実年受験生に向けた最後のエール

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こんにちは、多年度受験ナビゲーター、「実年受験生の味方」リンフ(lingfuです。昨年の3月から続けてきた本ブログも今回が最後となります。始まりは「実年受験生」にフォーカスし、その陥りやすい罠への対応を記載しました。その後、実年受験生の特徴から導いた「解答作成方法」を記載して来ましたが、実年以外の受験生からも「参考になった」という声を頂くことができました。そして、締めくくりはやはり「実年受験生」へのエールとしたいです。

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昨日のガネパンマンのブログにある通り、1月12日の日経新聞に、「ビジネスパーソンを対象に新たに取得したい資格(語学検定含む)を調査した結果、首位は中小企業診断士で前年の6位から大きく順位を上げた。」とありました。そして、「取りたい資格で首位の中小企業診断士は経営コンサルタントを認定する唯一の国家資格で、中小企業の経営診断・助言を担う。合格率約4%と難易度は高いが、経営全般に関わる知識を習得できるため会社員や公務員など幅広い業種で人気を集めている。将来のポストに不安感を抱く会社員らが、昇格や独立への備えとして取得するケースが増えていると見られる。」との解説がありました。

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その中には60歳を過ぎた後も働く期間が延びるなか、組織に縛られずに働きたい、自分の専門性を生かし社会に貢献したい、というサラリーマンの想いが見て取れます。そして、実年世代とは、それなりに転職を重ねて来た方だけでなく、ひとつの会社に継続して勤務して来た方も、会社における自分の立ち位置を考える年代と言えます

これは何もマイナスイメージの話ではありません、日本の成長率の低迷は労働人口の低下と労働生産性の低下が原因とされています。これからの日本の成長率向上のためには、大企業が抱える経験と専門性を持った人材を成長力のある中小企業に振り向けていく必要があると言われています。このような政策実現のための先導役として、企業で培った専門能力を持つ熟年診断士が活躍する場面が増えていくのではないでしょうか?

一方、診断士協会の発表を見ると、実年世代の合格率は、20歳代、30歳代の合格率に大きく遅れを取っています。「経営全般に関わる知識を習得できる」とする中小企業診断士の特徴からすると、実務経験の長い実年世代は本来有利な立場にいるはずです。しかしながら、経営に関わる度合いの高いことが逆に試験合格を妨げているのではないか、という主張をブログ内では展開しました。事例企業の状況に自身の経験を反映してしまい、差別化されたきれいな解答を書こうとするこで、かえって失点を重ねているのでは、という答案が実年受験生に多く見られます。その点、余計な雑音なく事例企業の実態を与件文にしがみついて読み取る若手受験生に軍配が上がっているようです。

その後のブログにおいては、そのような「自身の経験を反映したきれいな解答を書こうとする」熟年受験生の特徴を矯正するよう、解答のフレームワークを優先する解答作成法を解説しました。「フレームワークで合格できるなんて甘くない」と思われた方も多かったと思いますが、ターゲットを熟年とし企業分析力は十分持っている方としているため、個別の分析力向上にはフォーカスをしませんでした。野球・テニスでいえば「素振り」や将棋の「定石」のように、まず思考の型を自分の中にしっかり染み込ませ、得点に繋がりやすい、採点者に通じやすい部文章の型を作ることが重要と考えた訳です。

もし一連のブログ記事を通じて、全ての熟年受験生の皆様の解答作成に何らかのプラスの変化が生まれ、合格者が一人でも増えてくれれば本当に嬉しく思います。「合格を勝ち取るまで、諦めずにトライし続けてください!」これをもちまして、最後のエールの言葉とさせて頂きます。

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明日はお待ちかねの「詰め込み女王」アスカ先輩の最後の登場です、乞うご期待!

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