読みやすい答案の字は、適度な大きさで、はっきりと、丁寧に書かれていました。当たり前のことですね。でも、答を考えることとマス目を埋めることで精一杯で、字の読みやすさまで気が回らない人が多いと思います。急いで答案を書くときでも、読みやすい字を書くことを忘れないようにするにはどうしたらよいでしょうか。
それは、人に見せることを意識することではないかと思いました。
例えば、自分用のメモと、人に見せるメモとでは書き方を変えますね。同様に、採点者に読んでいただくことを強く意識すれば、急いでいても適度な大きさで、はっきりと、丁寧に書くことを忘れにくいのではないかと思いました。
いっそ、顧客に見せる診断報告書を診断士として書くつもりになってはどうでしょうか。診断報告書(=答案)が顧客(=採点者)に認められた場合にだけプレゼン(=口述試験)に進めると考えるのです。これは診断士試験ならではの悪筆克服法と思います。
演習で数枚の答案を読んだだけでも疲れたのに、本試験の答案は何千枚もあるのです。採点者の先生のためにも、読みやすい字を書くのは最低限のマナーです。それに、せっかく正解を書いても、字が下手で読めなかったために加点されなかったら残念です。
採点者を意識して答案を書くように練習を重ねれば、本試験までにあなたの字はぐっと読みやすくなっているはずです。