みなさん、こんにちは! きむそんです!
1次試験が3週間後に迫るなかではありますが、今日はミドルシニア層に早めに知っておいてほしい2次試験の特徴と対策法について紹介したいと思います。1次試験の勉強の合間に、コーヒーブレイク的に読んでいただけると幸いです!
40代後半に差し掛かった私の悪戦苦闘経験と、R7年度の年代別合格率データから、ミドルシニア層が2次試験を突破するヒントを紹介できればと思います。
目次
突然ですが、まずは以下のグラフをご覧ください。

こちらは、日本中小企業診断士協会連合会のHPに記載されている、R7年度の中小企業診断士試験の年代別の申込者数と合格者数から算出した合格率です。
1次試験では20代から60代までの合格率に大きな差が無いのに対して、2次試験では加齢と共に合格率が低下することが明確に読み取れます。
なぜこのような傾向になるのでしょうか。
ここからは私の推測と考察になりますが、この傾向になる理由は、以下の2点が考えられると思います。
①:「あれ、なんだっけ?」現象
1次試験は知識を思い出す試験、2次試験は知識を使って文章を作る試験、と言い換えられると思います。知識そのものは年齢を重ねてもあまり失われることはない一方で、言葉を瞬時に思い出す力が衰えていくことが要因ではないでしょうか。
頭には浮かんでいるのに名前が出てこない状態、「あれだよ、あれ、なんだっけ?」という経験、ありませんか。知っているはずの単語がすぐに出てこない、これは2次試験において大きな脅威となるのではないでしょうか。
②:「現実を知っているからこそ迷う」現象
もう一点、思い当たる節があるのは、過去の経験が邪魔をする、という点。2次試験で求められるのは「自分の経験に基づく最適解」ではなく、「与件文から導かれる標準的な助言」です。実務経験が豊富な人ほど、2次試験の与件文・設問文と向かい合ったときに、「いやいや、現実はそんなに簡単じゃないでしょ」と言いたくなる気持ちが、多面的な解答を阻害してしまうのではないでしょうか。独自性を強調してしまうポエム解答になったら点数が伸びない、と分かっていても、過去の経験が持つ呪縛的な思考回路から逃げきれない。この点、私も苦労しました。
では、どうすればよいでしょう。
上記①「あれ、なんだっけ?」現象に対しては、問われている問題の解答を「声に出して誰かに説明してみる」という方法が私にはフィットしました。これは仕事にも通じる話ですが、頭の中でいろいろ言いたいことがあっても、1から10まで全部をしゃべると、結局何が言いたいのか相手に伝わりません。要点を外さずに、でも簡潔に伝える、ということを日常的に意識することで、言葉を厳選していく能力が高まります。
ミドルシニア層は、会社でもそういった機会が増えてくると思います。試験勉強においても、模範解答を口に出して誰かに説明する訓練を行い、音としても言語に触れることで、自分がすぐに取り出せる知識に変換していけるのでは、と思います。例えば、会社の後輩が自分よりも後から診断士の勉強を開始したので教えてあげよう、という状況を仮想して、わかりやすい解説をする練習などはいかがでしょうか。
では、上記②「現実を知っているからこそ迷う」現象に対しては、どうしたらよいでしょう。実際の現場経験が豊富であればあるほど、与件文や設問文に対して、「自分の意見」を言いたくなってしまう。ある意味、人間の性(さが)であり、抑えるのは難しい。経験豊富なミドルシニア層ならではの悩みではないでしょうか。
この対策法は、簡単に言ってしまえば、「出題者の意図に沿った解答に徹すること」になりますが、言うは易し行うは難し。自身の経験を捻じ曲げて、出題者の意図に合わせることは、これまた難しい。というか、自分の本心ではないことを試験本番でスラスラと書けるのか。もっと根源的には、すぐに取り出せる知識として脳内に定着させることができるのか。「とはいっても、現実は、、、」と疑問に思う気持ちがあると、勉強しても重要なワードが全然頭に入らない。さて、どうしたものか。
では、どのように割り切って頭を転換するか。リーダーシップについてのビジネス書で、リーダーたるもの、自分を押し殺して役割を演じることに徹しろ、と説いているコンテンツがあったことを思い出しました。本当の自分と、会社で役割を担う自分は、別人格だと割り切る、という考え方。個人の感情を切り離すことで、判断のブレを抑えることができる、という思考法です。
これを診断士試験に当てはめると、「診断士という役を演じる役者になれ」ということではないでしょうか。本番で診断士役として毅然と振る舞うためには、日々のレッスンでも台本にある言葉を発し、言語の表現力を養う必要があります。こんなマインドで、「別人格の自分」を磨いていくのも一つの手段ではないでしょうか。
こう考えていくと、診断士の2次試験というのはよくできているなぁと感心させられます。結局、①も②も実際の診断士活動で必要とされる要素だと思うからです。正確な言葉で簡潔に要点を伝える能力、自分の経験を押し付け過ぎずに社長に寄り添う胆力、このバランスの取れた人が合格して診断士となり活躍していく。よく考えられた試験だなぁと改めて感じた今日この頃です。
本稿がミドルシニア層の方々の2次試験突破のヒントになれば幸いです!

『1次試験1か月前からのラストスパート!今から何する?最長老むらまさ編』
同じくミドルシニア枠からむらまさ(@ふぞろい17)の、年齢を言い訳にしない直前1か月の戦略と勉強法もご覧ください。
