フレームワークの罠

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こんにちは

ノリで合格してみたらええやん!独学ストレート合格ナビゲーターのさっきーです(^^)/

 

今月、さっきーは大阪セミナー・仙台セミナーに参加してきました。それぞれ平成29年度の事例を題材に白熱した議論!大阪と仙台で連日だったため、なかなか身体には応えましたが、それ以上に皆さんの気魄に圧倒されました。是非とも合格していただき、口述セミナーでまたお会いしたいですね!

 

さて、先日のたくじやシンゴの記事でDNDK(誰に・何を・どのように・効果)というお話しが出てきました。

フレームワークって本当に魔法の杖のような道具ですよね。さっきーは独学だったため、「DNDK」はなんとなく自分なりに編み出して書いていましたが、それ以外のフレームワークはまったく知りませんでした。実際、開示結果も事例Ⅱが高い一方で事例Ⅰや事例Ⅲは伸び悩みました。

 

さて、そんな有用なフレームワークについて、今回は「フレームワークの罠」ということでお話しします。
フレームワークを使うことで陥ってしまう罠は、絶対にこれを書かないといけない!、このフレームワークで書かないと気が済まない!ということです。

 

DNDKについて考えてみましょう。

例えば、平成29年度事例Ⅰの第5問。この問題では、「組織的課題」について問われています。効果を書く必要はあるでしょうか?…ハイ、事例ⅠなのでそもそもDNDKで考える必要がないですね。また、「課題」について問われているのですから、課題さえ答えればOK。具体的対応策を書いてさらに効果まで…となると、とても字数が足りません。ですが事例Ⅱ以外でも、効果を書かないと気が済まない!…という方は意外といるのです。

 

では、他の問題。

平成28年度事例Ⅱを見ると、第3問(1)では「製品戦略」について「ターゲット層を明確にしたうえで」解答を求められています。さらに(2)を見ると「プロモーションと販売の戦略」が問われています。解答はどんな風に書きますか?…(1)は主に誰に・何を、(2)はどのように、ですね。わざわざ「製品」や「プロモーションと販売」とあるのですから、効果よりも設問で問われている主旨をまずは解答しましょう。ちなみに、これらはそれぞれ文字数80字以内ですので、効果を入れる余裕はないですね…。

 

事例Ⅲについても見てみましょうか。

事例Ⅲのフレームワークとして「生産計画・統制・実行」があります。全工程を対象にした「計画」で「統制」(進捗・余力・現品管理)を「実行」していくのです。事例Ⅲに登場するC社は、各工程がバラバラで連携がうまく取れていなかったり、そのためQCDに問題があったり…ということが多いため、このフレームワークが使われています。

では、「生産管理上の課題と対応策」が問われて、対応策はとにかく「進捗・余力・現品管理を徹底する」と書いたとしたらどうでしょうか?…何が言いたいのか、具体的にわかりません。C社はどういう問題が起こっていて、何が必要(課題)なのでしょうか?そこを押さえた上で対応策を書かないと、課題に刺さる対応策となりません。つまり、フレームワークは使いこなせなければ意味がなく、フレームワークにもとづく言葉だけを書いてもただの一般論で終わってしまうのです。

 

前回さっきーの記事では、解答には与件文にあるすべての要素を網羅しないといけないものではない、ということをお伝えしました。フレームワークについても同様で、フレームワークそのものを満たそうとするのではなく、あくまで切り口ということで臨んでください。

大事なのは設問文をしっかりと読みましょう、ということです。ハイハイDNDK~♪で書けてしまう問題もありますが、よくよく設問文を見て書かないと、思わぬ失敗にもなりかねません。その点を意識してもらえればと思います。

 

さて次回は、本番勝負!2週間追込み☆多年度生合格ナビゲーターまきが登場!ご期待ください♪

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