事例Ⅱの解答において大事なこと

同友館
doyukan_logo

ブログをご覧の皆様

こんにちは、事例Ⅱリーダー まっすー です。

「ふぞろいな合格答案11」が無事発売されました!!もう手にとってご覧頂けましたでしょうか?受験生の皆様のお役に立てるような本気の分析内容になっていますので、是非お買い求めください。

(ちなみに、執筆メンバーの一人である私ですが、まだ手元にふぞろい11がございません。。。出版社から献本として1冊いただけることになっているのですが、私の不手際があり、メンバーで唯一まだ手にしていません。。。来週日曜日に貰える予定です・・・。)

 

さて、今日の本題です。

ついに本が発売され、私は「事例Ⅱ 分析チームのリーダー」ということで、「二次試験の事例Ⅱ(マーケティング・流通)」をテーマに書きたいと思います。

(ちなみに、個人的に思う『事例Ⅱの極意』・・・とまでは言いませんが、事例Ⅱで合格点を取るための大事な根幹の考え方は、ふぞろい11の『 事例Ⅱ 特別企画 』に書いたので、是非ふぞろい11を買っていただき、そちらで確認してください。笑)

今日の内容は、「事例Ⅱの解答作成のポイント」です。先日とある診断士受験生向けのミニセミナーにて、私がお話した内容をブログ用に短めにまとめました。

まず、結論から言うとポイントは以下の二つです。

①とにかく施策・戦略のレパートリーを増やしましょう!

②施策・戦略に加えて、効果を必ず書きましょう!

前提として、事例Ⅱについては、近年の傾向として分析型の問題(*1)ではなく、提案・助言型の問題(*2)が増えています。

*1:事例企業の内部環境・外部環境を分析する(企業の強み、競合他社の状況を問う)設問、 *2:事例企業がとるべき今後戦略や施策を問う設問)

昨年度(平成29年度)の事例Ⅱでは第2問から第4問まで、配点にして8割』の設問が、「施策」を「助言すること」を求めるものでした。

つまり、教科書的なマーケティング知識を問うのでなく、より具体的な施策が助言できる能力を問うものであり、それは診断士協会が出す出題の趣旨からも明らかです。

以下抜粋。______________________________

第 2 問(配点 25 点)

  • データベースに登録された購買履歴や住所などを活用しながら新たな予約会を成功させる施策について、助言する能力を問う問題である。

第 3 問(配点 30 点)

  • 地域内の需要の変化を踏まえて、中小建築業と連携しながらターゲット層の顧客生涯価値を高める施策について、助言する能力を問う問題である。

第 4 問(配点 25 点)

  • 地域内の人口構成を踏まえて、新たなターゲット層を設定し、ターゲット層のニーズに 応じた施策について、助言する能力を問う問題である。

______________________________________

 

これに対し、どうしたら良いの?そんな助言する能力なんて持ってないよ! という方へ、その対応策の一つが、上記の①・②です。

①とにかく施策・戦略のレパートリーを増やしましょう!

  • 過去の本試験の合格答案やふぞろい流答案に使われた既存の施策・戦略をストックしておきましょう。
  • なぜなら中小企業が取り得る策は多くありません。人・モノ・金・情報が限られており、大規模な策はとれません。
  • そのため、過去問で解答されているものの中から、ストックしておいて、解答時にどれかを選んで、書けば良いのです。

②施策・戦略に加えて、効果を必ず書きましょう!

  • いくら施策などを書いても、「どうしてそれを行うのか」という理由がないと説得力がありません。
  • その理由づけとするため、その効果を書きましょう。「こんなメリットがあるから、この策を取る意味があるのです。」と言っていることになります。
  • そしてその効果のレパートリーも持っておきましょう。これも、特別なことを書く必要はなく、過去問で良く出てきているものを書けば良いのです。

①・②で共通しているのは、「施策を助言」と言われても、難しく考える必要はないということです。その理由は以下です。

  • 2次試験は相対評価であり、毎年2割の人が合格しており、6割取れば合格である からです。
  • 斬新で、誰も思いつかないような素晴らしいマーケティング施策 は書かなくても良いんです。
  • 60点取れば合格するので、(2次試験対策を行った人であれば)多くの人が書ける「過去問で使われたような施策」でも良いのです。
  • (ちなみに。。。周りの合格者でも、1次試験で高得点だった人ですら、4事例トータルで7割取れていない人が大半です。トータルで7割5分以上などは聞いたことがないレベルです。)

◯まとめ

事例Ⅱで施策・戦略を問われたときは、難しく考えずに、①・②を実践して事例Ⅱに取り組んでいただければと思います。

試験に臨むに際し、苦手だなあとか、難しいなあと思うと、余計に難しく感じます。もう少し、フラットな気持ちで良い意味で使いわましのフツーの答案で良いんだと思って答案を書いてみましょう。

 

さあ、明日はふぞろい11の構成作家「配られたカードで勝負するっきゃないのさ」ストレート合格ナビゲーターのちーたーの登場です。

「事例Ⅳで得点をあまり稼げなかった私」の発言からインスピレーションを得て書いたという記事だそうです(笑)。事例Ⅳが得意ではない方は耳が痛くなる記事ですが、ためになる記事になっていますので、是非実践してみてください。

「この記事が参考になった」と思った方はクリックをお願いします!
SNSでフォローする